工事・開通・契約後フォロー実践|利用開始後までお客様を迷わせない

ケーススタディ・ロールプレイ

PRACTICE-04では、 お客様から「申し込みます」と意思が示された後も、 意思確認・最終照合・正式手続きを飛ばさず進める練習をしました。

PRACTICE-05では、 正式な申し込みが終わった 「その後」 を扱います。

契約が終わっても、 お客様がすぐサービスを使えるとは限りません。

工事日の調整、 既存サービスからの切替、 電話番号の継続、 機器の準備、 開通確認など、 利用開始までには複数の段階があります。

そして利用開始後には、 「Wi-Fiが使えない」 「電話番号はどうなる?」 といった問い合わせもあります。

この時に重要なのは、 営業担当者がすべての原因を当てたり、 すべて自分で解決したりすることではありません。

今どの状態なのか。 何が確定していて、 何がまだ未確定なのか。 次に誰が何をするのか。

を整理し、 お客様を迷わせないことが重要です。

VIDEO

まず動画で全体像を確認しましょう

PRACTICE-05「工事・開通・契約後フォロー実践」の重要なポイントを、 約4分の動画で確認できます。 まず動画で全体像をつかみ、 詳しい内容はこのページの本文で確認してください。

PRACTICE-05|工事・開通・契約後フォロー実践|利用開始後までお客様を迷わせない 動画時間:約4分

この研修の3行まとめ

  1. 申込・工事・開通・利用開始を同じものとして扱わない。
  2. 希望と確定を分け、未確認のことを約束しない。
  3. 原因を決めつけず、現在状態を整理して正しい窓口へつなぐ。

このページで実践すること

  • 申込受付と工事確定を分ける
  • 希望日と正式確定日を分ける
  • 工事完了・開通・利用開始を区別する
  • 旧サービスの解約を自己判断しない
  • 電話番号継続等を未確認で約束しない
  • 工事・切替の業務影響を考える
  • 利用開始後の問い合わせで原因を決めつけない
  • 正式情報・正しい窓口へ戻る
  • 営業担当者の役割を超えない
  • お客様の次の行動を明確にする

PRACTICE-05で最も大切なこと

SALES-15

契約後こそ、
お客様を迷わせない。

工事・日程

希望と確定を分ける。

開通・利用開始

工事が終わったことと、
使える状態になったことは
同じとは限らない。

トラブル時

原因を当てる前に、
今どこまで進んでいるかを整理する。

SALES-16

営業担当者が全部解決するのではなく、
正しい窓口へ正しくつなぐ。

契約後は「今どの状態か」を最初に確認する

「申し込みました」 「工事が終わりました」 という言葉だけで、 現在状態を決めないことが大切です。

1 申込受付 申込を受け付けた
→
2 調整中 工事・切替を調整
→
3 工事日確定 正式日程を確認
→
4 工事実施 工事を実施
5 開通・切替確認 利用状態を確認
→
6 利用開始 実際に利用
→
7 利用後フォロー 問い合わせ・確認
状態 意味 注意
申込受付 申し込みを受け付けた段階 工事日まで確定したとは限らない
工事・切替調整中 日程・設備・条件等を確認している段階 希望日と確定日を混同しない
工事日確定 正式な日程が確認できた段階 立会い等の条件も確認する
工事実施済み 必要な工事が実施された段階 その時点で利用可能とは限らない
開通・切替確認 サービス切替や利用状態を確認する段階 旧サービスとの関係にも注意する
利用開始 お客様が実際にサービスを利用する段階 初期設定や利用環境も確認する
利用後フォロー 問い合わせ・困りごとに対応する段階 原因を断定せず状態を整理する

STEP4共通|今回も5つの質問へ戻る

1 今どの状況か? 申込・工事・開通?
→
2 何を確認する? 確定・未確定は?
→
3 どこへ戻る? 研修・正式情報
4 自分で判断してよい? 原因・日程等
→
5 誰へつなぐ? 正式窓口・担当

今回のケースは、この順番で考える

1 発言を見る
→
2 状態確認
→
3 確定を整理
→
4 未確定を整理
5 影響確認
→
6 正式確認
→
7 正しい窓口
→
8 次の行動
CASE 01|家庭

「20日に工事できますよね?」

インターネットの申し込みが終わり、 これから工事日を調整する段階です。

今分かっていること

  • お客様は20日の工事を希望している
  • 申し込みは行われている
  • 20日が正式確定しているとは限らない
お客様

申し込みも終わったので、 20日に工事できますよね?

