クロージングの基本|決断を急がせず意思を確認する

営業実務

SALES-11では、 お客様から質問・不安・迷いが出た時に、 すぐ反論・説得するのではなく、 何が気になっているのかを確認し、 判断に必要な情報を整理することを学びました。

質問や不安がある程度整理できたら、 次に確認するのは、 「お客様は今、どのように考えているのか」 です。

営業では、 この段階を 「クロージング」 と呼ぶことがあります。

しかし、 この研修でいうクロージングは、 「最後のひと押し」でも、 「YESを取る話法」でもありません。

お客様が、 進みたいのか。 まだ確認したいのか。 今回は見送るのか。

現在の意思を確認し、 その状態に合った 次の行動を整理することが目的です。

VIDEO

まず動画で全体像を確認しましょう

SALES-12「クロージングの基本」の重要なポイントを、 約4分の動画で確認できます。 まず動画で全体像をつかみ、 詳しい内容はこのページの本文で確認してください。

SALES-12|クロージングの基本|決断を急がせず意思を確認する 動画時間:約4分

この研修の3行まとめ

  1. クロージングは、契約を迫ることではなく、お客様の現在の意思を確認すること。
  2. 「進みたい/まだ確認したい/今回は見送る」のどの状態も、正当な判断として扱う。
  3. 意思を確認したら、その状態に合った次の行動を整理する。

このページで学ぶこと

  • クロージングの本来の目的
  • お客様の3つの判断状態
  • 意思確認前に要約する方法
  • 未確認事項を残したまま進めない考え方
  • 興味と申込意思の違い
  • 「お願いします」の確認方法
  • 家族・決裁者確認が必要な場合の対応
  • 保留・見送りを尊重する方法
  • クロージングで急がせない方法
  • SALES-13へつなぐ方法

SALES-11で整理した後に「今どう考えているか」を確認する

SALES-11では、 お客様の質問・不安・迷いを整理し、 必要な情報を案内したあと、 お客様の判断を待ちました。

SALES-12では、 その次の段階として、 お客様が現在どのように考えているか を確認します。

SALES-12|中心メッセージ

クロージングは、
契約を迫ることではなく、
お客様の意思と次の行動を確認すること。

この研修でいう「クロージング」とは?

この研修では扱わないクロージング この研修で扱うクロージング
最後のひと押し 現在の意思を確認する
YESを取る 判断状態を明確にする
断りにくくする 選択肢を残す
その場で申し込ませる 次に何をするか整理する
定義

お客様が現在どのように考えているかを確認し、
次に何をするかを整理すること。

お客様の状態を、大きく3つに整理する

1

進みたい

内容を理解し、 次の確認・手続きへ 進みたい状態。

2

まだ確認したい

判断前に、 確認・相談・検討が 必要な状態。

3

今回は見送る

今回は変更・申込を 進めない状態。

!

注意

必ずこの3つのどれかへ 無理に分類する必要はありません。

「まだ何とも言えない」 「一部だけ興味がある」 など、 曖昧な状態もあります。

クロージングは4つの流れで考える

1 要約する ここまでを整理
→
2 確認事項 残っていない?
→
3 意思確認 今どう考える?
→
4 次の行動 何をする?
基本フロー

要約する → 確認事項 →
意思確認 → 次の行動

いきなり「では申し込みましょう」と進めない

意思を確認する前に、 ここまで話した内容を 短く整理します。

✓

GOOD

「ここまでを整理すると、 お客様が重視されていたのは 月額料金とWi-Fi環境でした」

「料金はこちらの条件で、 Wi-Fiについては この機器構成で検討しています」

クロージング前

まず、
何を話してきたかを揃える。

必要なら、これまで整理した条件へ戻る

戻る研修 振り返ること
SALES-05 困りごと・希望・背景・優先順位
SALES-07 絶対条件・希望条件・許容条件・未確認事項
SALES-08 比較した選択肢と比較軸
SALES-09 月額・初期費用・割引・変更時等の料金条件
SALES-11 残っている質問・不安・迷い

未確認事項を無視して、申込へ進まない

クロージング前に、 お客様の判断へ影響する 重要な未確認事項が残っていないか確認します。

✓

確認済み

正式情報等で 確認できている。

?

不明

現時点では 分からない。

!

要確認

判断前に 正式確認が必要。

!

