工事・開通・切替の案内|契約後に困らせない説明

営業実務

SALES-14では、 正式な申込手続きを、 営業担当者の記憶や自己流ではなく、 正式な画面・資料・手順に沿って進めることを学びました。

申込手続きが終わったら、 営業担当者の仕事も終わり、 ではありません。

お客様にとっては、 ここから 「いつ使えるのか」 「何を待てばよいのか」 「何を準備すればよいのか」 が気になる段階に入ります。

工事があるのか。 機器が届くのか。 今使っているサービスはいつまで使うのか。 電話番号はどうなるのか。

営業担当者の役割は、 分からない工事条件を先回りして約束することではありません。

申込後から利用開始までの流れを整理し、 お客様が次に何をすればよいかを 分かるようにすること です。

VIDEO

まず動画で全体像を確認しましょう

SALES-15「工事・開通・切替の案内」の重要なポイントを、 約4分の動画で確認できます。 まず動画で全体像をつかみ、 詳しい内容はこのページの本文で確認してください。

SALES-15|工事・開通・切替の案内|契約後に困らせない説明 動画時間:約4分

この研修の3行まとめ

  1. 申込後に「このあと何が起きるのか」を整理して案内する。
  2. 工事・設備・切替等の未確認事項を、営業担当者が推測で約束しない。
  3. 工事・開通後も、実際に対象サービスを利用できる状態か確認する。

このページで学ぶこと

  • 申込後から利用開始までの基本的な流れ
  • 現在どの段階なのかを整理する方法
  • 工事日・工事時間を正しく案内する方法
  • 工事条件を未確認で約束しない考え方
  • 立会い・建物条件等の確認
  • 機器配送・設置・設定の案内
  • 現在契約との安全な切替
  • 電話番号継続の確認
  • 家庭・店舗・法人で異なる注意点
  • 工事・開通後の利用確認

SALES-14の「申込後に何が起きるか」を、さらに具体化する

SALES-14では、 正式な申込手続きの最後に、 「受付後に何が起きるのかも案内する」 ところまで学びました。

SALES-15では、 その後の工事・開通・切替・利用開始までを さらに具体的に整理します。

研修 役割
SALES-14 正式な申込手続きを進める
SALES-15 工事・開通・切替から利用開始までを案内する
SALES-16 利用開始後の問い合わせ先・次の行動を明確にする
SALES-15|中心メッセージ

契約後こそ、
お客様を迷わせない。

この研修でいう「工事・開通・切替の案内」とは?

定義

申込後から利用開始までの流れと、
お客様が確認・準備することを整理し、
分からない条件は正式確認へ戻しながら案内すること。

SALES-15は、 工事担当者向けの施工技術研修ではありません。

営業担当者が覚えるのは、 工事技術ではなく、 「利用開始までお客様を迷わせない案内の流れ」 です。

申込後から利用確認までの基本フロー

1 申込受付 受付された?
→
2 必要な確認 何を待つ?
→
3 工事・開通調整 日程・条件は?
→
4 準備 何を用意する?
5 工事・切替 正式条件で実施
→
6 利用開始 使える状態へ
→
7 利用確認 実際に使える?
!

全国共通教材としての注意

すべてのサービスで 工事が必要という意味ではありません。

実際の順番も、 サービス・設備・建物・申込方法等によって 異なる場合があります。

申込後は、まず「今どの段階なのか」を確認する

申込後の状態には、 たとえば次のようなものがあります。

  • 申込受付済み
  • 審査・確認待ち
  • 設備確認待ち
  • 工事調整待ち
  • 機器発送待ち
  • お客様側の追加対応待ち
  • 開通待ち
  • その他の要確認事項あり
基本

「申し込んだ」だけではなく、
「今、何を待っているのか」を明確にする。

「申込受付=工事確定=開通確定」ではない

段階 意味
申込受付 申込情報が受付された段階
工事調整 工事等が必要な場合に日時・条件等を調整している段階
工事完了 予定された作業が完了した段階
開通 対象サービスが利用可能となるための開通処理等が進んだ段階
利用確認 お客様が対象サービスを実際に利用できる状態か確認する段階
!