あなたならどうする?

「大丈夫だと思います」
と答えますか?

まだ分からないこと

  • 工事枠
  • 設備状況
  • 正式な受付状態
  • 工事日が確定済みか
  • 立会い等の条件

STEP4共通の5つの判断

  1. 今は申込受付・工事調整・工事日確定のどこですか?
  2. 20日は希望日ですか、確定日ですか?
  3. どの研修・正式情報へ戻りますか?
  4. 営業担当者だけで20日を確約できますか?
  5. 誰に正式な工事日を確認しますか?

STEP 1 「希望」と「確定」を分けて考えてください。

考えたら追加情報を見る
  • お客様は21日から在宅勤務を始める
  • 立会いできるのは20日だけ

お客様にとって20日は、 単なる希望日ではなく 生活・仕事に影響する重要な日 だと分かりました。

STEP 2 お客様の認識も確認してください。

さらに開く
お客様

申し込んだ時に20日って伝えたので、 もう決まっていると思っていました。

ここでは、 希望日として伝えたことと、 正式に確定したこと を分けて整理する必要があります。

ANSWER 判断ポイントを確認します。

GOOD/NGを見る
✓

GOOD

「20日はご希望日として承っている状態ですね。 正式に工事日として確定しているかを確認します」

「21日からお仕事で利用予定とのことなので、 その点も含めて現在の調整状況を確認します」

×

NG

  • 「大丈夫だと思います」
  • 「20日で押さえておきます」
  • 希望日を確定日として扱う

戻る研修: SALES-15・必要に応じてSALES-13・SALES-14

CASE 01|最重要能力

希望日と、
正式確定日を分ける。

ROLE PLAY|5〜10分

営業役:新人担当者
お客様役:在宅勤務開始を控えたお客様

営業役は、 日程を約束する前に 現在の正式状態を確認してください。

CUSTOMER お客様役だけ開いてください。

お客様役用情報
  • 工事希望日は20日
  • 21日から在宅勤務
  • 立会い可能日は20日のみ
  • 20日で確定していると思っている

適宜、 「申し込んだから確定していると思っていました」 「20日じゃないと困ります」 と伝えてください。

CASE 01|評価

  • □ 今どの状態か確認した
  • □ 希望と確定を分けた
  • □ 工事・開通・利用開始を区別した
  • □ 未確認事項を約束しなかった
  • □ 業務・生活への影響を確認した
  • □ 原因を勝手に決めなかった
  • □ 正式情報・担当へ戻れた
  • □ 営業担当者の役割を超えなかった
  • □ お客様の次の行動を明確にした
  • □ 契約後もお客様を迷わせない対応ができた
CASE 02|家庭

「今の回線はもう解約していいですよね?」

新しい通信サービスを申し込んだお客様から、 現在利用中のサービスについて質問されました。

今分かっていること

  • 新サービスは申込済み
  • 旧サービスは現在も利用中
  • まだ切替完了前
お客様

新しい方を申し込んだので、 今のネットはもう解約していいですよね?

あなたならどうする?

「もう大丈夫です」
と案内しますか?

まだ確認が必要

  • 新サービスの開通日
  • 現在の切替状況
  • 旧契約の条件
  • 固定電話番号継続の有無
  • 解約の適切なタイミング

STEP4共通の5つの判断

  1. 今は申込済み・切替前・開通後のどこですか?
  2. 新サービスは利用可能な状態ですか?
  3. どの研修・正式情報へ戻りますか?
  4. 営業判断だけで旧サービス解約を案内できますか?
  5. 番号継続等で正式確認が必要ですか?

