通信速度・Mbps・Gbps・上り下りの基本

専門知識

インターネットサービスでは、 「100Mbps」 「1Gbps」 「10Gbps」 など、さまざまな速度の数字が使われます。

営業担当者に必要なのは、 大きな数字を覚えて お客様へ伝えることではありません。

その数字が何を意味しているのかを理解し、 「最大速度」と「実際の利用時の速度」を分けて 説明できること が重要です。

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NET-05|通信速度・Mbps・Gbps・上り下りの基本 動画時間:約3分

この研修の3行まとめ

  1. Mbps・Gbpsは、1秒間にどの程度のデータを送受信できるかを表す通信速度の単位。
  2. 下りは受信、上りは送信。利用するサービスによって重要になる方向が異なる。
  3. 「最大1Gbps」等は実際の速度を保証する数字ではなく、回線・機器・Wi-Fi・端末等によって変わる。

このページで学ぶこと

  • bps・Mbps・Gbpsとは何か
  • 1Gbpsと1000Mbpsの関係
  • 下り速度・上り速度の違い
  • 最大通信速度と実効速度の違い
  • ベストエフォート型サービスの基本
  • 実際の速度へ影響するもの
  • お客様へ速度を説明するときの注意点

通信速度とは

TECHNICAL

技術的にはこういう意味

通信速度は、 一定時間にどれだけのデータを 送受信できるかを表すものです。

インターネット回線では、 bps、 Mbps、 Gbpsなどの単位が よく使われます。

FOR CUSTOMER

お客様にはこう説明する

「インターネットで、 1秒間にどのくらいのデータを やり取りできるかを表す数字です」

「数字が大きいほど 一度に多くのデータをやり取りできる 目安になります」

bpsとは

bpsは、 bit per second の略です。

1秒間に何bitのデータを 送受信できるかを表します。

✓

新人向けの覚え方

bps = 1秒間にやり取りできるデータ量を表す単位。

細かなデータ計算まで 暗記する必要はありません。

Mbps・Gbpsとは

Mbps

メガビーピーエス

1秒間に何百万bitのデータを やり取りできるかを表します。

Gbps

ギガビーピーエス

Mbpsよりさらに大きな 通信速度を表す単位です。

1 1000Mbps メガビーピーエス
=
2 1Gbps ギガビーピーエス
✓

POINT

1Gbps = 1000Mbps

新人営業担当者は、 まずこの関係を覚えれば十分です。

MbpsとMB/sは同じではない

パソコンやスマートフォンでは、 「Mbps」と 「MB/s」 のような似た表記を見ることがあります。

  • Mbps: Megabit per second
  • MB/s: Megabyte per second

小文字の bはbit、 大文字の BはByte を表します。

1Byteは8bitですが、 営業担当者が 通信速度とファイル容量の換算を 細かく暗記する必要はありません。

!

注意

「100Mbpsだから 毎秒100MBのファイルを送れる」 という意味ではありません。

MbpsとMB/sは 単位が異なります。

「下り」と「上り」を分けて考える

下り

ダウンロード・受信

インターネット側から お客様の端末へ データを受信する方向です。

上り

アップロード・送信

お客様の端末から インターネット側へ データを送信する方向です。

✓

新人向けの覚え方

下り=受け取る。
上り=送る。

下り・上りは、利用するサービスによって重要度が変わる

用途 主に関係する方向 考え方
Webサイト閲覧 主に下り Web上のデータを 端末へ受信する
動画視聴 主に下り 動画データを 端末へ受信する
SNS閲覧 主に下り 画像・動画・投稿等を 受信する
ファイルダウンロード 下り データを端末へ 受信する
写真・動画投稿 上り データを インターネット側へ送信する
クラウドへ保存 上り ファイルを クラウド側へ送信する
ライブ配信 上りも重要 映像・音声を 継続的に送信する
オンライン会議 上り・下り両方 相手の映像を受信し、 自分の映像・音声も送信する
✓

POINT

「インターネットは下り速度だけ見ればよい」 とは限りません。

お客様の使い方によっては 上り通信も重要になります。

オンラインゲームはMbpsだけでは判断できない

オンラインゲームでは、 通信速度の大きさだけでなく、 通信の反応にかかる時間も 利用感へ関係する場合があります。

このような通信の遅れを表す言葉として、 「Ping」 「レイテンシ」 などがあります。

  • 通信速度: どれだけのデータを送受信できるか
  • Ping・レイテンシ: 通信の応答にどの程度時間がかかるかを見る指標
!

