インターネットサービスを案内するうえで、 最初に理解しておきたいのが 「インターネット全体の仕組み」です。
ONU、ルーター、Wi-Fi、Mbpsなど、 最初から細かな用語を すべて覚える必要はありません。
まずは、 インターネットが家庭まで届き、 宅内の機器を通って スマートフォンやパソコンにつながる 全体の流れ を理解します。
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この研修の3行まとめ
- インターネットは、世界中の多数のネットワークが相互につながった大きなネットワーク。
- 家庭では、回線・宅内機器・ルーター・Wi-FiやLANなどを通じてインターネットを利用する。
- Wi-Fiとインターネットは同じものではなく、通信できない原因も一つとは限らない。
このページで学ぶこと
- インターネットとは何か
- 家庭までインターネットが届く基本的な流れ
- インターネットとWi-Fiの違い
- 回線と家庭内ネットワークの違い
- ONU・モデム・ルーターの役割の入口
- お客様へ確認する基本ポイント
インターネットとは
技術的にはこういう意味
インターネットは、 世界中にある多数のコンピュータネットワークが 相互につながって構成されている 大規模なネットワークです。
家庭のパソコンやスマートフォンも、 通信回線や通信事業者等のネットワークを通じて インターネットへ接続します。
お客様にはこう説明する
「世界中のネットワーク同士がつながった 大きな通信ネットワークです」
「ご自宅の回線を通じて、 Webサイトや動画などの インターネットサービスにつながります」
普段使っている多くのサービスがインターネットを利用している
インターネットは、 Webサイトを見るためだけのものではありません。
Webサイト
検索、ニュース、 ショッピングなど。
動画
動画配信サービスや Web上の動画視聴など。
メール
メールの送信・受信など。
SNS・メッセージ
SNSの閲覧・投稿、 メッセージの送受信など。
オンライン会議
映像・音声を使った インターネット経由の通話など。
オンラインゲーム
インターネットを通じた ゲーム通信など。
POINT
お客様によって インターネットの使い方は大きく異なります。
営業では、 「ネットを使いますか?」 だけで終わらず、 何に使うのかを確認します。
「インターネット」と「Wi-Fi」は同じではない
新人が特に混同しやすいのが、 インターネットとWi-Fiです。
家の外にも広がるネットワーク
世界中のネットワークにつながり、 Webサイト・動画・メール等を 利用するための通信基盤です。
宅内で機器を無線接続する方法
スマートフォンやパソコン等を、 Wi-Fiルーターなどへ 無線で接続するための仕組みです。
POINT
Wi-Fiは、 インターネットそのものではありません。
インターネットへつながるための 宅内側の接続方法の一つとして考えます。
「インターネット回線」と「家庭内ネットワーク」を分けて考える
| 比較 | インターネット回線 | 家庭内ネットワーク |
|---|---|---|
| 主な役割 | 家庭と外部の通信ネットワークをつなぐ | 家の中の機器を ルーター等につなぐ |
| 例 | 光回線・CATV回線など | Wi-Fi・有線LANなど |
| 確認すること | 契約回線・提供方式・利用状況など | ルーター・Wi-Fi・LAN・接続端末など |
POINT
「家まで来る通信」と 「家の中で機器をつなぐ通信」を 分けて考えます。
家庭のインターネット全体像
細かな機器構成はサービスによって異なりますが、 新人研修ではまず 次の流れをイメージしてください。
注意
すべての家庭が この機器構成と完全に同じとは限りません。
回線方式や契約、 事業者の提供機器などによって 構成は異なります。
家庭までインターネットを届ける方法は一つではない
固定インターネットサービスには、 複数の回線・提供方式があります。
光回線
光ファイバーを利用して 家庭へ通信サービスを届ける方法。
CATV回線
CATV事業者のネットワークを使って インターネットを提供する方法。
CATVでも、 光ファイバーを家庭まで引き込む方式や、 光ファイバーと同軸ケーブルを 組み合わせた方式などがあります。
POINT
「CATV回線=必ず同軸ケーブル」 とは限りません。
実際の回線方式は、 CATV事業者・地域・建物等によって確認します。