注意

実際の段階・名称・順序は サービス・事業者等によって異なる場合があります。

工事が必要かどうかも、正式に確認する

通信サービスには、 工事が必要なケースもあれば、 工事を伴わず利用開始へ進むケースもあります。

×

NG

  • 「通信サービスなので必ず工事があります」
  • 「この建物なら工事はありません」
  • 「設備があるので工事不要です」

と、 正式確認前に断定する。

✓

GOOD

「今回のサービスで どの工事・設定等が必要になるかを 正式に確認します」

分からない工事条件を、営業担当者が先回りして約束しない

正式確認前に断定しない例

  • 工事方法
  • 配線方法
  • 穴あけの有無
  • 既存配管が利用できるか
  • 工事時間
  • 工事時間帯
  • 工事人数
  • 作業場所
  • 立会いの要否
  • 建物設備の利用可否
  • 管理会社等への確認の要否
  • 希望日に工事できるか
  • 通信停止の有無・時間
  • 現在設備をそのまま利用できるか
原則

「たぶん」
「いつも」
「前のお客様は」
を、工事条件の根拠にしない。

工事日は「希望日/予約済み/確定」を分ける

状態 意味 案内例
希望日 お客様が希望している日 「○日を希望として確認します」
予約済み 受付・予約手続きが進んでいる状態 正式な予約状況を案内
確定 正式に工事日時等が確定している状態 「正式な確定内容はこちらです」
大切

希望した日と、
確定した日を混同しない。

工事の訪問時刻・作業時間・終了時刻も約束しない

「午前」 「午後」 「○時〜○時」 などの時間帯についても、 今回の正式な予約条件を確認します。

×

NG

  • 「10時ちょうどに来ます」
  • 「30分で終わります」
  • 「午前中には必ず終わります」
  • 「予定より遅くなることはありません」

と、 確定していない時間を保証する。

✓

GOOD

「正式な訪問時間帯・作業予定については、 確定している内容を確認してご案内します」

立会い条件も「家族なら大丈夫」と自己判断しない

立会いが必要かどうかは、 サービス・工事内容・契約条件等によって 異なる場合があります。

立会いが必要な場合は、 必要に応じて次を確認します。

  • 誰が立ち会う必要があるか
  • 契約者本人である必要があるか
  • 代理人等でも対応できるか
  • 当日確認する事項
  • 当日の連絡先
×

NG

「ご家族なら どなたでも立ち会えます」

と、 正式条件を確認せず案内する。

集合住宅・賃貸・テナントでは、建物側の条件も見る

建物によっては、 次のような関係者・設備確認が関係する場合があります。

  • 建物設備
  • 管理会社
  • 管理組合
  • オーナー
  • 施設管理者
  • テナント管理会社
!

一律にしない

すべての工事で 必ず同じ許可・確認が必要という意味ではありません。

今回、誰が何を確認する必要があるのかを 正式手順で確認します。

工事・切替でも「確認済み/不明/要確認」を使う

状態 意味 例
確認済み 正式情報で確認できている 工事日:確認済み
不明 現時点では分からない 穴あけ:不明
要確認 正式確認が必要 工事時間・番号継続:要確認
基本

分からない項目を、
営業担当者が勝手に埋めない。

営業担当者・正式確認・専門担当の役割を分ける

営業担当者が案内できること 正式確認が必要なこと 工事・専門担当の判断が必要なこと
正式に確認済みの受付状況・日程・準備事項等 工事条件・番号・設備・日時等の未確定情報 現地状況を踏まえた施工方法・技術判断等
お客様が次に行うことの整理 切替順序・機器条件等 現場で判明した設備・施工上の判断
原則

営業担当者が、
技術者の代わりに断定しない。

家庭では「生活への影響」を確認する

必要に応じて確認する例

  • 在宅・立会いの予定
  • 家族の予定
  • 固定電話・電話番号
  • インターネット・Wi-Fi
  • テレビ視聴
  • 機器の設置場所
  • 現在利用中のサービス
  • 現在のメール等
  • 工事日の生活への影響