今回はここまで

NET-05では、 Ping値の細かな基準や測定方法まで 暗記する必要はありません。

「オンラインゲーム等では Mbps以外の要素も関係する」 と理解すれば十分です。

「最大1Gbps」の“最大”が重要

インターネットサービスでは、 「最大1Gbps」 「最大10Gbps」 などと表示されることがあります。

ここで重要なのが 「最大」 という言葉です。

TECHNICAL

技術的にはこういう意味

最大通信速度は、 サービスの技術規格上などで示される 最大値です。

お客様宅で常に同じ速度が 出ることを示す数字ではありません。

FOR CUSTOMER

お客様にはこう説明する

「1Gbpsという数字は サービス上の最大値で、 ご自宅で常に1Gbps出るという意味ではありません」

「実際の速度は ご利用環境などによって変わります」

ベストエフォート型サービスとは

家庭向けインターネットでは、 「ベストエフォート型」 という言葉が使われることがあります。

新人営業担当者は、 難しい定義を暗記する必要はありません。

✓

営業担当者向けの理解

最大通信速度を常に保証するサービスではない。

実際の速度は、 ネットワーク状況や利用環境等によって 変化すると理解します。

×

こんな説明はしない

  • 「1Gbps契約なので1Gbps出ます」
  • 「10Gbpsなので常に10Gbpsで使えます」
  • 「契約速度を下回ったら故障です」

最大通信速度と実効速度を分ける

比較 最大通信速度 実効速度・実測速度
何を表す? 技術規格上等の 最大値 実際の利用環境で 観測・測定される速度
常に同じ? 実使用速度を 保証するものではない 時間・場所・機器・ 測定条件等で変動する
影響するもの サービス・技術規格等 回線・混雑・ルーター・ Wi-Fi・LAN・端末等
営業での扱い 正式な提供条件として説明 個別環境によって変わることを説明
✓

POINT

「商品に書いてある速度」と 「お客様宅で実際に出る速度」を 同じものとして説明しない。

実際の通信速度は、回線だけで決まらない

お客様のスマートフォンやパソコンへ データが届くまでには、 複数の場所を通ります。

1 インターネット 利用サービス側等
→
2 回線 契約回線・ネットワーク
→
3 ルーター 宅内機器
4 Wi-Fi・LAN 宅内の接続
→
5 端末 スマホ・PC等
✓

POINT

どこか一か所だけを見て 「回線が遅い」と判断しません。

実際の速度に関係する主な要素

01

回線・プラン

契約しているサービスや 回線方式。

02

ネットワーク混雑

時間帯や利用状況等による ネットワーク状態。

03

ルーター

対応速度や 機器性能等。

04

Wi-Fi

距離・壁・電波・ 対応規格等。

05

有線LAN

LANポートや LANケーブル等。

06

端末

PC・スマホ等の 対応性能。

07

利用サービス

Webサイト・動画・ ゲーム等の状態。

08

同時利用

家族・端末等による 同時通信。

Wi-Fiで測った速度=回線そのものの速度、ではない

スマートフォンをWi-Fiへ接続して 速度測定を行った場合、 測定結果には Wi-Fi環境も含めた複数の要素が影響します。

  • 回線
  • Wi-Fiルーター
  • ルーターからの距離
  • 壁・床等の環境
  • 使用している周波数帯・規格
  • スマートフォン等の端末性能
  • 測定先・測定条件
!

