契約後のフォロー|問い合わせ先と次の行動を明確にする

営業実務

SALES-15では、 申込受付から工事・開通・切替、 そして実際にサービスを利用できる状態か確認するところまで学びました。

利用開始後も、 お客様から質問や相談が入ることがあります。

「料金について確認したい」 「Wi-Fiが遅い」 「テレビが映らない」 「自分の契約内容が分からない」 「どこへ連絡すればいいのか分からない」

この時、 営業担当者が 「全部自分で解決しなければならない」 と抱え込む必要はありません。

しかし反対に、 「契約後はサポートへ電話してください」 と突き放して終わるのも適切ではありません。

まず何について困っているのかを聞き、 状況を整理し、 正式な問い合わせ先と 次に何をすればよいかを明確にします。

VIDEO

まず動画で全体像を確認しましょう

SALES-16「契約後のフォロー」の重要なポイントを、 約3分の動画で確認できます。 まず動画で全体像をつかみ、 詳しい内容はこのページの本文で確認してください。

SALES-16|契約後のフォロー|問い合わせ先と次の行動を明確にする 動画時間:約3分

この研修の3行まとめ

  1. 契約後の問い合わせでは、まず何について困っているのかを整理する。
  2. 営業担当者が全部解決するのではなく、正式な窓口へ正しくつなぐ。
  3. 問い合わせ先だけでなく、お客様が次に何をすればよいかまで明確にする。

このページで学ぶこと

  • 契約後フォローの役割
  • 問い合わせ内容を整理する方法
  • 営業担当者と専門窓口の役割分担
  • 正式な問い合わせ先の確認方法
  • 料金・請求相談の整理
  • 通信・Wi-Fi・テレビ・電話相談の整理
  • 変更・解約相談への対応
  • たらい回しを防ぐ考え方
  • 折り返し・確認時の次の行動の明確化
  • SALES-17へ切り替える場面

SALES-15の「利用開始まで」の次を扱う

SALES-15では、 次の流れを扱いました。

1 申込受付
→
2 工事・開通
→
3 切替
→
4 利用開始
→
5 利用確認

SALES-16では、 利用開始後に質問・困りごとが出た時、 お客様が 「次にどうすればよいか」 を分かる状態にします。

研修 役割
SALES-15 利用開始まで迷わせない
SALES-16 利用開始後も迷わせない
SALES-17 クレーム・重大なトラブル時の初期対応
SALES-16|中心メッセージ

契約後も、
お客様を迷わせない。

この研修でいう「契約後のフォロー」とは?

定義

お客様の質問・困りごと・確認事項を整理し、
適切な問い合わせ先と
次の行動を明確にすること。

このページは、 「営業担当者が何でも解決する研修」 ではありません。

また、 「契約後はすべてサポートへ丸投げする研修」 でもありません。

原則

営業担当者が全部解決するのではなく、
正しい窓口へ正しくつなぐ。

契約後フォローの基本フロー

1 聞く 何に困っている?
→
2 状況整理 今どうなっている?
→
3 内容分類 何の問い合わせ?
4 対応先確認 誰が確認する?
→
5 次の行動 何をすればいい?
→
6 必要に応じて確認 その後は?
STEP3共通

聞く。
整理する。
分かりやすく案内する。

最初に「何について困っているのか」を確認する

お客様から、 次のような言葉が出ることがあります。

  • 「ちょっと聞きたいんですが」
  • 「うまくいかないんです」
  • 「料金がおかしいです」
  • 「ネットが遅いです」
  • 「テレビが映りません」
  • 「電話が使えません」
  • 「契約内容を確認したいです」

この段階で、 営業担当者が原因や回答を決めません。

✓

POINT

答える前に、 まず「何についての相談なのか」を整理します。

問い合わせ内容を大きく分類する

分類 相談例
1|契約内容 プラン・オプション・契約条件等
2|料金・請求 請求額・割引・初期費用等
3|工事・開通 工事後の状態・利用開始等
4|機器 ONU・ルーター・STB等
5|通信・Wi-Fi 使えない・遅い・つながらない
6|テレビ 映らない・視聴できない等
7|電話 使えない・番号・通話等
8|モバイル 回線・SIM・データ通信等
9|変更・解約 プラン変更・オプション解除・解約等
10|その他 上記で整理できない相談
!

