SALES-05では、 お客様の困りごと・希望・背景・優先順位を確認し、 「何を解決したいのか」を 一緒に整理しました。
ニーズが見えてくると、 すぐに商品やプランを 提案したくなるかもしれません。
しかし、 その前にもう一つ 大切な工程があります。
それが、 現在の契約・料金・割引・機器・変更条件等を整理し、 提案の判断材料が揃っているか確認すること です。
現在の月額料金だけを見ても、 本当に安くなるかは分かりません。
電話番号を残したいと言われても、 その場で継続できると 断定できるとは限りません。
SALES-06では、 「確認できていること」と 「まだ確認できていないこと」 を分け、 提案前の材料を整理します。
まず動画で全体像を確認しましょう
SALES-06「契約・料金・機器を整理する」の重要なポイントを、 約3分の動画で確認できます。 まず動画で全体像をつかみ、 詳しい内容はこのページの本文で確認してください。
この研修の3行まとめ
- ニーズが分かっても、すぐに商品提案へ進まず、現在の契約条件を一度整理する。
- 現在の料金・変更時にかかる費用・変更後の料金を分けて考える。
- 分からない条件を推測せず、「要確認」として残し、重要な判断材料は正式情報で確認する。
このページで学ぶこと
- 提案前に契約条件を整理する意味
- 契約・料金・割引・機器・変更条件の確認
- 現在料金と変更後料金の違い
- 解約・変更時に発生する可能性がある費用
- 購入機器・レンタル機器等の違い
- 工事・配線・設備の確認
- 電話番号等、残したいものの確認
- 家族・店舗・法人への影響
- 確認済み・不明・要確認の使い分け
- 提案前に正式確認すべき情報の考え方
SALES-05の「ニーズ整理」から「提案準備」へ進む
SALES-04では現在地を整理し、 SALES-05では お客様が何を解決したいのかを整理しました。
次は、 その希望を実現できる選択肢を考える前に、 現在の契約条件を確認します。
ニーズが分かっても、すぐ提案へ進まない
たとえば、 お客様から 「毎月の料金を下げたい」 という希望が確認できたとします。
それだけでは、 まだ新しいプランを 比較できる状態とは限りません。
現在の料金には、 次のようなものが関係している可能性があります。
- 基本料金
- オプション料金
- 機器レンタル料金
- 通話料等
- 端末・機器等の分割料金
- 各種割引
- 他サービスとのセット条件
「お客様の希望」と「現在の契約条件」を分ける
お客様の希望は、 SALES-05で整理しました。
SALES-06では、 その希望とは別に 現在の契約上の条件を整理します。
| お客様の希望 | 現在の契約上の条件 |
|---|---|
| 料金を下げたい | 現在の料金・割引・残債等 |
| 電話番号を残したい | 現在の電話サービス・番号継続条件等 |
| 工事を簡単にしたい | 現在設備・建物・配線等 |
| 機器を減らしたい | 購入・レンタル・貸与等の所有関係 |
| サービスをまとめたい | 現在の契約・割引・関連サービス等 |
POINT
「こうしたい」と 「現在どういう条件になっているか」を 分けて整理します。
提案前に整理する6つの項目
契約
契約先・サービス・ プラン・期間等。
料金
月額・オプション・ 機器代等。
割引
セット・家族・ 期間限定等。
機器
購入・レンタル・ 貸与・不明等。
変更条件
解約・工事・ 番号継続等。
未確認事項
提案・契約前に 確認すること。
契約|現在どのような契約になっているか確認する
必要に応じて、 次のような項目を確認します。
- 現在の契約先
- 現在利用しているサービス
- 現在のプラン
- 契約者・名義
- 契約期間
- 更新時期
- 最低利用期間等の条件
- 変更・解約に関する条件
注意
すべての契約に 同じ期間・更新制度・解除条件があるわけではありません。
サービス・契約時期・契約内容等によって 条件が異なるため、 必要な場合は正式な契約情報で確認します。
契約者・名義は、必要になった段階で確認する
契約変更や手続きの際には、 契約名義が重要になる場合があります。
ただし、 最初から必要以上の個人情報を 取得する必要はありません。
GOOD