STEP 1 新旧サービスの関係を確認してください。

考えたら追加情報を見る

お客様へ確認すると、 現在の固定電話番号も残したい ことが分かりました。

電話番号に関する手続きも含めて、 旧サービス終了のタイミングを確認する必要があります。

STEP 2 さらに状況を確認します。

さらに開く
  • 電話番号継続の手続き中
  • 旧事業者から解約に関する案内が届いている

この状態では、 営業担当者が 「今すぐ解約してください」 と独自に判断しません。

ANSWER GOOD/NGを確認します。

GOOD/NGを見る
✓

GOOD

「新しいサービスを申し込み済みですが、 実際に利用できる状態と、 現在の契約を終了するタイミングは 分けて確認します」

「電話番号も継続予定とのことなので、 手続き状況を正式に確認してからご案内します」

×

NG

  • 「もう解約して大丈夫です」
  • 新サービス申込済み=旧契約終了可能と判断する
  • 番号継続の状態を確認しない

戻る研修: SALES-13・SALES-15・TEL-02・必要に応じて正式情報

CASE 02|最重要能力

新サービスの開通と、
旧契約終了の順序を確認する。

ROLE PLAY|5〜10分

営業役:新人担当者
お客様役:他社から乗り換え中のお客様

CUSTOMER お客様役だけ開いてください。

お客様役用情報
  • 旧サービス利用中
  • 新サービス申込済み
  • 固定電話番号を残したい
  • 番号継続手続き中
  • 旧事業者から解約案内が届いた

「今の回線はもういらないですよね?」 「早く解約した方が料金も安くなりますよね?」 と適宜伝えてください。

CASE 02|評価

  • □ 今どの状態か確認した
  • □ 希望と確定を分けた
  • □ 工事・開通・利用開始を区別した
  • □ 未確認事項を約束しなかった
  • □ 業務・生活への影響を確認した
  • □ 原因を勝手に決めなかった
  • □ 正式情報・担当へ戻れた
  • □ 営業担当者の役割を超えなかった
  • □ お客様の次の行動を明確にした
  • □ 契約後もお客様を迷わせない対応ができた
CASE 03|家庭

「昨日工事したのにネットが使えません」

インターネット工事の翌日、 お客様から連絡が入りました。

今分かっていること

  • 昨日工事は実施された
  • お客様はネットが使えないと感じている
お客様

昨日工事したのに、 ネットが使えないんです。

あなたならどうする?

原因を考える前に、
何を確認しますか?

まだ分からないこと

  • 正式な開通状態
  • 何がどこまで利用できないか
  • 有線・Wi-Fiの違い
  • 機器状態
  • 利用端末
  • 設定状況
  • 正式サポートへの問い合わせ状況

STEP4共通の5つの判断

  1. 工事実施・開通・利用開始のどこですか?
  2. 何が使えて、何が使えませんか?
  3. どの研修へ戻りますか?
  4. 営業担当者が原因を断定してよいですか?
  5. どの正式サポートへつなぎますか?