店舗・事業所では「営業を止めないための確認」が重要

通信を利用している設備の例

  • 決済端末
  • 予約システム
  • 固定電話
  • FAX
  • POS
  • 業務システム
  • 店舗Wi-Fi
  • 監視カメラ
  • その他通信を利用する設備
×

NG

  • 「営業時間中でも大丈夫です」
  • 「ネットは絶対止まりません」
  • 「決済端末には影響しません」

と、 正式確認前に保証する。

法人では「営業窓口だけで判断しない」

法人では、 次のような環境・関係者が関係する場合があります。

  • 複数拠点
  • 複数回線
  • 固定IP
  • VPN
  • サーバー
  • 社内ネットワーク
  • 業務システム
  • 電話番号
  • 情報システム担当者
  • 施設管理担当者
  • 工事立会担当者
✓

POINT

業務へ影響する条件は、 必要に応じて 実際に利用・管理する関係者も含めて確認します。

家庭/店舗・事業所/法人で、確認の焦点は変わる

確認 家庭 店舗・事業所 法人
日程 在宅・家族予定 営業時間・休業日 社内・拠点調整
通信影響 Wi-Fi・電話・テレビ等 決済・予約・POS等 業務システム・VPN・拠点間通信等
関係者 家族・契約者等 店長・経営者・設備担当等 情シス・施設・各拠点担当等
重要条件 電話番号・機器・生活への影響等 営業停止・電話・決済等 固定IP・VPN・複数回線等

今回、どの機器が関係するのかを整理する

サービスによって、 関係する機器は異なります。

  • ONU
  • モデム
  • ルーター
  • ホームゲートウェイ
  • STB
  • 電話関連機器
  • Wi-Fi機器
  • モバイル端末
  • その他の機器
!

注意

すべての契約で これらすべてが必要という意味ではありません。

機器は「何が届くか」だけでなく「誰が何をするか」まで確認する

  • 何の機器が届く・設置されるのか
  • 誰が設置するのか
  • 工事担当者が設置するものは何か
  • お客様自身で設定するものがあるか
  • 現在使用中の機器をどうするか
  • 返却が必要な機器があるか
  • 機器到着後に何をするか
NET-03・04へ戻る

機器の名前を覚えるだけでなく、
今回どの役割の機器が必要かを見る。

機器配送も「届いたらすぐ接続」と一律に案内しない

機器が配送される場合、 必要に応じて次を確認します。

  • 発送時期
  • 到着予定
  • 受取方法
  • 受取後の扱い
  • 工事前に必要な準備
  • お客様自身で設定するか
×

NG

「届いたらすぐ開封して 接続しておいてください」

と、 正式な案内を確認せず一律に伝える。

現在の契約を「残す/変更する/終了する」で整理する

状態 確認すること
残す 現在サービス・番号・機器等を継続する条件
変更する 切替時期・影響・必要な手続き
終了する 終了時期・手続き主体・返却・費用等
SALES-13へ戻る

新しい契約だけでなく、
今ある契約がどうなるかを見る。

現在のサービスを、正式確認前に先に解約させない

新サービスの申込後、 現在契約をいつ終了するのか、 誰が手続きするのか、 切替手続きの中で処理されるのかは 契約・サービス等によって異なります。

×

NG

「新しいサービスを申し込んだので、 今使っているネットは 先に解約してください」

✓

GOOD

「新サービスの開通と、 現在契約の終了手順を確認してから 必要な順番をご案内します」

先に解約すると困る可能性があるもの

  • インターネットが利用できない期間
  • 固定電話が利用できない期間
  • 店舗・事業所の営業への影響
  • 電話番号継続等への影響
  • 関連サービス・割引等への影響
  • 現在機器・メール等への影響
原則

「旧契約を先に切る」のではなく、
「切替の正しい順序を先に確認する」。

電話番号を残すことが重要なら、切替前にもう一度確認する

  • 番号継続の可否
  • 必要となる条件
  • 切替時期
  • 必要な手続き
  • 現在契約との関係
×

NG

「工事日に 自動的に今の番号も移ります」

と、 全契約に共通する仕組みとして案内する。

TEL-02・SALES-13へ戻る

番号が重要条件なら、
正式確認が取れるまで要確認。

切替時の通信停止は「可能性」と「影響」を整理する

切替の内容によっては、 一時的な通信停止等が関係する場合があります。

必要に応じて確認すること

  • 通信停止等が発生する可能性
  • どのサービスへ影響するか
  • 確認できている時間帯・条件
  • お客様側で必要な準備
  • 店舗・法人では業務への影響
!