全国共通教材としての注意

この分類は 問い合わせ内容を整理するための考え方 です。

すべての事業者で 窓口がこの10分類に分かれている という意味ではありません。

営業担当者は「全部対応」と「丸投げ」の間を担う

×

全部自分で解決

専門外の料金・技術・工事まで 一人で抱え込む。

×

すぐ丸投げ

内容を聞かず 「サポートへ電話してください」 と終える。

✓

状況を整理してつなぐ

内容を整理し、 正しい窓口と次の行動を案内する。

SALES-16

解決者になるより、
お客様が迷わず解決へ進める状態をつくる。

営業担当者が行う基本動作

  1. まず話を聞く
  2. 何について困っているのか整理する
  3. 契約・利用状況を必要な範囲で確認する
  4. 正式な問い合わせ先を確認する
  5. お客様が次に何を伝えるか整理する
  6. 必要に応じて社内・専門担当へ連携する

「営業担当者が対応する/専門窓口へつなぐ/正式確認が必要」を分ける

営業担当者が対応 専門窓口へつなぐ 正式確認が必要
問い合わせ内容の聞き取り・整理 専門的な技術確認 正式契約内容
正式窓口・次の行動の案内 請求システム等の詳細確認 工事・設備等の未確定事項
必要情報の整理 障害・専門機器等の確認 変更・解約等の正式条件

問い合わせ先を、営業担当者の記憶で決めない

通信サービスでは、 内容によって確認先が異なる場合があります。

  • 契約先
  • サービス提供元
  • 請求元
  • 工事・開通窓口
  • 技術サポート
  • 機器に関する窓口
  • 店舗・契約窓口
  • その他正式な担当部署
SALES-04へ戻る

契約先。
サービス提供元。
請求元。
問い合わせ先。
同じとは限らない。

正式な問い合わせ先は、最新情報で確認する

必要に応じて、 次のような正式情報から確認します。

  • 事業者の公式サイト
  • 契約書面
  • 会員ページ
  • 正式な案内メール
  • 申込後に提供された案内
  • 最新の社内資料
!

固定情報を載せない

電話番号・受付時間・Web窓口等は 変更される可能性があります。

全国共通教材では、 特定事業者の固定窓口を掲載しません。

「以前はここでした」で古い窓口を案内しない

×

NG

「たしか以前は この電話番号だったので、 ここへ掛けてください」

✓

GOOD

「現在の正式な問い合わせ先を 確認してご案内します」

窓口だけでなく「何を伝えるか」も整理する

正しい問い合わせ先を案内しても、 お客様が 「何を説明すればよいか分からない」 状態では十分ではありません。

必要に応じて整理する例

  • 対象となる契約・サービス
  • 発生している症状・確認したいこと
  • いつから発生しているか
  • どの機器・端末で起きているか
  • 表示されている内容
  • 対象となる請求月
  • 工事・開通日
  • その他、正式窓口で必要となる情報
✓

GOOD

「お問い合わせの際は、 『○○のサービスで、 ○日頃から△△の状態です』 と伝えると状況を整理しやすいです」

問い合わせだからといって、個人情報を取りすぎない

BASE-02|個人情報保護

必要な時に、
必要な人が、
必要な範囲で扱う。

問い合わせ時に関係する可能性がある情報

  • 契約者情報
  • 契約番号等
  • 住所
  • 電話番号
  • 請求情報
  • 本人確認に関係する情報
  • 支払情報
  • パスワード・暗証番号等
!

必要以上に集めない

営業担当者が 正式な対応上必要のない情報まで 「念のため」と取得しません。

個人LINE・個人メール・個人スマホへ契約情報を残さない

×

NG

  • 契約画面を個人LINEで送ってもらう
  • 請求書を個人メールへ送ってもらう
  • 問い合わせ履歴を個人スマホへ保存する
  • 契約番号・カード情報等を私物メモへ残す
✓