STEP 1 「ネットが使えない」を具体化してください。

確認できたら追加情報を見る
  • スマートフォン2台でWi-Fiが使えない
  • Wi-Fiのネットワーク名自体は表示されている

この時点でも、 原因はまだ確定していません。

STEP 2 お客様への影響も確認してください。

さらに開く
  • 今日から仕事で利用する予定
  • 有線で利用できるかは確認していない

営業担当者は、 ここで「ルーター故障」 「工事ミス」 などと決めません。

現在状態と影響を整理したうえで、 正式なサポートへつなぎます。

ANSWER GOOD/NGを確認します。

GOOD/NGを見る
✓

GOOD

「工事後もまだ利用できず、 お仕事にも影響する状況なんですね」

「まず、 今どこまで利用できているかを整理させてください」

「状況を確認したうえで、 必要な正式サポートへつなぎます」

×

NG

  • 「ルーターの故障ですね」
  • 「工事ミスだと思います」
  • 原因を断定して独自の技術対応を始める

戻る研修: SALES-15・SALES-16・NET-04・NET-06

CASE 03|最重要能力

原因ではなく、
現在の利用状態を整理する。

ROLE PLAY|5〜10分

営業役:新人担当者
お客様役:工事翌日の家庭のお客様

営業役は、 原因を当てることより、 現在状態・影響・次の行動を整理してください。

CUSTOMER お客様役だけ開いてください。

お客様役用情報
  • スマホ2台でWi-Fiが使えない
  • Wi-Fi名は表示されている
  • 有線利用は未確認
  • 今日から仕事で利用予定

「工事したのに、なぜ使えないんですか?」 「今日仕事で使うんです」 と適宜伝えてください。

CASE 03|評価

  • □ 今どの状態か確認した
  • □ 希望と確定を分けた
  • □ 工事・開通・利用開始を区別した
  • □ 未確認事項を約束しなかった
  • □ 業務・生活への影響を確認した
  • □ 原因を勝手に決めなかった
  • □ 正式情報・担当へ戻れた
  • □ 営業担当者の役割を超えなかった
  • □ お客様の次の行動を明確にした
  • □ 契約後もお客様を迷わせない対応ができた
CASE 04|店舗・事業所

「今の店の電話番号は、そのまま使えますよね?」

店舗の固定電話を切り替える前の確認です。

今分かっていること

  • 現在固定電話を利用している
  • 現在の電話番号を継続したい
店舗オーナー

今の店の電話番号は、 そのまま使えますよね?

あなたならどうする?

「もちろん大丈夫です」
と答えますか?

まだ確認が必要

  • 番号継続の正式可否
  • 現在の電話契約
  • 手続き状況
  • 切替日時
  • 停止時間等の影響
  • 店舗営業への影響

STEP4共通の5つの判断

  1. 今は番号継続確認・切替前のどの状態ですか?
  2. 番号継続の正式可否は確認済みですか?
  3. どの研修・正式情報へ戻りますか?
  4. 営業担当者だけで番号継続を約束できますか?
  5. 業務影響を誰と確認しますか?

STEP 1 電話番号が店舗でどのように使われているか考えてください。

確認できたら追加情報を見る
  • 電話予約を受ける店舗
  • 現在の電話番号を広告にも掲載している

電話番号が変わる、 または切替時に利用できない時間がある場合、 店舗業務へ影響する可能性があります。

STEP 2 切替日の条件も確認してください。

さらに開く

お客様の希望している切替日は、 店舗の繁忙日 でした。

番号継続可否だけでなく、 切替作業が業務へ与える影響も考える必要があります。

ANSWER GOOD/NGを確認します。

GOOD/NGを見る
✓

GOOD

「現在の番号を継続したいということですね。 継続可否については、 正式な手続き状況を確認してご案内します」

「予約電話にも使われているとのことなので、 切替時の店舗営業への影響も含めて確認します」

×

NG

  • 「もちろんそのまま使えます」
  • 正式確認前に番号継続を確約する
  • 店舗業務への影響を確認しない

戻る研修: TEL-02・SALES-13・SALES-15

CASE 04|最重要能力

番号継続と業務影響を、
正式に確認する。

ROLE PLAY|5〜10分

営業役:新人担当者
お客様役:電話予約を受ける店舗オーナー

CUSTOMER お客様役だけ開いてください。

お客様役用情報
  • 電話予約あり
  • 現在番号を広告掲載済み
  • 番号変更は避けたい
  • 希望切替日は繁忙日

「この番号が使えないと困ります」 「絶対この番号は残せますよね?」 と適宜伝えてください。

CASE 04|評価

  • □ 今どの状態か確認した
  • □ 希望と確定を分けた
  • □ 工事・開通・利用開始を区別した
  • □ 未確認事項を約束しなかった
  • □ 業務・生活への影響を確認した
  • □ 原因を勝手に決めなかった
  • □ 正式情報・担当へ戻れた
  • □ 営業担当者の役割を超えなかった
  • □ お客様の次の行動を明確にした
  • □ 契約後もお客様を迷わせない対応ができた
CASE 05|法人