注意

Wi-Fiで100Mbpsだったから、 「回線自体も100Mbpsしか出ていない」 と断定しません。

速度測定サイトの結果も「その時の測定結果」

インターネットには、 通信速度を測定できる Webサイトやアプリがあります。

便利な確認方法ですが、 測定結果は毎回必ず同じになるとは限りません。

測定するときは、 たとえば次のような条件が関係します。

  • 測定する時間帯
  • 測定する端末
  • Wi-Fiか有線LANか
  • ルーターとの距離
  • 他端末の通信状況
  • 測定サービス側の状況
✓

POINT

1回の測定結果だけで 回線品質すべてを判断しない。

同じ「1Gbps契約」でも利用環境は同じとは限らない

2人のお客様が どちらも最大1Gbpsのサービスを契約していても、 実際の利用環境が同じとは限りません。

A

お客様A

新しいPCを有線LANで接続し、 1人で利用。

B

お客様B

家族で複数端末を利用し、 離れた部屋からWi-Fi接続。

契約上の最大速度が同じでも、 宅内環境・端末・利用状況等が違えば、 実際の通信状態も異なる場合があります。

「10Gbpsなら体感も10倍」とは限らない

1Gbpsと10Gbpsを 数字だけで比較すると、 最大値としては10倍の差があります。

しかし、 お客様が感じるWeb表示や動画再生等が 必ず10倍速くなるという意味ではありません。

!

注意

10Gbpsサービスの性能を活かすには、 宅内機器・LAN・Wi-Fi・端末など 周辺環境の対応も関係します。

また、 利用サービス側や通信するデータ量によっては、 体感差が小さい場合もあります。

「1Gbpsなら動画が絶対に止まらない」とも言えない

動画視聴には通信速度が関係しますが、 回線プランの最大速度だけで 視聴状態が決まるわけではありません。

動画視聴には、 たとえば次のような要素も関係します。

  • Wi-Fiの電波状況
  • 使用するテレビ・スマートフォン等
  • 同時利用している端末
  • 動画サービス側の状況
  • ネットワークの混雑等
×

こんな説明はしない

  • 「1Gbpsなら動画は絶対止まりません」
  • 「10Gbpsなら何台使っても絶対大丈夫です」
  • 「この速度プランならWi-Fiも必ず速くなります」

一番速いプランが、すべてのお客様に最適とは限らない

営業担当者は、 「速度の数字が大きいほど良い商品」 と考えないようにします。

お客様によって、 インターネットの使い方は異なります。

  • Web・SNSが中心
  • 動画をよく見る
  • 家族で複数端末を同時利用する
  • 在宅勤務でオンライン会議をする
  • 大容量ファイルを頻繁にアップロードする
  • オンラインゲームを利用する
  • クラウドへ大量のデータを保存する
✓

POINT

速度プランを説明する前に、 お客様の使い方を確認します。

営業では「何Mbps必要?」より先に使い方を聞く

1 何に使う? 動画・ゲーム・仕事等
→
2 何人・何台? 同時利用の状況
→
3 上りも使う? 投稿・クラウド・会議等
→
4 今どこで困る? 遅い場所・用途・時間帯
✓

POINT

「もっと速い回線へ変更しましょう」 から会話を始めない。

まず現在の困りごとを整理します。

会話例|「1Gbpsなら必ず1Gbps出ますか?」と聞かれた場合

お客様

1ギガのプランなら、 家でも1Gbps出るんですよね?

営業担当者

1Gbpsはサービス上の 最大通信速度ですので、 常に1Gbps出るという意味ではありません。

実際の速度は、 ご利用の端末やルーター、 Wi-Fi環境、 ネットワークの状況などによって変わります。

✓

POINT

最大値は説明する。 実測値は保証しない。

会話例|「10ギガなら10倍速い?」と聞かれた場合

お客様

10ギガなら、 1ギガより何でも10倍速くなりますか?

営業担当者

最大通信速度の数字としては 1Gbpsと10Gbpsには差がありますが、 体感がすべて10倍になるという意味ではありません。

ご利用の端末やLAN・Wi-Fi環境、 何にインターネットを使うかによっても変わります。

ご家族の人数や 主な使い方を確認して、 必要なプランを一緒に整理しましょう。

よくある勘違い

×

こんな考え方はしない

  • 「最大1Gbpsなら必ず1Gbps出る」
  • 「10Gbpsなら体感も必ず10倍」
  • 「光回線なら必ず速い」
  • 「1Gbpsなら動画は絶対止まらない」
  • 「一番速いプランが全員に最適」
  • 「下り速度だけ見ればよい」
  • 「オンラインゲームはMbpsだけ高ければよい」
  • 「Wi-Fiの測定結果=回線そのものの速度」
  • 「速度測定はいつ測っても同じ」
  • 「同じ1Gbps契約なら全家庭で同じ速度」
  • 「MbpsとMB/sは同じ単位」
  • 「ネットが遅ければ回線プランを上げれば必ず改善する」

営業担当者は、どこまで覚えればよい?