「変更手続きの条件を確認するため、 契約名義についても 必要になった段階で確認させていただきます」
「違約金」という言葉だけで一括りにしない
お客様から 「解約金はありますか?」 と聞かれることがあります。
変更・解約時に関係する費用は、 一つとは限りません。
契約内容によっては、 次のような費用が関係する場合があります。
- 契約解除に関する費用
- 工事費等の残債
- 端末・機器等の分割残債
- レンタル・貸与機器の返却等に関する費用
- その他、契約条件に基づく費用
重要
これらの費用が 必ず発生するという意味ではありません。
発生するか、 いくらかかるかは 正式な契約条件を確認します。
解約・変更費用を推測しない
NG|推測で答えない
- 「今は解約金はかからないと思います」
- 「長く使っているので費用はないでしょう」
- 「工事費はもう払い終わっていると思います」
- 「機器を返せば費用はかかりません」
GOOD|正式情報へつなげる
「解約時の費用については、 契約時期や条件によって異なるため、 正式な契約内容を確認してからご案内します」
料金|「月額料金」だけを見ない
お客様が 「今は月5,000円くらい」 と話していても、 その金額の中身が何なのかは まだ分かりません。
必要に応じて、 次のような内訳を確認します。
- 基本料金
- オプション料金
- 機器レンタル料金
- 通話料等の利用料金
- 端末・機器等の分割料金
- 割引
- その他の関連費用
3つの金額を分けて考える
| 区分 | 確認する内容 | 例 |
|---|---|---|
| 現在の料金 | 現在毎月何にいくら支払っているか | 月額・機器代・オプション・割引等 |
| 変更時費用 | 切替・解約・設置等で発生する可能性がある費用 | 工事・残債・契約変更関連費用等 |
| 変更後料金 | 新しい契約で継続して支払う料金 | 月額・機器・オプション・割引等 |
NG|単純比較しない
「今5,000円で、 新しいプランが4,000円なので、 毎月1,000円安くなります」
と、 内訳・割引・変更時費用等を確認せず 結論づけません。
「今の請求額=通常料金」とは限らない
現在の請求額に、 一時的な割引が 適用されている場合があります。
- キャンペーンによる期間限定割引
- 一定期間のみ適用される特典
- セット契約による割引
- 家族・複数回線等に関する割引
- その他の契約条件による割引
POINT
現在の請求額、 割引終了後の料金、 新しい契約の料金を 混同しないようにします。
割引|一つの変更が別サービスへ影響する場合がある
通信サービスでは、 複数の契約を条件として 割引が適用されている場合があります。
確認する例
- 固定回線とスマートフォンのセット割
- 家族・グループ等による割引
- TV・NET・TEL等のセット割
- 複数回線契約による割引
- 一定期間適用される割引
注意
「ネットを変えればスマホ割が必ずなくなる」 「この契約なら割引は残る」 と記憶だけで断定しません。
提案内容に影響する場合は、 適用条件を正式に確認します。
機器|現在利用している機器を整理する
通信サービスを変更する際には、 宅内にある機器の確認が 必要になる場合があります。
ONU
光回線等で 利用される機器。
モデム
回線方式等によって 利用される機器。
ルーター
複数端末を ネット接続する機器。
ホームゲートウェイ
通信・電話等の 機能を持つ場合がある。
STB
テレビサービス等で 使用する機器。
電話関連機器
電話サービスに 関係する機器。
Wi-Fi関連機器
中継機・アクセスポイント等。
その他
サービスに関係する 周辺機器等。
機器は「購入/レンタル/貸与/不明」で整理する
| 区分 | 確認すること | 変更・解約時 |
|---|---|---|
| 購入 | お客様が購入した機器か | 継続利用可否等を必要に応じて確認 |
| レンタル | 月額料金等を支払って借りているか | 返却条件等を確認 |
| 貸与 | サービス提供に伴い貸し出されているか | 返却方法等を確認 |
| 不明 | 現時点で所有関係が分からない | 必要なら正式確認 |
「古い機器だから捨ててよい」と自己判断しない
NG
- 「古いので処分して大丈夫です」