時間を断定しない

正式確認前に 「5分だけです」 「通信は止まりません」 等と約束しません。

代替手段も、営業担当者が勝手に「大丈夫」と保証しない

×

NG

  • 「スマホのテザリングがあるので絶対大丈夫です」
  • 「予備回線があるなら問題ありません」
  • 「決済端末もテザリングで使えます」
✓

GOOD

「通信停止が業務へ影響する場合は、 御社側の代替手段・業務継続方法も 必要に応じて確認しておきましょう」

工事当日の準備を、お客様と整理する

今回の正式な工事に必要な項目だけ確認します。

  • 立会者
  • 当日の連絡先
  • 作業場所への立入り
  • 機器の設置場所
  • 必要な電源等
  • 現在使用中の機器
  • 必要となる書類等
  • 管理会社等への確認
  • 店舗では営業調整
✓

POINT

「一般的に必要そうなもの」を 全部準備させるのではなく、 今回必要なものを正式案内で確認します。

工事担当者と営業担当者の役割を分ける

営業担当者 工事・専門担当
正式に確認できている申込後の流れを案内する 現地状況に基づく施工・技術判断を行う
お客様の重要条件を整理する 建物・設備等を踏まえた専門的判断を行う
未確認事項を正式確認へつなぐ 専門範囲の確認・案内を行う
営業担当者

技術を知ったふりするより、
正しい担当へつなぐ。

工事当日に条件が変わっても、現場へ無理な施工を求めない

現地確認によって、 事前には分からなかった条件が判明する場合があります。

たとえば、

  • 想定していた施工方法が使えない
  • 追加確認が必要
  • 予定どおり施工できない
  • 別日調整が必要
  • 建物・設備上の新しい条件が判明した
×

NG

「お客様には工事できると説明しているので、 何とか予定どおりやってください」

と、 現場へ無理な施工を求める。

工事が延期・変更になったら「何が変わったか」を整理する

  • 何が変更になったのか
  • 変更理由として正式に案内できること
  • 何がまだ未確定なのか
  • 次に誰から連絡があるのか
  • お客様側で何をする必要があるのか
×

NG

  • 「すぐ連絡が来ると思います」
  • 「明日には工事できます」
  • 「今回は絶対大丈夫です」

工事完了=すべて正常利用できる、とは決めつけない

工事や開通に関する作業が完了しても、 お客様が必要なサービスを 実際に利用できる状態か確認することが大切です。

必要に応じて確認する例

  • インターネット接続
  • Wi-Fi
  • テレビ視聴
  • 固定電話
  • 電話番号
  • モバイルサービス
  • 各種機器
  • 店舗・法人の対象設備

利用開始後は「対象サービスが使えるか」を確認する

正式な手順に応じて、 必要な項目を確認します。

  • 機器の電源
  • 機器状態
  • 接続状態
  • インターネット通信
  • Wi-Fi
  • テレビ
  • 電話
  • その他今回利用開始したサービス
!