「3拠点、同じ日に切り替えたいです」

法人のお客様から、 3拠点の通信切替について相談を受けています。

今分かっていること

  • 3拠点の通信サービスを申込予定または受付済み
  • お客様は同日切替を希望している
法人担当者

管理が大変なので、 3拠点まとめて同じ日に 切り替えたいです。

あなたならどうする?

「3拠点とも同日で押さえます」
と答えますか?

拠点ごとに確認すること

  • 工事・調整状況
  • 設備条件
  • 業務時間
  • 拠点責任者
  • 技術条件
  • 正式な工事日
  • 切替による業務影響

STEP4共通の5つの判断

  1. 3拠点は同じ進捗状態ですか?
  2. 拠点ごとに何を確認しますか?
  3. どの研修・正式情報へ戻りますか?
  4. 営業担当者だけで同日切替を確約できますか?
  5. 情シス・工事・各拠点とどう連携しますか?

STEP 1 3拠点を一括りにせず整理してください。

考えたら追加情報を見る
  • 情シス担当者は1人
  • 1拠点は24時間稼働している
  • 拠点ごとに利用用途が異なる

同じ会社の3拠点でも、 切替条件・影響は同じとは限りません。

STEP 2 日程について追加情報を確認します。

さらに開く

1拠点だけ、 希望日に工事できない可能性 があることが分かりました。

ここで無理に 「全部同じ日に」 へ合わせるのではなく、 拠点別の状況を整理して全体計画を考えます。

ANSWER GOOD/NGを確認します。

GOOD/NGを見る
✓

GOOD

「同日切替をご希望ということですね。 まず3拠点それぞれの工事・設備・業務状況を分けて確認します」

「各拠点で正式に対応可能な日程を確認したうえで、 全体の切替方法を整理します」

「24時間稼働の拠点については、 業務への影響も確認します」

×

NG

  • 「3拠点とも同日で押さえます」
  • 3拠点を同じ状態として扱う
  • 24時間稼働等の業務影響を確認しない

戻る研修: SALES-15・SALES-16・ 必要に応じてNET・TEL関連研修

CASE 05|最重要能力

複数拠点を一括りにせず、
状態別に整理する。

ROLE PLAY|5〜10分

営業役:新人担当者
お客様役:法人の総務・情シス担当者

CUSTOMER お客様役だけ開いてください。

お客様役用情報
  • 3拠点あり
  • 情シス担当は1人
  • 1拠点は24時間稼働
  • 各拠点で用途が異なる
  • 1拠点のみ希望日に工事できない可能性あり

「3拠点まとめてやってください」 「日程が違うと管理が大変です」 と適宜伝えてください。

CASE 05|評価

  • □ 今どの状態か確認した
  • □ 希望と確定を分けた
  • □ 工事・開通・利用開始を区別した
  • □ 未確認事項を約束しなかった
  • □ 業務・生活への影響を確認した
  • □ 原因を勝手に決めなかった
  • □ 正式情報・担当へ戻れた
  • □ 営業担当者の役割を超えなかった
  • □ お客様の次の行動を明確にした
  • □ 契約後もお客様を迷わせない対応ができた

5つのケースから分かること

ケース 危険な判断 戻る判断
工事希望日 希望=確定 正式な工事状態を確認
旧回線解約 申込済み=解約可能 開通・切替・番号継続を確認
ネットが使えない 原因を即断 利用状態→正式サポート
店舗電話番号 継続できると確約 正式手続き+業務影響確認
法人3拠点 全部同じ状態として扱う 拠点別に整理
5ケース共通