- 「これはもう返却しなくていいと思います」
- 「そのルーターは新しい回線でも使えます」
- 「このSTBはもう不要です」
GOOD
「所有・返却・継続利用については、 契約条件や機器によって異なりますので、 必要な部分を確認しましょう」
配線・設備・建物条件も必要に応じて確認する
新しいサービスが利用できるかどうかは、 商品だけではなく 建物・設備等が関係する場合があります。
必要に応じて確認する例
- 戸建て/集合住宅
- 現在の引込・既存配線
- 宅内の通信機器
- 新たな工事の必要性
- 既存設備の撤去等の可能性
- 管理会社・オーナー等への確認の必要性
- 建物側の設備・提供条件
注意
現地確認等が必要な内容について、 営業担当者だけで 「工事できます」「工事不要です」と断定しません。
電話番号を残したい場合は、正式な条件を確認する
SALES-05で 「固定電話番号は絶対残したい」 という条件が確認できた場合、 その条件は提案の重要な判断材料になります。
ただし、 現在の電話番号、 利用しているサービス、 変更先、 提供条件等によって 確認が必要になる場合があります。
NG
「今の電話番号は 絶対そのまま使えます」
GOOD
「番号継続が大切な条件なんですね。 こちらは提案を決める前に 正式な継続可否を確認しましょう」
電話番号以外の「残したいもの」も確認する
サービス変更時には、 次のようなものを 残したい場合があります。
- 固定電話番号
- 携帯電話番号
- メールアドレス
- 各種サービスのアカウント
- テレビ視聴環境
- 録画環境・録画データ等
- 利用中の周辺機器
- 現在利用しているサポート
注意
解約・変更すると利用できなくなる可能性があるものは、 提案前に必要な範囲で確認します。
利用継続の可否は サービスごとの条件を確認します。
「使っていないサービス=関係ない」とは限らない
お客様自身が 「これはほとんど使っていない」 と考えているサービスでも、 別の契約条件に関係している場合があります。
たとえば、
- セット割の条件になっている
- 家族のスマートフォン割引に関係している
- 別サービスの機器と連動している
- 電話番号・アカウント等に関係している
家族の契約・割引への影響も必要に応じて確認する
固定回線を変更すると、 家族が利用している モバイル契約等に 関係する場合があります。
GOOD
「現在のネット契約が ご家族のスマートフォン料金に 関係している可能性があります。 提案内容に影響するため、 適用されている割引があるか 確認しておきましょう」
個人情報
必要のない家族情報まで 詳しく取得する必要はありません。
店舗・事業所では「ネット以外への影響」を確認する
店舗・事業所では、 インターネット回線が 業務用設備と関係している場合があります。
電話
代表番号・ 複数番号等。
FAX
受発注・ 業務連絡等。
POS・決済
レジ・ キャッシュレス等。
予約
予約・受付等の システム。
防犯
カメラ・ 警備等。
固定IP・VPN等
業務ネットワーク等。
重要
回線変更による業務影響を 営業担当者だけで断定しません。
必要な設備・システムについて 正式な確認を行います。
法人では、契約担当者・利用者・決裁者が違う場合がある
| 立場 | 確認することの例 |
|---|---|
| 契約担当者 | 現在契約・請求・手続き等 |
| 利用者 | 現場での利用方法・困りごと等 |
| 管理担当者 | システム・設備・運用等 |
| 決裁者 | 最終判断・予算等 |
POINT
一人の担当者から聞いた内容だけで、 会社全体の利用状況・判断条件を 決めつけないようにします。
家庭向け/店舗・事業所向けの提案前確認項目
| 確認項目 | 家庭 | 店舗・事業所 |
|---|---|---|
| 料金 | 家計・セット割・家族契約等 | 通信費・業務サービス費等 |
| 機器 | ONU・ルーター・STB等 | 通信機器・業務機器等 |
| 電話 | 家庭用固定電話・番号等 | 代表番号・FAX・複数番号等 |
| 関連サービス | スマホ・TV等 | POS・決済・予約・防犯等 |
| 工事影響 | 家庭内利用への影響 | 営業・業務への影響 |