GOOD

必要な情報・履歴は、 正式なCRM・顧客管理システム・ 社内手順等に従って扱います。

「自分が何のプランか分からない」と言われたら

営業担当者の記憶だけで、 現在の正式契約内容を断定しません。

正式契約内容を確認できる例

  • 契約書面
  • 会員ページ
  • 正式な契約確認画面
  • 事業者の契約確認窓口
SALES-13へ戻る

「自分が説明した内容」ではなく、
「現在の正式契約内容」を確認する。

「今月の料金が高い」と言われても、原因を決めつけない

料金・請求相談では、 どの部分が気になっているのかを整理します。

  • 月額料金
  • 割引
  • キャンペーン
  • 初期費用
  • 工事費
  • 端末・機器
  • オプション
  • 従量料金
  • 請求時期
  • その他の請求項目
×

NG

  • 「割引が終わったんですね」
  • 「オプションが原因です」
  • 「二重請求だと思います」

と、 正式確認前に原因を決める。

SALES-09へ戻る

料金は、
何に・いつ・いくら掛かっているのかを分ける。

請求システムを確認できないなら、請求額を推測しない

×

NG

  • 「来月は元に戻ります」
  • 「これは間違いですね」
  • 「二重請求されています」
✓

GOOD

「請求内容の正式確認が必要なので、 対象月と気になっている項目を整理して 正式な確認窓口へつなぎます」

「ネットが遅い」「Wi-Fiがつながらない」を一つにしない

状況を分けて考えます。

  • インターネット回線自体
  • Wi-Fi
  • 利用端末
  • ルーター等の機器
  • 利用場所
  • 一時的な利用状況
  • その他の条件
NET-04・NET-06へ戻る

状況を整理する。
原因を営業担当者が当てにいかない。

SALES-16は 技術サポート研修ではありません。

必要な状況整理を行ったら、 正式な技術サポートへつなぎます。

「テレビが映らない」でも、原因を先に決めない

×

NG

  • 「STBの故障ですね」
  • 「配線の問題です」
  • 「テレビ本体が原因です」
✓

GOOD

「どのテレビで、 どのような状態なのかを まず確認します」

「必要に応じて正式なサポートへつなぎます」

TV-05・TV-06へ戻る

状況確認から始める。

「電話が使えない」「番号が違う」も正式状態を確認する

  • 電話サービスの利用状態
  • 切替が完了しているか
  • どの番号についての相談か
  • 番号継続の正式状態
  • 機器・接続等に関する確認
TEL-01・TEL-02/SALES-13・15へ戻る

番号継続・切替状態を、
営業担当者の記憶で判断しない。

工事後の問い合わせは「どこまで終わっているか」を確認する

  • 工事は実施済みか
  • 開通処理等は完了しているか
  • 必要な機器は届いているか
  • 利用開始案内が届いているか
  • 何のサービスが使えないのか
  • どの段階で止まっているのか
SALES-15へ戻る

工事完了・開通・利用開始を
同じものとして扱わない。

「変更したい」「解約したい」を引き止めから始めない

お客様から、 次のような相談を受ける場合があります。

  • プランを変更したい
  • オプションを外したい
  • サービスの一部を終了したい
  • 契約全体を解約したい
×

NG

  • 「なぜ解約するんですか?」と圧迫する
  • 「せっかくなので続けましょう」と引き止める
  • 別プランを次々に提案して手続きを妨げる
  • 追加サービスの営業へ切り替える
✓

GOOD

「解約をご希望ということですね。 正式な手続き方法・条件・窓口を確認します」

解約相談を「追加営業の機会」にしない

大切

明確な変更・解約意思があるなら、
まず必要な手続きへつなぐ。

営業担当者の目標や インセンティブ等を理由に、 お客様の手続きを妨げる構成にはしません。

「問い合わせ先を丸投げする」と「次の行動まで整理する」の違い

丸投げ 次の行動まで整理
「サポートへ電話してください」 「今回は○○の確認なので、正式な○○窓口で確認します」
なぜその窓口なのか説明しない 問い合わせ内容と窓口の役割を説明する
お客様が何を話すか分からない 伝える内容を整理する
次に何が起きるか不明 次の行動を明確にする

「さっき別の窓口へ電話しました」と言われたら、経緯を整理する

まず確認すること

  • どこへ問い合わせたか
  • 何について問い合わせたか
  • どのような案内を受けたか
  • どこへ問い合わせるよう言われたか
  • 現在、何が未解決なのか
×