注意

番号継続・工事可否・設備条件・料金等、 お客様の判断に影響する重要事項が 要確認なら、 確認してから判断する選択肢を残します。

「全部大丈夫ですよね?」とYESを誘導しない

×

NG

  • 「これで全部大丈夫ですよね?」
  • 「もう問題ないですよね?」
  • 「特に不安はないですよね?」
  • 「では申し込めますよね?」
✓

GOOD

「ここまでで、 まだ確認しておきたいことはありますか?」

意思確認は、自然に聞く

  • 「今の時点では、どのようにお考えでしょうか?」
  • 「この内容で進めたいお気持ちでしょうか?」
  • 「もう少し確認してから判断されたいでしょうか?」
  • 「今回は変更しない方向も含めて、どのようにお考えですか?」
✓

POINT

「契約するかどうか」だけを 聞く必要はありません。

今の判断状態を お客様自身の言葉で 教えてもらいます。

「契約する前提」の二択にしない

×

避けたい二択

  • 「今日申し込みますか?明日にしますか?」
  • 「AプランとBプラン、どちらで申し込みますか?」
  • 「工事日は平日と土日どちらがいいですか?」

申込意思を確認する前に、 契約することを前提として 次の質問へ進んでいます。

基本

選択肢を聞く前に、
進みたい意思があるかを確認する。

「興味がある」と「申し込みたい」を分ける

お客様の発言・反応 まだ分からないこと
「いいですね」 良いと感じただけか、進みたいのか
「気になります」 知りたいだけか、検討したいのか
「検討したいです」 今進む意思があるとは限らない
うなずく 理解しただけか、同意したのか
沈黙する 考えているのか、迷っているのか
大切

営業担当者に都合よく、
お客様の反応をYESへ変換しない。

「お願いします」は、何をお願いされたのか確認する

「お願いします」という言葉も、 前後の会話によって意味が違います。

たとえば、

  • 詳しい説明をお願いします
  • 料金確認をお願いします
  • 工事条件の確認をお願いします
  • 資料をお願いします
  • 申込みをお願いします
✓

GOOD

「ありがとうございます。 念のため確認ですが、 今のお申し出は このプランの申込みを進めたい、 ということでよろしいでしょうか?」

沈黙・うなずきを申込意思と解釈しない

×

NG

お客様がうなずいたので、 「ありがとうございます。 では申込手続きに入ります」 と進める。

✓

GOOD

「ここまでの内容は ご理解いただけたと思います。 今の時点では、 この内容で進めたいお気持ちでしょうか?」

家族・決裁者への確認が残っている状態を尊重する

契約者、 実際の利用者、 支払者、 決裁者が 同じ人とは限りません。

状況 次に整理すること
家族に相談 家族へ説明するために必要な料金・工事・変更点等
契約者に確認 契約者が判断するために必要な情報
上司・決裁者に確認 費用・条件・業務影響・稟議等に必要な情報
基本

自分では決められない人に、
決断を迫らない。

「申込意思あり/検討中/見送り」を整理する

状態 営業担当者が確認すること 次の行動
申込意思あり 何を進めたいのか・未確認事項はないか SALES-13の最終確認へ
検討中 何を確認すれば判断できるか 必要な確認・相談を整理
見送り 原則として意思を尊重 説得を続けず終了

「進みたい」と言われても、すぐ申込入力へ飛ばない

お客様から申込意思が確認できたら、 次に、 何を申し込むつもりなのか を整理します。

  • 選択したサービス
  • プラン
  • 必要なオプション
  • 料金条件
  • 工事・開通等に関する条件
  • 未確認事項の有無
  • 次に必要となる確認・手続き
!

SALES-13との境界

SALES-12では、 「進みたい意思を確認し、 次の最終確認へつなぐ」 ところまで扱います。

契約内容の詳細な最終照合は SALES-13で扱います。

「意思確認/最終確認/正式手続き」を分ける

段階 目的
SALES-12|意思確認 お客様が今どう考えているかを確認する
SALES-13|最終確認 聞いていた話と実際の契約内容を一致させる
SALES-14|正式手続き 申込・本人確認・重要事項説明等を正式な手順で進める
順番

意思を確認する。
内容を最終確認する。
その後、正式手続きへ進む。

「まだ確認したい」なら、何を確認すれば判断できるか整理する

確認する人 確認例
営業担当者 提供条件・工事・番号継続・正式料金等
お客様 現契約・請求内容・現在機器等
家族 利用希望・料金負担・変更可否等
会社・決裁者 予算・稟議・業務影響・契約方針等
正式確認 設備・工事・審査等、営業だけで決められない事項

次回連絡が必要なら「目的・内容・時期」を明確にする

✓

GOOD

「工事条件はこちらで確認します。 確認できた内容をご案内するために、 ○日頃にご連絡してもよろしいでしょうか?」

!