光回線とCATV回線の違いについては、 NET-02で詳しく学びます。
回線と「インターネットへつなぐ役割」がある
インターネットを利用するときは、 家庭まで通信を届ける回線だけでなく、 インターネットへ接続するためのサービスも関係します。
この説明の中で、 「回線事業者」 「プロバイダー(ISP)」 という言葉が出てきます。
- 回線側: 家庭まで通信経路を提供する役割
- プロバイダー等: インターネットへ接続する役割
注意
実際の契約形態はサービスによって異なります。
回線とインターネット接続サービスが 一体で提供される場合もあるため、 「必ず別々に契約する」と覚えないようにします。
この違いは、 次のNET-02で詳しく整理します。
ONU・モデム・ルーターは、今は「役割の入口」だけ覚える
インターネット機器として、 ONU、 モデム、 ルーターという言葉がよく出てきます。
NET-01では細かな違いを 暗記する必要はありません。
ONU
光回線と宅内機器をつなぐ際に 利用される機器。
モデム
回線と宅内側をつなぐために 利用される機器の一つ。
ルーター
家庭内の複数端末を ネットワークへ接続するために 利用される機器。
一体型機器もある
複数の役割を 一つの機器が持っている場合もある。
POINT
機器の見た目だけで 「これはルーター」 「これはモデム」 と判断しないようにします。
ONU・モデム・ルーターは、 NET-03で詳しく学びます。
家の中では「有線LAN」と「Wi-Fi」が使われる
ルーター等から パソコン・テレビ・スマートフォンなどへ 接続する方法にも違いがあります。
ケーブルで接続
LANケーブルを使って 端末や機器をネットワークへ接続します。
無線で接続
電波を使って、 対応する端末を 宅内ネットワークへ接続します。
どちらが適しているかは、 利用する端末、 場所、 配線、 利用目的などによって異なります。
Wi-Fi・有線LANについては、 NET-04で詳しく学びます。
Wi-Fiにつながっていても、インターネットが使えるとは限らない
スマートフォンの画面に Wi-Fiマークが表示されていても、 必ずインターネットへ接続できるとは限りません。
Wi-Fiは、 スマートフォン等と Wi-Fiルーターなどの間が 無線でつながっている状態を示すものです。
その先のインターネット回線や 接続サービス等に問題があれば、 Wi-Fi接続中でも インターネットを利用できない場合があります。
POINT
Wi-Fi接続 = インターネット接続 ではありません。
通信速度は「速い・遅い」だけで判断しない
インターネットサービスでは、 「1Gbps」 「10Gbps」 など通信速度に関する数字が表示されることがあります。
しかし、 サービスに記載された最大通信速度が そのままお客様宅で常に出るわけではありません。
実際の利用状態には、 たとえば次のような要素が関係します。
- 契約している回線・サービス
- 利用している端末・機器
- ルーター等の仕様
- 有線LAN・Wi-Fi等の宅内環境
- 回線やネットワークの混雑状況
- 利用しているWebサービス等の状況
こんな説明はしない
- 「光回線なら絶対に速いです」
- 「最大1Gbpsなので、必ず1Gbps出ます」
- 「10Gbpsなら1Gbpsの10倍速く使えます」
POINT
最大通信速度と 実際の通信速度を分けて考えます。
Mbps・Gbps・上り・下り等は NET-05で詳しく学びます。
「インターネットが使えない」原因は一つとは限らない
お客様から 「ネットがつながらない」 と相談された場合も、 すぐに原因を決めつけないようにします。
回線側
回線やサービス側の 障害・メンテナンス等。
宅内機器
ONU・モデム・ルーター等の 状態や設定など。
Wi-Fi
電波状況や 宅内の無線接続など。
端末
スマートフォン・PC等の 接続状態や設定など。
利用サービス
特定のWebサイトや アプリ側の問題など。
注意
「Wi-Fiのせいです」 「回線が悪いです」 と症状だけで断定しないようにします。
まず、 どの機器で何が利用できないのかを 確認します。
インターネット営業では「使い方」から聞く
「インターネットを使いますか?」 だけでは、 お客様に必要な環境は分かりません。
POINT
「何Mbps必要ですか?」 より先に、 お客様の使い方を確認します。
会話例|「Wi-Fiが欲しい」と言われた場合
家でWi-Fiを使いたいんですが。
承知しました。 現在ご自宅では インターネット回線を利用されていますか?