技術サポート

営業担当者自身が 技術サポートを担当する運用でない場合は、 正式な問い合わせ先・担当部署へつなぎます。

「使えない」と言われても、原因をすぐ決めつけない

×

NG

  • 「とりあえず再起動してください」
  • 「ルーターが悪いですね」
  • 「Wi-Fiの問題です」
  • 「工事担当者のミスだと思います」

と、 状況確認前に原因を決める。

✓

GOOD

「どのサービスが、 どの状態で使えないのかをまず確認します」

「必要に応じて正式なサポート手順へつなぎます」

トラブル時はSTEP2の基礎知識も使う

NET-06

インターネットのトラブル

「ネットが使えない」 を一つの原因に決めつけず、 状況を整理します。

TV-06

テレビのトラブル

テレビが映らない場合も、 状況確認から始めます。

SALES-15

原因を当てるより、
状況を整理して正しい窓口へつなぐ。

SALES-15は「利用開始まで」、その後はSALES-16へ

SALES-15では、 工事・開通・切替から 利用開始までを案内します。

SALES-16では、 その後の次の内容を詳しく扱います。

  • 問い合わせ先
  • 困った時の連絡方法
  • 契約内容の確認場所
  • 必要な次の行動
  • 後日のフォロー
  • 継続的な顧客対応

「望ましい工事・開通案内/避けたい案内」

望ましい案内 避けたい案内
現在どの段階かを説明する 「あとは待つだけ」と終える
希望日と確定日を分ける 希望日を確定日として伝える
工事条件は正式確認する 「いつもこうです」で断定する
現契約との切替順序を確認する 先に旧契約を解約させる
番号継続を正式確認する 「そのまま使えます」と保証する
店舗・法人では業務影響を見る 通信停止の影響を見ない
工事変更時は未確定事項を明確にする 次の日程を推測で約束する
開通後に利用できるか確認する 工事完了だけで終了する

GOOD|望ましい工事・開通・切替の案内

✓

GOOD

  • 申込後の流れを説明する
  • 現在どの段階なのかを確認する
  • 申込受付と工事確定を分ける
  • 希望日・予約・確定を分ける
  • 工事条件を未確認で断定しない
  • 訪問時間・作業時間を未確認で約束しない
  • 立会い条件を正式に確認する
  • 集合住宅・店舗等の建物条件を確認する
  • 営業と工事担当の役割を分ける
  • 機器配送等を正式情報で案内する
  • 誰が機器を設置・設定するか確認する
  • 現在契約を残す・変える・終了するで整理する
  • 現在契約の終了順序を正式確認する
  • 電話番号継続を未確認で保証しない
  • 切替時の通信影響を確認する
  • 店舗・法人では業務への影響を見る
  • 代替手段を勝手に保証しない
  • 工事当日の準備を整理する
  • 予定変更時は変更点・未確定事項を整理する
  • 工事完了後に利用状況を確認する
  • 技術的に分からなければ正式サポートへつなぐ

NG|避けたい工事・開通・切替の案内

×

NG

  • 「申し込んだので、あとは待つだけです」
  • 「工事は○分で終わります」
  • 「穴あけはありません」
  • 「この日に必ず工事できます」
  • 「10時ちょうどに来ます」
  • 「家族なら誰でも立会いできます」
  • 「今の設備をそのまま使えます」
  • 「電話番号はそのままです」
  • 「通信は絶対止まりません」
  • 「今のネットは先に解約してください」
  • 「機器が届けばすぐ使えます」
  • 「工事が終われば全部すぐ使えます」
  • 「前のお客様も大丈夫だったので大丈夫です」
  • 代替回線があれば業務継続できると保証する
  • 技術的な内容を推測で断定する

新人営業がやりがちな失敗

01

申込後の説明が短い

「後は待ってください」 で終わる。

02

受付=工事確定

今の段階を 混同する。

03

希望日=確定日

希望を予約確定として 案内する。

04

時間を約束

訪問・作業時間を 勝手に決める。

05

工事方法を推測

穴あけ等を 自己判断する。

06

旧契約を先に解約

切替順序を 確認しない。

07

番号を保証

継続可否を 確認しない。

08

業務影響を見ない

店舗の決済等を 確認しない。

09

機器=すぐ使える

配送と開通を 混同する。

10

工事完了=利用完了

実際の利用確認を しない。

現場で使える基本フレーズ

  1. 「お申込み後の流れを一度整理します」
  2. 「現在は○○の確認を待っている段階です」
  3. 「こちらは希望日で、正式な工事確定日は別途確認が必要です」
  4. 「工事方法については、現地や設備の確認後に決まる場合があります」
  5. 「この点は私の判断では確定せず、正式に確認します」
  6. 「現在のサービスをいつ終了するかも、切替手順を確認してからご案内します」
  7. 「電話番号を残すことが重要なので、正式な継続可否を確認します」
  8. 「工事当日に必要な準備を一緒に整理しましょう」
  9. 「予定が変わった場合は、何が変わったかを確認してご案内します」
  10. 「利用開始後に、対象サービスが使えるかも確認してください」

会話例|「工事はいつですか?」

お客様

工事はいつですか?