| 判断者 | 契約者・家族等 | 担当者・利用者・決裁者等 |
SALES-04の「確認済み/不明/要確認」を引き継ぐ
確認済み
正式情報等から 確認できている。
不明
現時点では 分からない。
要確認
提案・判断前に 確認が必要。
すべてを完璧に確認しないと会話できないわけではない
SALES-06の目的は、 商談前に すべての契約情報を 100%調査することではありません。
現時点で分からなくても、 提案の方向性を考えるうえで 影響しない情報もあります。
| 不明でも会話を進めやすい例 | 提案・判断に影響する場合は正式確認したい例 |
|---|---|
| 現在料金のおおよその金額 | 正確な料金比較に必要な現在料金 |
| 現時点では重要でないプラン名称 | 変更・解約条件 |
| 提案内容に影響しない機器の詳細 | 機器返却・残債等 |
| まだ比較対象になっていないサービス条件 | 電話番号等の継続可否 |
| 後で確認できる補足情報 | 工事可否・業務影響・割引消失等 |
POINT
「分からないことがある」 こと自体が問題ではありません。
その情報が、 お客様の判断に影響するかを考えます。
「お客様の認識/確認できた事実/要確認」を分ける
| お客様の認識 | 確認できた事実 | 要確認 |
|---|---|---|
| 月5,000円くらい | 現在ネット利用中 | 正式な料金内訳 |
| 解約金はないと思う | 現在の契約先 | 変更・解約条件 |
| ルーターは自分のもの | 機器を利用中 | 購入・レンタル等の所有関係 |
| 電話番号は残せると思う | 現在の番号を継続希望 | 正式な番号継続可否 |
| スマホ割が入っていた気がする | スマホ利用あり | 割引の種類・適用条件 |
「その場で確認できるもの/正式確認が必要なもの」を分ける
| その場で確認しやすいもの | 必要に応じて正式確認するもの |
|---|---|
| 現在使っているサービス | 正式な契約プラン |
| 現在のおおよその料金 | 料金の正式な内訳 |
| 利用中の機器 | 購入・レンタル・貸与関係 |
| 残したい電話番号等 | 番号継続可否 |
| 割引がありそうか | 割引名称・適用条件・変更影響 |
| 建物・利用環境 | 具体的な工事可否・工事内容 |
提案前情報整理シートは「判断材料」を揃えるために使う
現場では、 紙・タブレット・システム等で 情報を整理する場合があります。
| 項目 | 整理例 |
|---|---|
| 契約 | 確認済み/不明/要確認 |
| 現在料金 | 概算/正式確認済み/要確認 |
| 割引 | あり/なし/不明/要確認 |
| 機器 | 購入/レンタル/貸与/不明 |
| 変更条件 | 確認済み/要確認 |
| 残したいもの | あり/なし/要確認 |
| 未確認事項 | 正式確認する内容 |
研修用データ
研修例には、 実在する氏名・電話番号・住所・契約番号等を 記載しません。
契約情報を確認するときも、個人情報は必要な範囲で扱う
契約条件を確認するためだからといって、 必要のない個人情報まで 取得する必要はありません。
POINT
契約条件の整理と、 個人情報の取得を 同じことだと考えないようにします。
分からない条件を、推測して説明しない
お客様からその場で質問されると、 「何か答えなければ」 と感じることがあります。
しかし、 分からないことを 推測で答える必要はありません。
NG|曖昧な断定
- 「たぶん大丈夫です」
- 「おそらく費用はかかりません」
- 「多分そのまま使えます」
- 「以前も大丈夫だったので問題ないと思います」
GOOD|望ましい提案前整理
GOOD
- ニーズが分かっても一度契約条件を整理する
- 希望と現在の契約条件を分ける
- 契約・料金・割引・機器・変更条件・未確認事項を整理する
- 料金の内訳を必要に応じて確認する
- 現在料金・変更時費用・変更後料金を分ける
- 割引期間・適用条件を見る
- 他サービスへの割引影響を確認する
- 購入・レンタル・貸与機器を分ける
- 機器の返却・継続利用等を必要に応じて確認する
- 工事・建物・配線条件を必要に応じて確認する
- 残したい電話番号・サービス等を見る
- 家族・店舗・法人への影響を見る