よく分からないです。 スマホだけ使っています。
ありがとうございます。 まず現在の回線環境を確認して、 ご自宅でインターネットを利用する方法と Wi-Fiの使い方を分けてご説明しますね。
動画を見るのか、 パソコンで仕事をするのかなど、 主な使い方も教えてください。
POINT
「Wi-Fiが欲しい」 という言葉だけで、 すぐルーターの商品説明を始めない。
よくある勘違い
こんな考え方はしない
- 「インターネットとWi-Fiは同じもの」
- 「Wi-Fiにつながれば必ずインターネットが使える」
- 「光回線なら必ず速い」
- 「最大1Gbpsなら常に1Gbps出る」
- 「CATVインターネットは全部同じ回線方式」
- 「ONU・モデム・ルーターは全部同じ機器」
- 「ネットが遅い=回線だけが原因」
- 「Wi-Fiが弱い=インターネット回線が遅い」
営業担当者は、どこまで覚えればよい?
NET-01では、 次の7点を理解できれば十分です。
- インターネットは世界中のネットワークがつながった仕組み
- 家庭では通信回線を通じてインターネットへ接続する
- インターネットとWi-Fiは同じものではない
- 家までの回線と、家の中のネットワークを分けて考える
- ONU・モデム・ルーター等が宅内で使われる
- 最大通信速度と実際の速度は同じとは限らない
- お客様の利用目的から確認する
次のNET-02では、 回線・プロバイダー・光回線・CATV回線について もう一段詳しく整理します。
まとめ
- インターネットは多数のネットワークが相互につながった仕組み
- Web・動画・メール・SNSなど多くのサービスがインターネットを利用する
- インターネットとWi-Fiは同じ意味ではない
- 家庭までの回線と家庭内ネットワークを分けて考える
- 光回線・CATV回線など複数の接続方法がある
- ONU・モデム・ルーター等が宅内で利用される
- 有線LANとWi-Fiは宅内機器を接続する方法
- Wi-Fiにつながっていてもインターネットが利用できない場合がある
- 最大通信速度は実際の通信速度を保証する数字ではない
- 通信できない原因は回線・機器・Wi-Fi・端末等、複数考えられる
- 営業では速度の数字より先に、お客様の利用目的を確認する
理解度チェック
内容を理解できたか確認してみましょう。 回答はクリックすると表示されます。
Q1 「インターネット」と「Wi-Fi」は 同じ意味である。 ○か×か?
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インターネットは 世界中のネットワークがつながった通信基盤です。
Wi-Fiは、 スマートフォン等を宅内のルーターなどへ 無線接続する方法の一つです。
Q2 スマートフォンにWi-Fiマークが表示されていれば、 必ずインターネットも利用できる。 ○か×か?
回答を見る
スマートフォンとWi-Fiルーター等が 接続できていても、 その先の回線やインターネット接続等に問題があれば インターネットを利用できない場合があります。
Q3 お客様から 「一番速いインターネットにしたい」 と言われました。 最初に何を確認しますか?
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動画、 オンラインゲーム、 在宅勤務、 利用する人数・端末数などを確認します。
速度の数字だけでサービスを決めず、 お客様の使い方を整理してから 選択肢を案内します。
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