NG

「そこじゃないので、 また別の窓口へ電話してください」

✓

GOOD

「どこまで確認済みなのかを一度整理して、 次に確認する窓口を正式に確認します」

窓口同士の責任争いを、お客様の前で始めない

×

NG

  • 「工事会社のミスですね」
  • 「サポートの案内が悪いです」
  • 「店舗側の説明ミスだと思います」
  • 「お客様の勘違いですね」
基本

誰が悪いかを決める前に、
何が起きているかを整理する。

自分も「どこへつなぐか分からない」なら、BASE-01へ戻る

BASE-01|コンプライアンス

迷ったら、止まる。
確認する。相談する。

×

NG

「たぶんこの窓口だと思います」

✓

GOOD

「どの窓口が正式な対応先か、 社内で確認してからご案内します」

折り返す場合は「何を確認するか」を明確にする

営業担当者側で確認して連絡する場合は、 次を整理します。

  • 何について確認するのか
  • どこ・誰へ確認するのか
  • 確認後に何を案内するのか
  • 連絡方法
  • 案内できる範囲での時期の目安
✓

GOOD

「○○について正式に確認します。 確認後、 △△の方法でご連絡します」

確認できていない解決時間を約束しない

×

NG

  • 「5分で折り返します」
  • 「今日中に必ず解決します」
  • 「すぐ担当から連絡させます」

と、 実際の対応状況を確認せず約束する。

✓

GOOD

「確認に必要な時間も含めて 正式な対応状況を確認します」

フォローを理由に、無断で何度も連絡しない

契約後フォローは、 営業担当者が自由に何度でも お客様へ連絡する理由ではありません。

  • 何のために連絡するのか
  • いつ頃連絡するのか
  • どの方法で連絡するのか
  • 組織・事業者の正式運用はどうなっているか
!

営業提案を混ぜない

サポート確認の連絡に、 関係のない追加サービスの営業を 紛れ込ませる構成にはしません。

必要に応じて「その後どうなったか」を確認する

✓

例

「その後、 サービスは利用できるようになりましたか?」

ただし、 すべての問い合わせについて 営業担当者が継続的に個別追跡することを 全国共通ルールとはしません。

実際のフォロー範囲は、 組織・事業者の正式な運用に従います。

家庭/店舗・事業所/法人で、問い合わせの焦点は変わる

確認 家庭 店舗・事業所 法人
主な相談 料金・Wi-Fi・テレビ・電話・機器等 決済・予約・電話・POS・業務Wi-Fi等 複数拠点・VPN・固定IP・社内ネットワーク等
関係者 契約者・家族・利用者等 店長・経営者・現場担当等 情シス・契約担当・請求担当・各拠点等
影響 家庭利用への影響 営業・決済・予約等への影響 業務・複数部門・複数拠点への影響

店舗・事業所では「止まると何に影響するか」を確認する

  • 決済
  • 予約
  • 固定電話
  • FAX
  • POS
  • 店舗Wi-Fi
  • 監視カメラ
  • 業務システム

事業運営へ影響している場合は、 通常の確認相談より 緊急性が高い可能性があります。

ただし新人営業が 独自に障害レベル等を判定するのではなく、 正式なサポート・エスカレーション基準へつなぎます。

法人では、問い合わせ内容によって関係者が変わる

  • 情報システム部門
  • ネットワーク担当
  • 契約担当
  • 請求担当
  • 各拠点担当
  • 施設管理担当
法人

営業担当者一人で抱え込まず、
内容に合う関係者へつなぐ。

問い合わせは「影響の大きさ」も確認する

状態の例 考え方
業務・利用へ大きな影響 正式な緊急・障害対応基準へつなぐ
一部利用できない 対象範囲を整理して正式サポートへつなぐ
確認したい 契約・料金等の正式確認先へつなぐ
将来の変更相談 変更手続き・条件等を正式確認する
!