営業担当者

現在の状態を確認します。

今は申込受付後で、 工事日の正式確定を待っている段階です。

確定した日時をご案内できる状態になったら、 正式な内容をご確認ください。

会話例|「○日に絶対来てもらえますか?」

お客様

20日に 絶対来てもらえますか?

営業担当者

20日をご希望ということですね。

希望日として確認しますが、 正式に工事日が確定するまでは 「20日に必ず工事できる」 とはお約束できません。

確定内容を改めて確認してご案内します。

会話例|「工事はどれくらい時間がかかりますか?」

お客様

工事は どれくらい時間がかかりますか?

営業担当者

作業時間は、 今回の工事内容や現地状況等によって 確認が必要です。

私の経験だけで 「○分で終わります」 とはお伝えせず、 正式に案内できる目安があるか確認します。

会話例|「壁に穴を開けますか?」

お客様

壁に穴を開けますか?

営業担当者

そこは建物設備や 実際の施工方法によって 確認が必要です。

現時点で私から 「開けません」 「必ず開けます」 とは断定しません。

正式な確認結果をご案内します。

会話例|「立会いは家族でも大丈夫ですか?」

お客様

当日は仕事なので、 家族が立ち会っても大丈夫ですか?

営業担当者

立会いできる方の条件を 今回の正式な工事手順で確認します。

「家族なら誰でも大丈夫」 とは私の判断だけではお伝えしません。

必要な条件と当日の確認事項を 一緒に確認しましょう。

会話例|「今使っているネットはもう解約していいですか?」

お客様

新しいネットを申し込んだので、 今使っている方は もう解約していいですか?

営業担当者

先に解約する前に、 新サービスの開通時期と 現在契約の終了手順を確認しましょう。

手続きの順番によっては インターネットが利用できない期間等が 生じる可能性があります。

正式な切替手順を確認してから ご案内します。

会話例|「電話番号はそのままですよね?」

お客様

電話番号は そのままですよね?

営業担当者

今の番号を残すことが 重要な条件なんですね。

番号継続の可否や 切替手順は正式確認が必要なので、 未確認の状態で 「そのまま使えます」 とはお伝えしません。

正式な継続条件を確認します。

会話例|「機器が届いたらすぐ使えますか?」

お客様

ルーターみたいな機器が届いたら、 すぐ使えますか?

営業担当者

機器の到着と サービスの利用開始は 別に確認した方が安全です。

今回、 工事や開通処理が必要なのか、 お客様自身で設定するものがあるのかを 正式な案内で確認します。

会話例|店舗で「工事中も決済端末は使えますよね?」

店舗のお客様

工事中も 決済端末は使えますよね?

営業担当者

決済が止まると 営業に影響しますね。

切替時に通信停止等が発生するか、 どの回線を決済端末が利用しているかを 確認する必要があります。

正式確認前に 「絶対使えます」 とはお約束しません。

会話例|法人で「切替日にネットが止まると困ります」

法人担当者

切替日にネットが止まると 業務ができないので困ります。

営業担当者

通信停止が重要な条件ということですね。

切替方法・停止の可能性・ 影響する設備等を正式に確認します。

また、 固定IP・VPN・社内システム等を ご利用であれば、 必要な担当者にも確認しておきましょう。

会話例|「工事が予定通りできなかったらどうなりますか?」

お客様

もし当日、 工事ができなかったら どうなりますか?