- 確認済み・不明・要確認を使い分ける
- 重要な判断材料は正式情報で確認する
- 分からないことを推測しない
NG|避けたい提案前整理
NG
- ニーズを一つ聞いてすぐ商品提案へ進む
- 月額料金だけで比較する
- 現在の割引を見落とす
- 現在料金と通常料金を同じと決めつける
- 変更時費用を確認しない
- 解約費用はゼロだと決めつける
- 工事費・端末等の残債を見ない
- レンタル機器を購入品だと思い込む
- 古い機器を捨ててよいと案内する
- 現在の機器をそのまま使えると断定する
- 工事できる・不要と自己判断する
- 電話番号が必ず残ると断定する
- 家族の割引への影響を見ない
- 店舗の業務機器への影響を見ない
- 未確認事項があるのに「大丈夫です」と言う
新人営業がやりがちな失敗
月額だけを見る
内訳・割引・ 変更費用を見ない。
割引を見落とす
現在適用中の 条件を確認しない。
解約費用を決めつける
「ゼロだろう」と 推測する。
残債を見ない
工事・端末等の 支払いを確認しない。
所有を思い込む
レンタル機器を 購入品と思う。
番号継続を断定
確認せず 「残せる」と言う。
周囲への影響を見ない
家族・店舗等への 影響を確認しない。
「大丈夫」と言う
未確認なのに 問題ないと答える。
すぐ提案する
情報を整理する前に 商品説明へ進む。
現場で使える基本質問
- 「現在の契約内容で、分かる範囲を一度整理してもよろしいですか?」
- 「毎月の料金には、オプションや機器代なども含まれていますか?」
- 「現在適用されている割引はありますか?」
- 「契約期間や更新時期は分かりますか?」
- 「この機器は購入・レンタルのどちらか分かりますか?」
- 「電話番号など、必ず残したいものはありますか?」
- 「解約や変更時に費用が発生する条件がないか確認しておきましょう」
- 「ここはまだ確認できていないので、正式な情報を確認してからご案内します」
注意
この8つを上から順番に 全部質問するための台本ではありません。
お客様のニーズと 提案に必要な内容に合わせて使います。
会話例|「今は月5,000円くらい」
今は月5,000円くらい 払っていると思います。
ありがとうございます。 まずは月5,000円前後として 整理しておきます。
正確な料金比較をする段階になったら、 オプションや機器代、 割引等を含めた内訳を 一緒に確認しましょう。
GOOD
概算を一度受け止め、 正式金額が必要になるタイミングを分けています。
会話例|「解約金はたぶんないと思う」
解約金は たぶんないと思います。
ありがとうございます。 現時点では 「ないと思われている」という状況ですね。
費用は提案の判断材料になりますので、 変更を決める前に 正式な契約条件を確認しておきましょう。
GOOD
お客様の記憶を否定せず、 そのまま確定情報にもしていません。
会話例|「このルーターは自分のもの」
このルーターは 自分のものだったと思います。
ご自身で購入された可能性があるんですね。
今後そのまま使えるかどうかや、 返却が必要な機器でないかが 提案に関係する場合は、 所有関係を確認しましょう。
GOOD
「お客様所有」と その場で確定していません。
会話例|「電話番号は絶対残したい」
電話番号だけは 絶対変えたくないです。
電話番号を残すことが 絶対条件なんですね。
そこは提案を考えるうえで重要なので、 現在の電話サービスを確認して、 番号継続の条件を正式に確認してから 選択肢を考えましょう。
会話例|「スマホの割引はよく分からない」
今のネット契約と スマートフォンの割引は 関係していますか?
何か割引が入っていたと思いますが、 よく分からないですね。
分かりました。 では現時点では 「割引ありの可能性・要確認」 として整理しましょう。
ネットを変更した場合の料金比較に 影響する可能性があるので、 提案を決める前に 正式な適用条件を確認します。
GOOD
分からない割引を 推測で埋めていません。
会話例|店舗で「ネットだけ変えれば大丈夫」
ネットだけ変えれば 大丈夫だと思います。
ネット回線だけを 変更するイメージなんですね。
念のためですが、 今の回線に 電話・FAX・決済端末・予約システム等が 接続されている可能性はありますか?