注意

「検討中だから追い続ける」 という考え方にはしません。

連絡が必要な場合は、 何を伝えるための連絡なのかを 明確にします。

営業都合の「決断期限」を作らない

×

NG

  • 「いつ決めますか?」と回答を迫る
  • 「○日までに決めてください」
  • 「今週中に返事をください」
  • 営業担当者の目標都合で期限を設定する
✓

GOOD

「正式な受付期限等がある場合は その条件を正確にお伝えします。 そのうえでご判断ください」

本当に期限があっても、契約圧力へ変えない

×

避けたい表現

  • 「今決めないと損です」
  • 「この機会を逃すともったいないです」
  • 「皆さん申し込んでいます」
  • 「せっかくここまで説明したので」
  • 「私なら申し込みます」
✓

GOOD

「現在確認できているキャンペーン期限は○○です。 適用条件はこちらです」

「期限も判断材料の一つとして ご確認ください」

営業成績・目標を、クロージングの理由にしない

営業担当者には、 目標や評価、キャンペーン、 インセンティブ等がある場合があります。

しかし、 それはお客様が契約を判断する理由ではありません。

基本

営業側の都合と、
お客様の判断を分ける。

「今回は見送ります」と言われたら、その意思を尊重する

×

NG

  • メリットをもう一度並べる
  • 別プランを次々提示する
  • 「何がダメでしたか?」と迫る
  • 「最後に一つだけ」と再度勧誘する
✓

GOOD

「承知しました。 本日はご検討いただき ありがとうございました」

!

法令・社内ルール

勧誘継続に関するルールは、 対象となるサービス・契約種別等によって 適用関係が異なる場合があります。

この研修では共通原則として、 明確な見送り意思を尊重し、 契約を覆すための説得を続けない ことを基本とします。

見送り理由を、無理に聞く必要はない

サービス改善等の目的で、 任意で感想を聞く場面はあります。

ただし、 契約を覆すために理由を聞くこと とは分けます。

✓

任意で聞く場合

「差し支えなければ、 今後のご案内改善の参考として 気になった点を伺ってもよろしいでしょうか? お答えいただかなくても大丈夫です」

!

新人研修では

見送られた後に 無理に理由を聞くことは推奨しません。

「今回は変更しない」も正しい選択肢になり得る

お客様の条件によっては、 次の判断もあり得ます。

  • 今回は変更しない
  • 時期を改めて検討する
  • 一部サービスだけ変更する
  • 現在契約を残す
  • 別の選択肢を検討する
クロージング

現状維持を、
営業失敗として隠さない。

YES/NOだけでなく「保留・確認」も正当な状態

お客様が まだ判断できない理由があるなら、 無理にYES/NOを求めません。

✓

GOOD

「まだ決められないという状態でも大丈夫です。 判断するために、 何を確認すればよいかだけ整理しておきましょう」

目的

YESを取るのではなく、
今の判断状態を明確にする。

クロージングで、新しい情報を大量に追加しない

×

NG

  • 最後になって新しいメリットを大量に追加する
  • 直前に別の割引を持ち出す
  • 突然新しいオプションを提案する
  • 新しい条件を出して判断を揺らす
!

新しい重要情報が出たら

意思確認をいったん止め、 説明・比較・確認の段階へ戻ります。

「説明 → 理解 → 意思確認」の順番を守る

1 説明 必要情報を伝える
→
2 理解 疑問を整理する
→
3 意思確認 今どう考える?
順番

新しい情報が出たら、
意思確認より前へ戻る。

お客様の沈黙を急かさない

意思確認をした後、 お客様が考える時間が必要な場合があります。

×

NG

沈黙に耐えられず、 次々にメリット・料金・特典を 話し続ける。

✓

GOOD

質問したら、 お客様が考える時間を待ちます。

「どうされますか?」を繰り返さない

意思確認は、 一度聞けば十分な場合があります。

答えにくそうであれば、 同じ質問を繰り返すのではなく、 聞き方を少し変えます。

✓

例

「今の時点では、 進めたい、 もう少し確認したい、 今回は見送る、 どれに近いでしょうか?」

!