「もう終わっているはず」ではなく、
今の正式な状態を確認する。

申込・工事・開通・利用開始は同じではない

言葉 新人が確認すること
申し込んだ 正式受付状態・次の手続き
工事を調整している 希望日か確定日か
工事日が決まった 正式な日時・必要条件
工事が終わった 開通・切替・利用状態
開通した 実際に必要なサービスを利用できるか
利用開始した 困りごと・問い合わせ先・次の行動

「希望」と「確定」を混ぜない

希望 確定
お客様が希望している日・条件 正式に確認・決定された日・条件
「できれば20日」 「工事日は20日で正式確定」
営業担当者が聞いている状態 正式な情報で確認できている状態
注意

希望を聞くことと、
希望を約束することは違う。

「工事完了」と「利用開始」も分ける

工事が実施されたという情報だけで、 すべてのサービスが利用できているとは判断しません。

1 工事実施
→
2 開通・切替確認
→
3 利用状態確認
→
4 利用開始
判断

「工事済み」だけでは、
今どこまで使えるかは分からない。

旧サービスを終了する前に確認する

  • 新サービスがどの状態まで進んでいるか
  • 開通・切替日はどうなっているか
  • 現在利用中のサービスは何か
  • 電話番号等の継続手続きはあるか
  • 旧契約側で必要な手続き・条件は何か
  • サービスが使えない期間が発生しないか
  • 正式情報で確認できているか
!

営業担当者の記憶だけで決めない

解約・切替・番号継続等の具体的な条件は、 対象サービスの正式情報・正式手順を確認してください。

家庭/店舗/法人で、契約後の影響は変わる

対象 特に確認したいこと
家庭 在宅勤務、動画、電話、家族利用、 利用開始希望日等の生活への影響
店舗・事業所 決済、予約、電話、POS、営業時間、 来店客対応等の営業への影響
法人 拠点、VPN、社内ネットワーク、業務時間、 情シス対応、切替計画等の組織への影響

営業担当者が全部解決しなくてよい

お客様から相談を受けると、 「自分が何とかしなければ」 と考えることがあります。

しかし、 技術・工事・契約・障害等には、 それぞれ正式な担当・窓口があります。

SALES-16

営業担当者が全部解決するのではなく、
正しい窓口へ正しくつなぐ。

営業担当者が行うこと 営業担当者だけで決めないこと
お客様の話を聞く 技術的な故障原因の断定
現在状態を整理する 工事日等の未確認事項の確約
業務・生活への影響を確認する 正式条件の自己判断
必要情報を整理して引き継ぐ 正式担当の代わりに判断する
お客様の次の行動を伝える 分からないまま回答する

