固定電話サービスを変更するとき、お客様が特に気にされるのが、「今使っている電話番号を、そのまま使えますか?」という点です。
固定電話の番号を変えずに、別の固定電話サービスへ移行する仕組みを、この研修では分かりやすくLNPと表記します。
LNPで大切なのは、用語を覚えることではありません。
現在の電話サービスを確認し、番号継続の可否を正式に確認し、切替後までお客様を迷わせないことが営業担当者の役割です。
まず動画で全体像を確認しましょう
TEL-LNPの重要なポイントを、 約3分の動画で確認できます。 まず動画で全体像をつかみ、 詳しい内容はこのページの本文で確認してください。
この研修の3行まとめ
- 電話番号だけを見て、「そのまま使える」と断定しない。
- 現在の事業者・番号・名義・住所・周辺機器を確認してから正式な可否確認へ進む。
- 現在の電話サービスを自己判断で先に解約せず、正式な切替手順に沿って進める。
このページで学ぶこと
- LNP・固定電話の番号ポータビリティとは何か
- 番号継続と契約継続の違い
- LNP前に確認する5項目
- 申込から切替までの基本フロー
- 先に解約してはいけない理由
- FAX・警備・決済等がある場合の注意
- 引っ越しを伴う場合の考え方
- お客様への説明方法
- 判断できない場合の止まり方
- ケース問題による実務確認
TEL-02で学んだ「番号継続」を、実際の手続きにつなげる
TEL-02では、電話番号・0AB-J・050・番号継続など、固定電話番号の基礎を学びます。
TEL-LNPでは、その知識を使って、実際のお客様から「番号を残したい」と言われたときに、何を確認し、どの順番で案内するかを整理します。
LNPとは?
固定電話の番号ポータビリティは、現在利用している固定電話番号を維持しながら、対象となる別の固定電話サービスへ移行する仕組みです。
制度が広がっても「必ず移せる」とは限らない
固定電話の番号ポータビリティは、2025年1月から対象範囲が拡大しています。
ただし、番号・地域・サービス・技術条件等によって同じ番号を利用できない場合があります。
営業担当者の記憶だけで可否を断定せず、必ず現在の正式情報で確認します。
引き継ぐのは「電話番号」|今の契約全部ではない
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 電話番号 | 条件を満たせば、同じ番号を引き継げる可能性がある |
| 現在の電話契約 | そのまま新しい事業者へ移るわけではない |
| 料金・オプション | 移転元・移転先それぞれで確認する |
| 機器 | 電話機・FAX・接続機器等の利用可否を別途確認する |
| 工事・切替 | 移転先サービスの正式な手順・条件を確認する |
LNP前に確認する5項目
電話番号
どの固定電話番号を残したいのか確認します。
現在のサービス
現在どの事業者・電話サービスを利用しているか確認します。
契約者名義
誰の名義で契約されているかを確認します。
設置住所
現在の住所と、切替後に利用する住所を確認します。
周辺サービス・機器
FAX・警備・決済等、電話回線に関係するものを確認します。
POINT
この5項目が不明な状態で、「番号そのままで大丈夫です」と案内しません。
LNP手続きは「6段階」で整理する
最重要|現在の電話サービスを先に自己判断で解約しない
番号継続では、現在のサービスと新しいサービスの手続き順序が重要です。
お客様にも「先に解約してください」と安易に案内せず、移転先の正式な手続きに沿って進めます。
FAX・警備・決済などがある場合は、電話番号以外も確認する
特に店舗・事業所や、電話回線に機器が接続されている家庭では、「電話が使えるか」だけを確認して終わらないようにします。
確認する例
- FAX
- ホームセキュリティ・警備機器
- 緊急通報装置
- 決済端末
- 電話回線を利用する設備
- 法人用の電話設備・PBX等
注意
営業担当者だけで「問題なく使えます」と断定しません。
必要に応じて機器メーカー・サービス提供元・技術担当等の正式情報を確認します。
引っ越しを伴う場合は「同じ番号を使えるか」を改めて確認する
引っ越しを伴う場合、現在と同じ電話番号を利用できるかは、移転先住所や番号区画、提供条件等によって変わります。
NG|番号だけで判断する
「同じ市内なので、その番号はそのまま使えます」
GOOD|住所を含めて確認する
「同じ番号を利用できるか、新しい住所と現在の電話サービスを確認してからご案内します」
お客様への説明は「できる・できない」を急がない
GOOD|確認してから案内する
「現在の電話番号をそのまま利用できる可能性があります。まず今お使いの電話サービス、電話番号、設置場所などを確認して、番号を引き継げるか正式に確認します。」
NG|確認前に保証する
「その番号ならそのまま使えます。」
GOOD|先に解約しようとするお客様へ
「電話番号を引き継ぐ予定ですので、先に解約せず、正式な番号移行の手順を確認してから進めましょう。」
この会社ではどうする?|自社ルール確認欄
以下は、導入企業の商品・受付フローに合わせて差し替える領域です。
| 対象電話サービス | 【自社情報を記載】 |
|---|---|
| LNP可否確認方法 | 【システム・窓口等を記載】 |
| 必要情報 | 【自社情報を記載】 |
| 工事・切替 | 【自社情報を記載】 |
| 費用 | 【最新料金表・正式資料を参照】 |
| 判断できない場合 | 【確認部署・連絡先を記載】 |
更新時の注意
制度・料金・必要書類・受付条件は変更される場合があります。固定的に暗記せず、最新の自社資料・公式情報を正とします。
ケース問題|LNPの判断を確認する
CASE 01お客様:「今の03番号をそのまま使いたいです。03なら大丈夫ですよね?」
答えと考え方を見る
確認前に「大丈夫です」と断定しません。
現在の電話サービス・番号・設置住所等を整理し、正式なLNP可否確認を行います。
ポイント:番号の種類だけで判断しない。
CASE 02お客様:「申し込む前に、今の電話は自分で解約しておきます。」
答えと考え方を見る
先に解約しないよう案内します。
番号ポータビリティの正式な手続き順序を確認し、その流れに沿って進めます。
CASE 03お客様:「番号が同じなら、今の電話サービスも全部そのままですよね?」
答えと考え方を見る
電話番号と契約内容を分けて説明します。
同じ番号を引き継げても、料金・オプション・機器等は別途確認が必要です。
CASE 04お客様:「引っ越し先でも同じ番号にしてください。」
答えと考え方を見る
住所を確認してから回答します。
新しい住所・現在の番号・サービス等を確認し、同一番号で利用できるか正式情報で確認します。
CASE 05お客様自身も、現在どの電話事業者と契約しているか分かりません。どうしますか?
答えと考え方を見る
A. とりあえずLNP可能として進める
B. 新しい番号に変更する
C. 現在の契約状況を確認してから案内する
正解:C
分からない状態を推測で埋めず、まず現在地を整理します。
迷ったときは、その場で答えを作らない
次の場合は、正式情報へ戻ります。
- 現在の電話事業者が分からない
- 番号の移行可否が分からない
- 引っ越しを伴う
- 契約者名義が異なる
- FAX・警備・決済等を利用している
- 法人用・特殊な設備がある
- 通常と異なる契約・手続きがある
TEL-LNP|まとめ
- LNPでは、電話番号だけを見て可否を判断しない。
- 番号・現在のサービス・名義・住所・周辺機器を確認する。
- 同じ番号を使えることと、同じ契約・使い方が続くことは別。
- 現在の電話サービスを自己判断で先に解約しない。
- 制度・料金・受付条件は最新の正式情報で確認する。
- 判断できない場合は、止まって確認・相談する。
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