3択を強制しない

お客様が この3つ以外の言葉で 状態を説明しても問題ありません。

「進みたい」と「契約が成立した」を同じにしない

SALES-12で確認するのは、 お客様の 「申込みを進めたいという意思」 です。

この研修では、 その意思確認だけで 契約が完了したものとは扱いません。

!

注意

実際の契約成立時点や 正式な申込手順は、 事業者・サービス・申込方法・契約条件等によって 確認が必要です。

営業担当者の判断だけで 「もう契約済みです」 と扱わないようにします。

「お客様の発言/確認すること/次の行動」

お客様の発言 営業担当者が確認すること 次の行動
「内容は分かりました」 理解しただけか、進みたいのか 現在の意思を確認
「いいですね」 何を良いと感じたか・進みたいか 申込意思を勝手に決めない
「お願いします」 何をお願いしているのか 対象を確認
「考えたい」 確認不足があるか 必要なら確認事項を整理
「家族に相談します」 家族へ何を説明する必要があるか 必要情報を整理
「今回はやめます」 原則として追加確認不要 意思を尊重して終了

家庭向けクロージングで確認したいこと

  • 家族への相談が必要か
  • 契約者本人の意思確認が必要か
  • 料金条件は理解できているか
  • 工事条件に未確認事項はないか
  • 電話番号等、残したい条件は確認できているか
  • 現在サービスで残したいものはないか

店舗・事業所では「業務への影響」が残っていないか確認する

必要に応じて確認する例

  • 切替時の通信断
  • 工事時間・営業時間への影響
  • 固定電話・FAX等
  • 決済端末
  • 予約システム
  • 業務システム
  • その他ネット接続機器
店舗

「進みたい」と言われても、
業務に影響する要確認事項を
見落とさない。

法人では「担当者の理解」と「会社の意思決定」を分ける

担当者が 「良いと思います」 と言っていても、 会社として申込意思が確定したとは限りません。

✓

GOOD

「ありがとうございます。 会社として進めるには どなたの確認・承認が必要でしょうか?」

「決裁に必要な情報を 整理しましょう」

法人

決裁が必要なら、
クロージングを
「申込」ではなく「情報整理」へ置き換える。

「望ましいクロージング/避けたいクロージング」

望ましいクロージング 避けたいクロージング
まず要約する いきなり申込へ進む
未確認事項を確認する 都合の悪い未確認事項を無視する
現在の意思を確認する YESを誘導する
検討・見送りも残す 契約前提の二択にする
沈黙を待つ 沈黙に耐えられず話し続ける
家族・決裁者確認を尊重する 相談・決裁を突破しようとする
正式な期限だけ正確に伝える 期限を使って急がせる
見送り意思を尊重する 見送り後も説得を続ける

GOOD|望ましいクロージング

✓

GOOD

  • クロージングを意思確認と考える
  • まずここまでの内容を短く要約する
  • 優先順位・条件を必要に応じて振り返る
  • 未確認事項が残っていないか確認する
  • 重要な要確認事項があれば確認後の判断を残す
  • 自然な言葉で現在の意思を確認する
  • 進みたい・確認したい・見送るをすべて正当な状態として扱う
  • 興味と申込意思を分ける
  • うなずき・沈黙をYES扱いしない
  • 「お願いします」の対象を必要に応じて確認する
  • 家族・契約者・決裁者等への確認を尊重する
  • 進みたい場合も、何を進めるか確認する
  • SALES-13の最終確認へつなぐ
  • 検討中なら必要な確認事項を整理する
  • 連絡が必要なら目的・内容・時期を明確にする
  • 営業都合の期限を作らない
  • 正式な期限は正確に案内する
  • クロージングで新情報を大量に追加しない
  • 沈黙を待つ
  • 見送り意思を尊重する

NG|避けたいクロージング

×

NG

  • 「では申し込みましょう」と先に進める
  • うなずきをYES扱いする
  • 「いいですね」を申込意思と解釈する
  • 「お願いします」の意味を確認せず申込へ進む
  • YES/NOを急いで聞く
  • 契約する前提の二択を出す
  • 沈黙に耐えられず話し続ける
  • クロージングで新しいメリットを追加する
  • 直前に割引・特典を追加して判断を揺らす
  • 家族相談を突破しようとする
  • 決裁者確認を飛ばそうとする
  • キャンペーン期限で急がせる
  • 営業成績を理由に決断を迫る
  • 見送ると言われても再度説得する
  • 申込意思を契約完了と扱う