「正しい窓口へ正しくつなぐ」とは

単に、 「サポートへ電話してください」 と伝えるだけではありません。

1 聞く 何が起きている?
→
2 整理する 事実・影響
→
3 窓口確認 誰が対応?
→
4 次を伝える お客様は何をする?
✓

GOOD

「現在は、 工事後にスマートフォン2台でWi-Fiが使えない状態ですね。 お仕事にも影響するとのことなので、 必要な情報を整理して正式サポートへつなぎます」

「次にお客様にしていただくことと、 どの窓口から案内されるかもお伝えします」

×

NG

「分からないのでサポートへ電話してください」 だけで終わる。

新人がやりがちな契約後対応の失敗

01

希望=確定

希望日を正式工事日として案内する。

02

申込済み=工事確定

申込受付だけで日程まで決まったと思う。

03

工事済み=利用開始

工事が終わったため使えると判断する。

04

旧契約を急いで解約

切替状況を確認せず終了を案内する。

05

番号継続を確約

正式手続き前に「大丈夫」と答える。

06

原因を当てる

状態整理より先に故障原因を決める。

07

業務影響を聞かない

店舗・法人でも技術状態だけを見る。

08

全部自分で解決する

営業担当者の役割を超えて対応する。

09

丸投げする

状況整理せず「サポートへ」とだけ伝える。

10

次の行動を伝えない

お客様がこの後どうすればよいか分からない。

現場で使える工事・開通・フォローフレーズ

  1. 「現在はどの段階まで進んでいるか確認します」
  2. 「20日はご希望日として承っています。正式に確定しているか確認します」
  3. 「希望日と正式な工事日は分けて確認します」
  4. 「工事が終わっていても、現在の開通・利用状態を確認します」
  5. 「まず今どこまで利用できているか整理させてください」
  6. 「新しいサービスの利用開始と、現在の契約を終了するタイミングは分けて確認します」
  7. 「電話番号の継続可否は、正式な手続き状況を確認してご案内します」
  8. 「店舗営業への影響も含めて確認します」
  9. 「3拠点それぞれの状況を分けて整理します」
  10. 「この部分は営業担当者だけで判断せず、正式な担当へ確認します」
  11. 「次にお客様にしていただくことは○○です」
  12. 「確認後、どの窓口・担当からご案内するかもお伝えします」

自己評価|PRACTICE-05

  • □ 今どの状態か確認した
  • □ 申込・工事・開通・利用開始を区別した
  • □ 希望と確定を分けた
  • □ 未確認の工事日を約束しなかった
  • □ 旧サービスの解約を自己判断しなかった
  • □ 電話番号継続等を断定しなかった
  • □ 業務・生活への影響を確認した
  • □ 原因を勝手に決めなかった
  • □ 正式情報・担当へ戻れた
  • □ 営業担当者の役割を超えなかった
  • □ 正しい窓口へつなげた
  • □ お客様の次の行動を明確にした
PRACTICE-05

契約後も、
お客様を迷わせない。

CHECK

理解度チェック

PRACTICE-05の判断を確認します。 回答はクリックすると表示されます。

Q1 お客様が20日を工事希望日として伝えており、 「20日で決まっていますよね?」 と聞かれました。 営業担当者はどうしますか?

回答を見る
答え: 希望日と正式確定日を分けて確認します

申し込み時に希望日を聞いていても、 正式な工事日として確定しているとは限りません。

正式な状態を確認してから案内します。

Q2 新サービスを申し込んだお客様から 「今の回線はもう解約していい?」 と聞かれました。 どう対応しますか?

回答を見る
答え: 新サービスの開通・切替状態や 旧契約との関係を正式確認します

電話番号継続等が関係する場合もあるため、 営業担当者の判断だけで旧サービス終了を案内しません。

Q3 工事翌日に 「Wi-Fiが使えない」 と連絡がありました。 最初にルーター故障を疑って案内すべきでしょうか?

回答を見る
答え: 原因を決める前に現在の利用状態を整理します

工事実施・開通・Wi-Fi・端末等、 どこまで利用できているかを確認します。

必要な情報を整理したうえで、 正式な窓口へつなぎます。

復習したい時はこちら

PRACTICE-05|最後に

営業は、
契約できたら終わりではありません。

お客様が実際に使い始めるまでには、

申込。

調整。

工事。

開通・切替。

利用開始。

という複数の状態があります。

迷った時は、

今どの状態なのか。

何が確定しているのか。

何がまだ未確定なのか。

お客様にどんな影響があるのか。

次に誰が何をするのか。

を整理してください。

営業担当者が
すべてを解決する必要はありません。

正しい情報へ戻り、
正しい担当へつなぎ、
お客様の次の行動を明確にする。

それが、
PRACTICE-05で身につける
契約後フォローの基本です。

NEXT
STEP4|6 / 8 クレーム・トラブル判断実践|通常対応から安全な引き継ぎへ切り替える

PRACTICE-05では、 契約後の工事・開通・切替・利用開始・ 通常問い合わせまでの判断を実践しました。

次のPRACTICE-06では、 通常の契約後フォローだけでは対応できない状況を扱います。

「通常問い合わせとして対応するのか」 「クレーム対応へ切り替えるのか」 「重大・緊急案件として正式に引き継ぐのか」 を判断する実践へ進みます。

目次