NET-05では、 次の8点を理解できれば十分です。

  1. Mbps・Gbpsは通信速度を表す単位
  2. 1Gbps=1000Mbps
  3. MbpsとMB/sは同じ単位ではない
  4. 下りは受信、上りは送信
  5. 最大通信速度は実際の速度を保証する数字ではない
  6. 実際の速度は回線・機器・Wi-Fi・端末等によって変わる
  7. オンラインゲーム等では遅延も関係する
  8. 速度の数字より先に、お客様の利用目的を確認する

次のNET-06では、 「インターネットが遅い」 「つながらない」 と相談されたときに、 営業担当者がどこまで確認するかを学びます。

STEP2|専門知識の学び方

仕組みを理解する。
お客様には分かりやすく伝える。

大きな数字を売るのではなく、 数字の意味と条件を正しく伝えます。

まとめ

  • bpsは1秒間に送受信できるデータ量を表す単位
  • Mbps・Gbpsはインターネットの通信速度でよく使われる
  • 1Gbps=1000Mbps
  • MbpsとMB/sは同じ単位ではない
  • 下りはデータを受信する方向
  • 上りはデータを送信する方向
  • 動画視聴・Web閲覧等は主に下り通信を利用する
  • 写真投稿・クラウド保存・ライブ配信等では上り通信も重要
  • オンライン会議では上り・下りの両方が関係する
  • オンラインゲーム等ではPing・レイテンシも関係する
  • 最大通信速度は実使用速度を保証する数字ではない
  • ベストエフォート型では最大速度が常時保証されない
  • 実際の速度は回線・混雑・ルーター・Wi-Fi・LAN・端末等で変わる
  • Wi-Fi測定結果だけで回線そのものの速度を断定しない
  • 速度測定結果は測定条件によって変わる
  • 10Gbpsだから体感も必ず10倍になるわけではない
  • 一番速いプランがすべてのお客様に最適とは限らない
  • 営業では利用目的・人数・端末数・現在の困りごとから確認する
CHECK

理解度チェック

内容を理解できたか確認してみましょう。 回答はクリックすると表示されます。

Q1 「最大1Gbps」のインターネットサービスなら、 お客様宅でも常に1Gbpsで通信できる。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

最大1Gbpsは サービス上の最大通信速度であり、 実際の利用速度を保証するものではありません。

回線の混雑、 ルーター、 Wi-Fi、 LAN、 端末等によって 実際の速度は変わります。

Q2 写真や動画をクラウドへ大量に保存する場合、 「下り速度」だけ確認すればよい。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

クラウドへデータを送信する場合は、 上り通信も関係します。

お客様が 受信中心なのか、 大容量データの送信も行うのかを 確認します。

Q3 お客様から 「一番速い10Gbpsプランにした方がいいですよね?」 と聞かれました。 最初に何を確認しますか?

回答を見る
答え: お客様の利用目的・人数・端末・現在の困りごとを確認します

動画、 オンラインゲーム、 在宅勤務、 クラウド利用など、 何にインターネットを使うのかを確認します。

あわせて、 家族の人数や端末数、 現在どこでどのような不便があるのかを整理します。

最大速度だけで プランを決めないようにします。

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CHECK

理解度チェック

全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。

ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。

Q1通信速度で使われるMbpsやGbpsについて、最も適切な説明はどれですか?
Q2インターネット通信の「上り」と「下り」の説明として、最も適切なのはどれですか?
Q3お客様から「1Gbpsのサービスなら、いつでも1Gbpsの速度が出ますか?」と質問されました。最も適切な対応はどれですか?
目次