新人営業がやりがちな失敗

01

先に申込へ

「では申し込みましょう」 と進める。

02

うなずき=YES

理解と意思を 混同する。

03

「いいですね」=YES

好印象と申込意思を 混同する。

04

YES/NOを急ぐ

判断途中なのに 結論を迫る。

05

沈黙が怖い

考える時間に 話し続ける。

06

新メリット追加

最後に情報を 増やす。

07

相談を突破

家族・決裁者確認を 邪魔する。

08

期限で急がせる

キャンペーンを 判断圧力に使う。

09

見送り後も説得

明確な意思を 尊重しない。

10

意思=契約完了

正式確認・手続きを 飛ばす。

現場で使える基本フレーズ

  1. 「ここまでを一度整理します」
  2. 「まだ確認しておきたいことはありますか?」
  3. 「今の時点では、どのようにお考えでしょうか?」
  4. 「この内容で進めたいお気持ちでしょうか?」
  5. 「もう少し確認してから判断されたいでしょうか?」
  6. 「今回は見送るという選択肢も含めてお考えいただけます」
  7. 「判断するために必要な確認事項を整理しましょう」
  8. 「ご家族・社内で確認するために必要な情報があれば整理します」
  9. 「○○を確認してから、改めて判断していただけます」
  10. 「進める場合は、次に契約内容を一つずつ最終確認します」

会話例|「内容は分かりました」

お客様

内容は分かりました。

営業担当者

ありがとうございます。

ここまでで、 まだ確認しておきたいことは ありますか?

お客様

特にはないですね。

営業担当者

分かりました。 今の時点では、 この内容について どのようにお考えでしょうか?

✓

GOOD

「理解した=申し込む」 と解釈していません。

会話例|「いいですね」

お客様

このプラン、 いいですね。

営業担当者

ありがとうございます。 どの部分が特に 合いそうだと感じられましたか?

お客様

月額とサポートですね。

営業担当者

そこがご希望に 合っているんですね。

今の時点では、 この内容で進めたいお気持ちでしょうか? それとも、 もう少し確認してから判断されたいでしょうか?

GOOD

「いいですね」を、
申込意思へ勝手に変えない。

会話例|「お願いします」

お客様

じゃあ、 お願いします。

営業担当者

ありがとうございます。

念のため確認ですが、 今のお申し出は このサービス・プランの申込みを 進めたいということで よろしいでしょうか?

お客様

はい、 そのつもりです。

営業担当者

承知しました。

では、 すぐ入力へ進む前に、 次に契約内容を 一つずつ最終確認します。

✓

GOOD

「お願いします」が 何を意味しているかを確認し、 SALES-13へつないでいます。

会話例|「もう少し考えたいです」

お客様

もう少し 考えたいです。

営業担当者

承知しました。

判断するために、 まだ確認しておきたいことや 分かりにくかったことはありますか?

お客様

特にはないです。 一度考えます。

営業担当者

分かりました。 では今日はここまでで大丈夫です。

ご検討いただき ありがとうございました。

会話例|「家族に相談してから決めたい」

お客様

家族に相談してから 決めたいです。

営業担当者

承知しました。

ご家族へ説明する際に、 どの情報があると 話しやすそうでしょうか?

お客様

月額と、 工事で何が変わるかですね。

営業担当者

ではその2点を 分かりやすく整理します。

ご家族で確認いただいてから 判断してください。

会話例|「会社に持ち帰ります」

法人担当者

一度会社に 持ち帰ります。

営業担当者

承知しました。

社内で判断される際に、 初期費用・月額・工事・業務影響など、 どの情報が必要でしょうか?

法人担当者

費用と、 切替時に業務が止まらないかですね。

営業担当者

では、 その2点を中心に 確認済みと要確認を分けて 資料を整理します。

会話例|「今回はやめておきます」

お客様

今回は やめておきます。

営業担当者

承知しました。

本日はお時間をいただき、 ありがとうございました。

✓

GOOD

「最後に一つだけ」 「別プランなら」 と再勧誘していません。

会話例|「今申し込まないとダメですか?」

お客様

今申し込まないと ダメですか?