営業担当者

予定変更が発生した場合の 正式な流れを確認しておきます。

実際に変更があった場合は、 何が変わったのか、 次に誰からどの案内があるのか、 お客様側で何をするのかを整理します。

未確定なのに 「翌日必ず工事できます」 とはお約束しません。

会話例|「工事は終わったのにWi-Fiが使えません」

お客様

工事は終わったんですが、 Wi-Fiが使えません。

営業担当者

状況を確認しましょう。

まず、 インターネット回線自体が利用できないのか、 Wi-Fi接続だけができないのかを 分けて確認します。

私の判断だけで 「ルーターが原因です」 とは決めつけません。

必要に応じて 正式なサポート窓口へつなぎます。

NET-04・06へ戻る

「Wi-Fiが使えない」=
「インターネット回線が故障」ではない。

営業担当者は、どこまで覚えればよい?

SALES-15は、 工事の施工技術を 全部覚えるための研修ではありません。

次の8点を理解できれば十分です。

  1. 申込後から利用開始までの流れを整理する
  2. 今どの段階にいるのかを確認する
  3. 希望・予約・確定を分ける
  4. 分からない工事条件を営業担当者が約束しない
  5. 現在契約の終了・番号・機器等の切替順序を正式確認する
  6. 店舗・法人では業務への影響を見る
  7. 工事が変われば変更点・未確定事項を整理する
  8. 工事・開通後に実際に利用できる状態か確認する
SALES-15

工事の技術を全部覚えるのではなく、
利用開始までの流れを整理し、
分からない条件を正式確認へ戻す流れを覚える。

工事・設備について迷ったら、BASE-01へ戻る

BASE-01|コンプライアンス

迷ったら、止まる。
確認する。相談する。

✓

GOOD

「工事方法については 私から推測でお答えせず、 正式な確認を取ります」

分からない時は、これまでの研修へ戻る

研修 確認すること
SALES-04 現在利用しているサービス
SALES-06 契約・料金・機器・未確認事項
TEL-02 電話番号・番号継続の基礎
NET-03 ONU・モデム・ルーター等
NET-04 Wi-Fi・LAN
NET-06 インターネットトラブルの基本
TV-06 テレビトラブルの基本
SALES-13 現在契約・切替条件の最終照合
SALES-14 正式な申込・契約手続き