決済と防犯カメラは ネットにつながっていると思います。
ありがとうございます。
では、 「ネットだけ変更しても問題ない」とは まだ判断せず、 決済と防犯カメラへの影響を 確認してから提案を考えましょう。
注意
お客様の認識を否定せず、 業務に影響する可能性がある部分を 正式確認へつなげています。
営業担当者は、どこまで覚えればよい?
SALES-06は、 契約条件をすべて暗記するための研修ではありません。
次の8点を理解できれば十分です。
- ニーズが分かっても、提案前に契約条件を整理する
- 契約・料金・割引・機器・変更条件・未確認事項を分ける
- 現在料金・変更時費用・変更後料金を分ける
- 割引・関連契約への影響を確認する
- 機器の購入・レンタル・貸与等を決めつけない
- 番号継続・工事・変更影響等を推測で断定しない
- 確認済み・不明・要確認を使い分ける
- すべてを暗記せず、「何を確認すべきか」を覚える
まとめ
- SALES-05でニーズを整理しても、すぐ商品提案へ進まない
- 提案前に現在の契約条件を一度整理する
- お客様の希望と現在の契約上の条件を分ける
- 契約・料金・割引・機器・変更条件・未確認事項の6つで整理する
- 契約先・サービス・プラン・契約期間等を必要に応じて確認する
- 契約者・名義は必要な範囲で確認する
- 契約期間・更新・解除条件等は契約によって異なる
- 解約・変更時には複数の費用が関係する場合がある
- 費用の発生有無・金額を推測しない
- 月額料金だけで比較しない
- 基本料金・オプション・機器代・割引等を必要に応じて見る
- 現在の料金・変更時費用・変更後料金を分ける
- 今の請求額が通常料金とは限らない
- 割引期間終了後の料金も必要に応じて確認する
- 一つの契約変更が別サービスの割引へ影響する場合がある
- 割引への影響を記憶だけで断定しない
- ONU・モデム・ルーター・STB等の利用機器を必要に応じて整理する
- 購入・レンタル・貸与・不明を分ける
- 家にある機器がお客様所有とは限らない
- 機器の返却・継続利用を自己判断しない
- 配線・建物・工事条件も必要に応じて確認する
- 工事可否を営業担当者だけで断定しない
- 電話番号等、残したいものを確認する
- 番号継続可否は必要に応じて正式確認する
- メール・アカウント・録画環境等も変更影響を確認する
- 使っていないサービスでも他契約へ関係する場合がある
- 家族のスマホ割引等への影響を必要に応じて確認する
- 店舗では電話・FAX・POS・決済・予約・防犯・固定IP・VPN等にも注意する
- 法人では契約担当者・利用者・決裁者が異なる場合がある
- 確認済み・不明・要確認を使い分ける
- すべてを完璧に確認してからでなければ会話できないわけではない
- お客様の判断に影響する重要事項は曖昧なまま断定しない
- お客様の認識・確認できた事実・要確認を分ける
- 個人情報は必要な時に、必要な人が、必要な範囲で扱う
- 分からない場合は推測せず、止まる・確認する・相談する
- 新人が覚えるのは契約条件の丸暗記ではなく、何を確認すべきか
理解度チェック
SALES-06の内容を理解できたか確認しましょう。 回答はクリックすると表示されます。
Q1 現在の月額料金が5,000円、 新しいプランが4,000円なら、 「毎月1,000円安くなる」とその場で案内してよい。 ○か×か?
回答を見る
現在料金に含まれる オプション・機器代・割引等や、 新しい契約の料金条件を 確認する必要があります。
また、 変更時に費用が発生する場合もあるため、 現在料金・変更時費用・変更後料金を 分けて整理します。
Q2 お客様が 「解約金はたぶんないと思う」 と話しています。 どのように整理しますか?
回答を見る
「解約費用なし」と 確定してはいけません。
提案の判断材料になる場合は、 「要確認」として整理します。
Q3 提案前に分からない項目が一つでもあれば、 すべて確認が終わるまで 商談を進めてはいけないのでしょうか?
回答を見る
すべての情報を 最初から完璧に揃える必要はありません。
ただし、 正確な料金比較、 解約条件、 番号継続、 工事影響等、 お客様の判断や提案内容に影響する事項は、 必要な段階で正式確認します。
関連する研修
理解度チェック
全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。
ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。