営業担当者

今この場で判断が必要な条件なのかを まず確認します。

正式な受付期限等がある場合は その内容を正確にお伝えしますが、 急いで決めていただくために お伝えするものではありません。

必要な情報を確認したうえで ご判断ください。

会話例|店舗で「工事条件が分かれば進めたい」

店舗のお客様

工事条件が分かれば、 進めたいと思っています。

営業担当者

ありがとうございます。

今の時点では、 サービス内容と料金については 進めたいお気持ちで、 工事条件が最終的な確認事項ということですね。

店舗のお客様

そうです。 営業中にネットが止まるのが 一番気になります。

営業担当者

では、 工事時間・切替方法・通信への影響を 正式に確認します。

その結果を確認してから、 最終的に進めるか 判断していただきましょう。

GOOD

「ほぼYES」だからと、
要確認事項を飛ばさない。

会話例|「自分は良いと思うが、決裁が必要」

法人担当者

私は良いと思うんですが、 最終的には上司の決裁が必要です。

営業担当者

承知しました。

では、 今ここで申込を進めるのではなく、 決裁に必要な情報を整理しましょう。

上司の方が判断する際に、 特に必要なのは 料金・工事・契約条件のどの部分でしょうか?

法人担当者

初期費用と月額、 あとは契約期間だと思います。

営業担当者

分かりました。 その3点を中心に 社内で判断しやすい形に整理します。

営業担当者は、どこまで覚えればよい?

SALES-12は、 クロージングトークを 暗記する研修ではありません。

次の8点を理解できれば十分です。

  1. クロージングはYESを取ることではなく、現在の意思を確認すること
  2. 要約 → 確認事項 → 意思確認 → 次の行動、の順で進める
  3. 進みたい・確認したい・見送るをすべて正当な状態として扱う
  4. 興味・理解・うなずきを申込意思と混同しない
  5. 重要な未確認事項があれば、確認してから判断する
  6. 家族・契約者・決裁者等への確認を尊重する
  7. 見送り意思が示されたら、契約を覆すための説得を続けない
  8. 進みたい場合は、SALES-13の最終確認へつなぐ
SALES-12