新人が独自判定しない

「これは緊急障害です」 「これは大したことありません」 と独自基準で決めません。

SALES-16とSALES-17の境界を理解する

通常問い合わせ 要確認 クレーム・重大トラブル
契約内容や利用方法を確認したい 営業担当者では判断できない条件 強い不満・怒り・重大な影響がある
正式な窓口・次の行動を案内 正式確認・専門部署へつなぐ SALES-17の初期対応へ切り替える

SALES-17へ切り替える例

  • お客様が強く不満を感じている
  • 「説明と違う」という主張がある
  • 重大な業務影響・トラブルがある
  • クレームとして対応が必要
  • 感情的な状態で通常案内が難しい

「営業担当者/お客様/正式窓口」で確認することを分ける

営業担当者が確認 お客様に伝えてもらう 正式窓口で確認
問い合わせの種類 現在の症状・状況 正式契約内容・請求等
現在分かっていること いつから・どこで起きているか 技術・工事・システム上の詳細
次に案内する窓口 正式窓口で必要となる情報 変更・解約等の正式条件

望ましい契約後フォロー/避けたいフォロー

望ましいフォロー 避けたいフォロー
まず何に困っているか聞く 話を聞く前に原因を決める
問い合わせ内容を整理する 何でも同じ窓口へ送る
正式な問い合わせ先を確認する 記憶で窓口を案内する
次に伝える情報まで整理する 「電話してください」だけで終える
専門内容は正式窓口へつなぐ 営業担当者が推測で答える
個人情報は必要な範囲だけ扱う 個人LINE等で情報を受け取る
解約希望は正式手続きへつなぐ 無理に引き止める
強い不満ならSALES-17へ切り替える 通常問い合わせとして押し切る

GOOD|望ましい契約後フォロー

✓

GOOD

  • まず何について困っているか聞く
  • 現在の状態を整理する
  • 問い合わせ内容を分類する
  • 契約先・提供元・請求元等を必要に応じて確認する
  • 正式な問い合わせ先を確認する
  • 古い窓口を記憶で案内しない
  • お客様が次に伝える情報を整理する
  • 専門内容を無理に回答しない
  • 個人情報を必要以上に取得しない
  • 正式なCRM・社内手順を使う
  • 料金原因を推測で断定しない
  • 技術原因を推測で断定しない
  • 問い合わせ先だけでなく次の行動を伝える
  • たらい回し時はこれまでの経緯を整理する
  • 担当部署同士の責任争いをしない
  • 折り返し時は確認対象を明確にする
  • 未確認の解決時間を約束しない
  • 変更・解約希望を無理に引き止めない
  • 必要に応じて解決状況を確認する
  • 強い不満・重大トラブルはSALES-17へ切り替える

NG|避けたい契約後フォロー

×

NG

  • 「契約後はサポートに電話してください」
  • 「それは私の担当ではありません」
  • 「たぶん請求のミスです」
  • 「ルーターが悪いと思います」
  • 「工事会社のミスですね」
  • 「前にも同じことがあったので同じ原因です」
  • 古い問い合わせ先を記憶で案内する
  • 問い合わせ内容を聞かず別部署へ送る
  • 個人LINEへ契約情報を送らせる
  • 問い合わせ履歴を個人スマホへ保存する
  • 「今日中に必ず解決します」と約束する
  • 解約希望のお客様を無理に引き止める
  • 通常問い合わせに営業提案を混ぜる
  • クレーム状態でも通常案内を続ける

新人営業がやりがちな失敗

01

先に答える

質問を聞き切る前に回答する。

02

分類しない

何の相談か整理しない。

03

全部抱える

専門外まで自分で解決しようとする。

04

すぐ丸投げ

内容を聞かず別窓口へ送る。

05

窓口を記憶で案内

最新情報を確認しない。

06

料金原因を推測

請求内容を確認せず断定する。

07

技術原因を推測

機器・Wi-Fi等を決めつける。

08

情報を取りすぎる

不要な個人情報まで取得する。

09

「確認します」だけ

次に何が起きるか伝えない。

10

解約を引き止める

正式手続きより営業を優先する。

11

時間を約束

未確認の折り返し時間を保証する。

12

クレームを通常扱い

強い不満を通常問い合わせで処理する。

現場で使える基本フレーズ

  1. 「まず、何についてお困りか整理させてください」
  2. 「今の状態を一度確認します」
  3. 「今回の内容は○○についての確認ですね」
  4. 「この内容は正式な○○窓口で確認する内容です」
  5. 「お問い合わせの際は、○○を伝えると確認しやすいです」
  6. 「この点は私の推測ではお答えせず、正式に確認します」
  7. 「どこへ問い合わせたかと、そこで何と言われたかを確認させてください」
  8. 「○○について確認し、確認後の次の行動をご案内します」
  9. 「個人情報は今回必要な範囲だけ確認します」
  10. 「この内容は技術的な確認が必要なので、正式なサポートへつなぎます」
  11. 「解約をご希望ということですね。正式な手続き方法を確認します」
  12. 「強いご不満がある状況なので、通常の問い合わせではなく適切な担当へつなぎます」