工事後まで、START-02の営業担当者の役割は続く

START-02|営業担当者の役割

お客様の現在の利用状況や困りごとを確認し、
必要な情報と選択肢を分かりやすく案内し、
お客様自身が納得して
判断できる状態をつくる。

✓

POINT

「契約できた」で終わらず、 利用開始まで何が起きるかを 分かる状態にすることも営業の役割です。

STEP3|共通メッセージ

聞く。
整理する。
分かりやすく案内する。

SALES-15では、 お客様の工事・切替への不安や条件を聞き、 利用開始までの流れを整理して案内します。
SALES-15|最後に覚えてほしいこと

工事をするのは、
別の担当者かもしれません。

しかし、

利用開始まで
お客様を迷わせないのは、
営業担当者の役割です。

工事日を約束しすぎない。
工事方法を推測しない。
番号継続を保証しない。
旧契約を先に切らせない。

分からないことは、 正式確認へ戻す。

そして、 「次に何が起きるのか」
「お客様は何をすればよいのか」
を分かるようにする。

契約後こそ、
お客様を迷わせない。

それが、 SALES-15で学ぶ 工事・開通・切替の案内です。

まとめ

  • SALES-15は、正式申込後から利用開始までの案内を扱う
  • SALES-14は正式手続き、SALES-15は工事・開通・切替、SALES-16は契約後フォロー
  • 中心メッセージは「契約後こそ、お客様を迷わせない」
  • 工事技術ではなく、利用開始までの案内の流れを覚える
  • 申込受付後は、現在どの段階にいるか確認する
  • 申込受付と工事確定・開通確定を混同しない
  • すべての通信サービスで工事が必要と一般化しない
  • 逆に工事不要と正式確認前に断定しない
  • 工事方法・配線・穴あけ等を推測で保証しない
  • 「たぶん」「いつも」「前のお客様は」を根拠にしない
  • 工事日は希望日・予約済み・確定を分ける
  • 希望日を確定日として案内しない
  • 訪問時刻・作業時間・終了時刻を未確認で保証しない
  • 立会い条件は正式手順を確認する
  • 家族なら誰でも立会いできると決めつけない
  • 集合住宅・賃貸・テナントでは建物側の確認が関係する場合がある
  • すべての工事で同じ管理会社等の許可が必要とは一般化しない
  • 確認済み・不明・要確認を引き続き使う
  • 営業担当者と工事・専門担当の役割を分ける
  • 家庭では生活・家族・Wi-Fi・電話等への影響を見る
  • 店舗では決済・予約・電話・POS等への影響を見る
  • 法人では複数拠点・固定IP・VPN・業務システム等も必要に応じて確認する
  • 今回どの機器が必要なのかを正式情報で確認する
  • 機器到着=利用開始と考えない
  • 機器が届いたらすぐ接続と一律に案内しない
  • 現在契約は残す・変更する・終了するで整理する
  • 現在サービスの終了順序を正式確認する
  • 新サービス申込後に旧契約を安易に先に解約させない
  • 先に解約すると通信・電話等が利用できない期間が生じる可能性がある
  • 番号継続が重要なら正式な継続可否・切替条件を確認する
  • 電話番号が自動で移ると全契約共通で案内しない
  • 切替時の通信停止は可能性・影響・正式条件を確認する
  • 正式確認前に停止時間を断定しない
  • テザリング等の代替手段を営業担当者が保証しない
  • 工事当日の準備を今回必要な範囲で整理する
  • 営業担当者は技術者の代わりに施工方法を断定しない
  • 工事当日に新しい条件が判明する場合もある
  • 現場条件が違っても無理な施工を求めない
  • 延期・変更時は何が変わり何が未確定かを整理する
  • 次の日程・連絡時期を分からないまま約束しない
  • 工事完了=すべて正常利用できるとは決めつけない
  • 利用開始後に今回の対象サービスが使えるか確認する
  • 「使えない」の原因をいきなり決めつけない
  • 必要に応じてNET-06・TV-06等の基礎へ戻る
  • 営業担当者が技術対応できない場合は正式なサポートへつなぐ
  • 利用開始後の継続的なフォローはSALES-16で扱う
  • 最終的には、お客様が次に何をすればよいかを明確にする
CHECK

理解度チェック

SALES-15の内容を理解できたか確認しましょう。 回答はクリックすると表示されます。

Q1 お客様が工事希望日を 「20日」と伝えました。 営業担当者は 「では20日に工事です」 と案内してよい。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

希望日と、 正式に確定した工事日は別です。

正式確定前は 「20日を希望として確認します」 など、 状態を分けて案内します。

Q2 新しいインターネットを申し込んだお客様から、 「今のネットはもう解約していいですか?」 と聞かれました。 どう対応しますか?

回答を見る
答え: 新サービスの開通と現在契約の終了手順を 確認してから案内します

正式確認前に 「先に解約してください」 と案内しません。

手続きの順番によっては 通信できない期間等が生じる可能性があるため、 今回の正式な切替条件を確認します。

Q3 工事後にお客様から 「Wi-Fiが使えません」 と連絡がありました。 すぐ「ルーターが原因です」と案内してよい。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

まず、 インターネット回線自体が利用できないのか、 Wi-Fi接続だけができないのか等、 状況を整理します。

営業担当者だけで原因を決めつけず、 必要に応じて正式なサポート手順へつなぎます。

関連する研修

NEXT
STEP3|16 / 18 契約後のフォロー|問い合わせ先と次の行動を明確にする

サービスが利用できるようになっても、 お客様との関係はそこで終わりではありません。

SALES-16では、 困った時の問い合わせ先、 契約内容の確認方法、 次に必要な行動等を整理し、 契約後もお客様を迷わせないフォローを学びます。

CHECK

理解度チェック

全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。

ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。

Q1お客様から「来週の土曜日を希望しています」と言われました。最も適切な案内はどれですか?
Q2新しいインターネットサービスへ切り替えるお客様から「今の回線は先に解約しておけばいいですか?」と聞かれました。最も適切な対応はどれですか?
Q3工事担当者から「作業完了」と連絡がありました。営業担当者の対応として最も適切なのはどれですか?
目次