クロージングトークではなく、
「現在の意思を確認し、
次の行動を整理する流れ」を覚える。

未確認事項があれば、BASE-01へ戻る

BASE-01|コンプライアンス

迷ったら、止まる。
確認する。相談する。

✓

GOOD

「そこは判断に関係する部分なので、 未確認のまま進めず、 正式条件を確認してから 改めて判断していただきます」

クロージングも、START-02の営業担当者の役割へ戻る

START-02|営業担当者の役割

お客様の現在の利用状況や困りごとを確認し、
必要な情報と選択肢を分かりやすく案内し、
お客様自身が納得して
判断できる状態をつくる。

✓

POINT

クロージングでも、 営業担当者が決めるのではなく、 お客様自身が判断します。

STEP3|共通メッセージ

聞く。
整理する。
分かりやすく案内する。

SALES-12では、 お客様の意思を聞き、 現在の判断状態と次の行動を整理します。
SALES-12|最後に覚えてほしいこと

「いいですね」
「分かりました」
「お願いします」

その言葉だけで、
申込意思が確認できたとは
限りません。

ここまでを整理する。
残っている確認事項を見る。
今どう考えているかを聞く。

進みたいなら、次の最終確認へ。
確認したいなら、確認事項を整理する。
見送るなら、その意思を尊重する。

YESを取るのではなく、
お客様の現在の意思を確認する。

それが、 SALES-12で学ぶ クロージングです。

まとめ

  • SALES-12は、質問・不安・迷いが一定程度整理された後の意思確認を扱う
  • クロージングは「最後のひと押し」ではない
  • クロージングは、お客様の意思と次の行動を確認すること
  • お客様の状態は、大きく「進みたい/まだ確認したい/今回は見送る」で整理できる
  • 3状態へ無理に分類する必要はない
  • 要約 → 確認事項 → 意思確認 → 次の行動、で進める
  • いきなり「では申し込みましょう」と進めない
  • クロージング前にここまでの内容を短く整理する
  • 必要ならSALES-05の優先順位へ戻る
  • 必要ならSALES-07の条件整理へ戻る
  • 必要ならSALES-08の比較結果へ戻る
  • 必要ならSALES-09の料金条件へ戻る
  • SALES-11で残った不安・未確認事項を確認する
  • 重要な未確認事項を無視して申込へ進まない
  • 確認済み・不明・要確認を引き続き使う
  • 「全部大丈夫ですよね?」とYESを誘導しない
  • 意思確認は自然な質問で行う
  • 契約する前提の二択を使わない
  • 興味があることと、申し込む意思を分ける
  • 「いいですね」を申込意思と解釈しない
  • 「お願いします」の対象が曖昧なら確認する
  • うなずき・沈黙をYES扱いしない
  • 家族・契約者・支払者・決裁者等が異なる場合がある
  • 自分では決められない人へ申込を迫らない
  • 進みたい場合も、何を申し込むのか整理する
  • SALES-12は意思確認、SALES-13は契約内容の最終確認
  • 正式手続きは後続研修で扱う
  • まだ確認したい場合は、何を確認すれば判断できるか整理する
  • 営業・お客様・家族・会社・正式確認の役割を必要に応じて分ける
  • 次回連絡が必要なら目的・内容・時期を明確にする
  • 無断で何度も追客しない
  • 営業都合の決断期限を作らない
  • 正式な期限は正確に案内する
  • キャンペーン期限等を契約圧力へ変えない
  • 「今決めないと損です」等で判断を急がせない
  • 営業目標・インセンティブ等をお客様の判断理由にしない
  • 見送り意思が示されたら、その意思を尊重する
  • 見送り後に別プランやメリットを次々出さない
  • 見送り理由を無理に聞かない
  • 「今回は変更しない」も正しい選択肢になり得る
  • 現状維持を営業失敗扱いしない
  • YES/NOだけでなく、保留・確認も正当な状態
  • クロージングで新しい情報を大量に追加しない
  • 重要な新情報が出たら説明・確認へ戻る
  • 説明 → 理解 → 意思確認の順番を守る
  • 沈黙を急かさず、お客様が考える時間を待つ
  • 「どうされますか?」を何度も繰り返さない
  • 3択を示しても強制しない
  • 申込意思と契約成立を混同しない
  • 家庭では家族・料金・工事等の確認が残っていないか見る
  • 店舗では通信断・電話・決済・工事等の業務影響を見る
  • 法人では担当者の理解と会社の意思決定を分ける
  • 決裁が必要なら、申込ではなく決裁に必要な情報整理へ進む
  • 最終目的は、お客様自身が納得して判断できる状態をつくること
CHECK

理解度チェック

SALES-12の内容を理解できたか確認しましょう。 回答はクリックすると表示されます。

Q1 お客様が 「このプラン、いいですね」 と言いました。 申込意思があると判断して 手続きを進めてよい。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

「いいですね」は、 サービスへ好印象を持ったという意味かもしれません。

「この内容で進めたいお気持ちでしょうか?」 など、 現在の意思を別に確認します。

Q2 お客様は進みたいと言っていますが、 電話番号を継続できるかが まだ要確認です。 どう対応しますか?

回答を見る
答え: 重要な未確認事項を確認してから 最終判断できるようにします

お客様の判断に影響する重要条件が 要確認なら、 「ほぼ進みたいから」と飛ばしません。

正式確認後に 改めて判断する選択肢を残します。

Q3 お客様から 「今回は見送ります」 と明確に言われました。 どう対応しますか?

回答を見る
答え: その意思を尊重します

メリットをもう一度並べたり、 別プランを次々提案したり、 「最後に一つだけ」と 再度契約へ誘導したりしません。

お客様自身から質問がある場合は 必要な範囲で回答します。

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STEP3|13 / 18 契約前の最終確認|聞いていた話と契約内容を一致させる

お客様から 「この内容で進みたい」 という意思が確認できても、 まだ正式手続きへ急いではいけません。

SALES-13では、 これまで説明してきた内容と 実際に申し込もうとしている サービス・料金・オプション・工事条件等を 一つずつ照合します。

CHECK

理解度チェック

全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。

ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。

Q1クロージングの目的として、最も適切なのはどれですか?
Q2お客様は「この内容で進めたい」と話していますが、電話番号を継続できるかまだ確認できていません。最も適切な対応はどれですか?
Q3説明後、お客様から「いいですね。分かりました」と言われました。最も適切な対応はどれですか?
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