会話例|「自分が何のプランか分かりません」

お客様

自分が今、 何のプランなのか分からないんです。

営業担当者

現在の正式な契約内容を 一緒に確認しましょう。

私が以前ご説明した内容だけで判断せず、 契約書面や会員ページ等、 今回正式に確認できる方法をご案内します。

会話例|「今月の料金が高いんですが」

お客様

今月の料金が いつもより高いんですが。

営業担当者

どの部分が変わっているのか 一度整理しましょう。

対象の請求月と、 気になっている項目を確認します。

私から「割引終了です」などと推測せず、 正式な請求内容を確認できる窓口へつなぎます。

会話例|「Wi-Fiが遅いです」

お客様

最近、 Wi-Fiが遅いんです。

営業担当者

状況を少し分けて確認しましょう。

どの端末で、 どの場所で、 いつ頃から遅く感じますか?

回線自体なのかWi-Fiなのかを 私が推測で決めず、 必要な状況を整理して 正式なサポートへつなぎます。

会話例|「テレビが映りません」

お客様

テレビが映らなくなりました。

営業担当者

どのテレビで、 どのような状態かを まず確認させてください。

STBやテレビ本体等の原因を 私から決めつけず、 状況を整理して正式なサポートへつなぎます。

会話例|「電話が使えません」

お客様

工事後から 電話が使えないんですが。

営業担当者

電話の切替状態を確認しましょう。

工事・開通がどこまで完了しているか、 今回の電話サービス・番号が どの状態なのかを整理します。

私の記憶だけで 「番号移行の問題です」などとは判断しません。

会話例|「工事後からネットが使えません」

お客様

工事が終わってから ネットが使えないんです。

営業担当者

工事は完了していて、 現在どこまで利用開始の状態になっているかを 確認しましょう。

機器・回線・Wi-Fi等の原因を すぐ決めず、 状況を整理して正式なサポートへつなぎます。

会話例|「オプションを外したいです」

お客様

このオプションを外したいです。

営業担当者

オプション変更をご希望ということですね。

正式な変更方法と、 外した場合に料金・割引等への影響があるかを 確認できる窓口をご案内します。

会話例|「解約したいです」

お客様

このサービス、 解約したいです。

営業担当者

解約をご希望ということですね。

正式な解約方法・条件・ 必要な手続きを確認できる窓口をご案内します。

手続きに必要な確認事項も整理します。

✓

GOOD

解約意思を受け止めた後、 無理な引き止めや追加提案をしていません。

会話例|「サポートに電話したら店舗へ聞いてと言われました」

お客様

サポートへ電話したら、 店舗に聞いてくださいと言われました。

営業担当者

何度もお問い合わせいただいているんですね。

まず、 サポートへ何を確認されて、 どのような案内を受けたのかを 整理させてください。

今何が未解決なのかを確認して、 次に確認する正式な窓口を整理します。

会話例|「どこに問い合わせればいいか分かりません」

お客様

どこに問い合わせればいいか 分からないんです。

営業担当者

まず、 何について確認されたいのかを 一緒に整理しましょう。

内容が分かれば、 正式な問い合わせ先と、 そこで何を伝えればよいかまで確認します。

会話例|店舗で「決済端末が使えなくて営業できません」

店舗のお客様

決済端末が使えなくて、 営業できないんです。

営業担当者

営業に影響が出ている状況なんですね。

どの通信・設備が利用できない状態なのかを まず確認します。

私だけで原因を判断せず、 正式な緊急・サポート対応の手順へ 速やかにつなぎます。

会話例|法人で「VPNにつながらなくなりました」

法人担当者

回線を変えてから、 VPNにつながらなくなりました。

営業担当者

VPNが利用できないことで 業務に影響が出ているんですね。

回線・固定IP・社内ネットワーク等、 どこを確認する必要があるかを 情報システムご担当者も含めて整理しましょう。

私から技術原因を断定せず、 正式な技術担当へつなぎます。

会話例|「昨日連絡したのに、まだ解決していません」

お客様

昨日も連絡したのに、 まだ解決していません。

営業担当者

まだ解決していない状況なんですね。

昨日はどこへ連絡され、 何について確認し、 現在何が残っているのかを 一度整理させてください。

必要に応じて 通常の問い合わせ対応ではなく、 適切な担当へ引き継ぎます。

会話例|「あなたが契約したんだから何とかしてください」

お客様

あなたが契約したんだから、 あなたが何とかしてください。

営業担当者

ご不便が続いている状況について、 まず内容を確認させてください。

私が対応できる部分は整理します。

技術・請求等で専門確認が必要な内容は、 解決できる正式な担当へ 適切に引き継ぎます。

!

SALES-17との境界

強い怒り・不満が続いている場合は、 通常問い合わせだけで処理せず、 SALES-17の初期対応へ切り替えます。

営業担当者は、どこまで覚えればよい?

SALES-16は、 すべての問い合わせ先や 全サポート手順を暗記する研修ではありません。

次の8点を理解できれば十分です。

  1. まず何について困っているか聞く
  2. 現在の状況と問い合わせ内容を整理する
  3. 営業担当者が全部解決しようとしない
  4. 逆に、何も聞かず丸投げしない
  5. 最新の正式な問い合わせ先を確認する
  6. お客様が次に何を伝えるか・何をするかを整理する
  7. 個人情報は必要な範囲だけ扱う
  8. 強い不満・重大トラブルならSALES-17へ切り替える
SALES-16

問い合わせ先を全部暗記するのではなく、
何に困っているかを整理し、
正式な窓口と次の行動へつなぐ流れを覚える。

分からない時は、これまでの研修へ戻る

研修 確認すること
BASE-01 迷ったら止まる・確認する・相談する
BASE-02 個人情報を必要な範囲で扱う
SALES-04 契約先・提供元・請求元・問い合わせ先
SALES-09 料金・請求の考え方
SALES-13 正式契約内容とお客様の認識
SALES-15 工事・開通・切替・利用開始
NET-04・06 Wi-Fi・インターネットトラブル
TV-06 テレビトラブル
TEL-01・02 固定電話・番号継続

契約後も、START-02の営業担当者の役割へ戻る

START-02|営業担当者の役割

お客様の現在の利用状況や困りごとを確認し、
必要な情報と選択肢を分かりやすく案内し、
お客様自身が納得して
判断できる状態をつくる。

契約した後も、 「どこへ問い合わせればよいか分からない」 という状態のまま残さないことは、 この役割の延長です。

STEP3|共通メッセージ

聞く。
整理する。
分かりやすく案内する。

SALES-16では、 契約後の質問・困りごとを聞き、 対応先と次の行動を整理して案内します。
SALES-16|最後に覚えてほしいこと

営業担当者が、
全部解決する必要はありません。

しかし、

お客様を
「どこへ聞けばいいか分からない」
状態のまま残さない。

まず聞く。
状況を整理する。
正しい窓口を確認する。
次に何をすればよいかを伝える。

分からないことを 知ったふりして答えない。

逆に、 「自分の担当ではない」 だけで終わらせない。

契約後も、
お客様を迷わせない。

それが、 SALES-16で学ぶ 契約後フォローの基本です。

まとめ

  • SALES-16は、利用開始後の通常問い合わせ・フォローを扱う
  • SALES-15は利用開始まで、SALES-16は利用開始後、SALES-17はクレーム・重大トラブル
  • 契約後フォローは、お客様の状況を整理して適切な窓口と次の行動を明確にすること
  • 営業担当者が全部解決する必要はない
  • 逆に、何も聞かずサポートへ丸投げしない
  • まず何について困っているのかを確認する
  • 契約・料金・工事・機器・通信・テレビ・電話・変更等に整理する
  • 問い合わせ分類は全国共通の考え方であり、各社の窓口構成とは限らない
  • 契約先・サービス提供元・請求元・問い合わせ先は同じとは限らない
  • 正式な問い合わせ先は最新の公式情報・正式資料等で確認する
  • 以前の電話番号等を記憶で案内しない
  • 問い合わせ先だけでなく、何を伝えるかも整理する
  • 不要な個人情報を取得しない
  • 個人LINE・個人メール・個人スマホへ顧客情報を保存しない
  • 必要な履歴は正式なCRM・顧客管理方法を使う
  • 正式契約内容は営業担当者の記憶ではなく正式情報で確認する
  • 料金が高いと言われても原因を決めつけない
  • 正式確認できない請求額を推測で説明しない
  • Wi-Fiとインターネット回線を分けて考える
  • SALES-16を技術サポート研修にはしない
  • テレビが映らなくても機器・配線等の原因を決めつけない
  • 電話・番号相談は正式な切替状態を確認する
  • 工事後問い合わせでは工事・開通・利用開始のどの段階か整理する
  • 変更・解約希望を引き止めから始めない
  • 解約相談へ関係のない追加営業を混ぜない
  • 「サポートへ電話してください」だけで終わらない
  • なぜその窓口なのか、何を伝えるか、次に何をするかまで整理する
  • たらい回し時はこれまでの問い合わせ経緯を確認する
  • 工事会社・サポート・店舗・お客様の責任と決めつけない
  • 問い合わせ先が分からなければBASE-01へ戻る
  • 折り返し時は何を確認するか明確にする
  • 確認できていない折り返し時間・解決時間を保証しない
  • フォローを理由に無断で何度も連絡しない
  • サポート連絡に追加営業を紛れ込ませない
  • 必要に応じて解決状況を確認する
  • ただし営業担当者による全件継続追跡を全国共通ルールにはしない
  • 店舗では決済・予約・電話・POS等への業務影響を見る
  • 法人では情シス・契約担当・請求担当等、関係者を分ける
  • 緊急性を新人営業が独自基準で断定しない
  • 正式なサポート・エスカレーション基準へつなぐ
  • 強い不満・怒り・重大トラブルはSALES-17へ切り替える
  • 問い合わせ先を全部暗記するより、正しい窓口へつなぐ流れを覚える
  • 契約後も、お客様を迷わせない
CHECK

理解度チェック

SALES-16の内容を理解できたか確認しましょう。 回答はクリックすると表示されます。

Q1 お客様から 「Wi-Fiが遅い」 と言われました。 過去にも同じ相談があったため、 「ルーターが原因です」 と案内してよい。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

まず、 どの端末・場所・時間帯等で どのような状態なのかを整理します。

営業担当者が技術原因を推測で断定せず、 必要に応じて正式なサポートへつなぎます。

Q2 お客様が 「解約したい」 と明確に伝えています。 まず別プランを提案して引き止めるべきでしょうか?

回答を見る
答え:いいえ

明確な解約意思がある場合は、 まず正式な解約方法・条件・窓口へつなぎます。

契約後フォローを 解約を妨げる営業機会として扱いません。

Q3 営業担当者自身も どの窓口へ案内すればよいか分かりません。 どう対応しますか?

回答を見る
答え: 自己判断せず、正式な対応先を確認します

BASE-01の 「迷ったら、止まる。確認する。相談する。」 へ戻ります。

適当な窓口を案内せず、 正式な社内手順・最新情報で 対応先を確認します。

関連する研修

NEXT
STEP3|17 / 18 クレーム・トラブルの初期対応|まず聞く・確認する・引き継ぐ

通常の問い合わせでは、 内容を整理して 正しい窓口と次の行動へつなぎます。

しかし、 お客様が強く不満を感じている時や、 「説明と違う」 「重大なトラブルが起きている」 という状況では、 通常の問い合わせとは違う初期対応が必要です。

SALES-17では、 クレーム・トラブル時に まず何を聞き、 何を確認し、 どのように適切な担当へ引き継ぐかを学びます。

CHECK

理解度チェック

全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。

ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。

Q1契約後、お客様から「インターネットがうまく使えません」と相談されました。営業担当者の対応として最も適切なのはどれですか?
Q2お客様から「工事後からネットが遅い」と言われましたが、原因はまだ分かっていません。最も適切な対応はどれですか?
Q3お客様から「説明された内容と違う。業務にも大きな影響が出ていて困っている」と強い不満を伝えられました。最も適切な対応はどれですか?
目次