SALES-07では、 お客様の現在地・ニーズ・条件をもとに、 お客様自身が比較・判断できる 選択肢を組み立てることを学びました。
選択肢をつくったら、 次に必要なのは 「その違いをどう伝えるか」 です。
自社サービスを良く見せ、 他社サービスを悪く見せれば、 比較になるわけではありません。
お客様が大切にしている条件について、 同じ基準で違いを整理し、 お客様自身が判断できる状態をつくる ことが大切です。
SALES-08では、 料金・サービス・機器・工事・サポート・変更条件等を 公平に整理して伝える基本を学びます。
まず動画で全体像を確認しましょう
SALES-08「サービス比較の伝え方」の重要なポイントを、 約4分の動画で確認できます。 まず動画で全体像をつかみ、 詳しい内容はこのページの本文で確認してください。
この研修の3行まとめ
- 比較の目的は、自社を勝たせることではなく、お客様が違いを理解できるようにすること。
- 比較軸は、お客様が大切にしている条件から選び、同じ条件・同じ基準で比較する。
- 分からない他社情報を推測せず、確認済み・不明・要確認を分けて案内する。
このページで学ぶこと
- 営業における「比較」の目的
- お客様のニーズから比較軸を決める方法
- 公平な条件で比較する考え方
- 料金・サービス・機器・工事・サポート等の違い
- 最大速度等の数字を扱う際の注意
- キャンペーン・通常料金を分ける考え方
- 他社情報が不明な場合の対応
- 現在利用中のサービスを否定しない比較
- 家庭・店舗・法人での比較軸
- お客様が判断しやすい比較の伝え方
SALES-07の「選択肢」から「比較」へ進む
SALES-07では、 お客様の条件に合う 選択肢を整理しました。
SALES-08では、 その選択肢を お客様が比べられるようにします。
営業でいう「比較」とは?
この研修でいう比較とは、 自社と他社の 勝ち負けを決めることではありません。
POINT
比較によって自社を勝たせるのではなく、 お客様が選べるようにします。
自社を良く見せることだけを目的にしない
NG|比較ではなく誘導
- 自社に有利な項目だけを並べる
- 他社に不利な条件だけを強調する
- 自社の注意点を説明しない
- 他社のメリットを意図的に省く
- 現状維持という選択肢を隠す
GOOD
お客様が重視している条件について、 同じ軸・同じ条件で違いを整理します。
他社サービスを必要以上に悪く言わない
比較をすると、 他社の弱点を探したくなる場合があります。
しかし、 他社批判は お客様の判断材料を整理することとは違います。
NG
- 「他社は遅いですよ」
- 「あそこはサポートが悪いです」
- 「うちの方が絶対得です」
- 「その会社は信用できません」
- 「そこを選ぶ人は少ないですよ」
「一般的に」「たぶん」「聞いた話では」を事実として使わない
NG|根拠が曖昧
- 「一般的に他社は高いです」
- 「たぶんそのプランは今も同じです」
- 「聞いた話ではサポートが良くないです」
- 「以前はその金額だったので今も同じだと思います」
GOOD
「現在の正式条件が確認できていないので、 ここは確認してから比較しましょう」
比較する情報は、確認できる正式情報を基本にする
サービスの料金・キャンペーン・仕様等は 変更される場合があります。
比較が必要な場合は、 現在確認できる正式情報をもとに整理します。
比較対象になる例
- 料金
- 初期費用
- 割引
- 契約期間・変更条件
- 通信速度等のサービス仕様
- 提供エリア
- 工事
- 機器
- サポート
- TV・電話・スマホ等との組み合わせ
- その他、お客様の判断に必要な条件
比較しやすい6つの基本軸
料金
月額・初期費用・ 割引等。
サービス
内容・仕様・ 利用条件等。
機器
必要機器・ レンタル等。
工事
工事内容・ 日程・設備等。
サポート
問い合わせ・ 対応方法等。
変更条件
契約変更・ 解約等。
比較軸は、お客様のニーズ・優先順位から選ぶ
6つの比較軸を 毎回すべて説明する必要はありません。
SALES-05で整理した お客様の優先順位に戻ります。
| お客様が重視すること | 比較したい軸の例 |
|---|---|
| 料金 | 月額・割引・初期費用・変更時費用等 |
| 安定性 | 利用環境・設備・機器・サポート等 |
| 管理しやすさ | 契約数・請求・問い合わせ先等 |
| 工事負担 | 工事内容・日程・建物条件等 |
| サポート | 問い合わせ方法・受付・対応範囲等 |
POINT
比較表を埋めることが目的ではありません。 お客様の判断に必要な違いを比べます。
比較項目を増やしすぎて、迷わせない
NG
「比較できる項目が全部で15個ありますので、 一つずつ説明します」
GOOD
「今回は料金とサポートを 特に重視されているので、 まずその2点を中心に比較しましょう」
条件が違うサービスを単純比較しない
月額料金だけが違っていても、 サービス内容まで同じとは限りません。
同じカテゴリーでも、 次のような違いがある場合があります。
- サービス内容
- 契約条件
- 機器
- 工事
- サポート
- オプション
- 割引条件
- 提供条件
同じ「インターネット」でも違いがある
比較する場合は、 必要に応じて次のような違いを見ます。
- 料金
- 通信サービスの仕様
- 提供方式・設備
- 利用する機器
- Wi-Fi環境
- 工事
- サポート
- 関連する割引・サービス
注意
最大通信速度等の数字だけで サービス全体の優劣を決めません。
同じ「テレビ」でも違いがある
- 視聴方法
- 視聴できる放送・チャンネル等
- 必要な機器
- 録画環境
- 複数台利用の条件
- 料金・オプション
- 工事・設備
- サポート
POINT
「テレビサービス」という名前だけで 同じ内容だと考えず、 お客様が必要とする視聴環境を基準に比較します。
電話・スマホも「名前」だけで比較しない
固定電話
料金・番号・提供条件・ 関連サービス等を 必要に応じて比較。
スマートフォン
料金・データ容量・ 通信条件・サポート等を 必要に応じて比較。
「安い/高い」だけでなく、何が含まれているかを見る
同じ月額でも、 含まれている内容が違えば 単純比較できない場合があります。
| 見るもの | 確認例 |
|---|---|
| 基本サービス | 何が基本料金に含まれるか |
| オプション | 必要なサービスが別料金か |
| 機器 | レンタル費用等が含まれるか |
| サポート | 必要な支援が料金に含まれるか |
| 割引 | 適用条件・期間等 |
料金の詳しい説明は、SALES-09で学ぶ
SALES-08では、 料金も比較軸の一つとして扱います。
ただし、 月額・初期費用・割引・変更時費用等の 詳しい説明は、 次のSALES-09で扱います。
SALES-08では
「同じ条件で料金を比較できているか」 という考え方に集中します。
最大速度・理論上の数値と、実際の利用環境を混同しない
インターネットサービスでは、 最大通信速度等の数字が 比較されることがあります。
NG
「最大1Gbpsと最大10Gbpsなので、 10Gbpsの方が必ず10倍速いです」
実際の利用では、 次のような条件も関係する場合があります。
- 利用端末
- ルーター等の機器
- LAN・Wi-Fi環境
- 利用場所
- 接続方法
- 利用時間帯
- 回線やネットワークの混雑状況等
通信方式・設備の違いを、専門用語だけで終わらせない
サービス比較では、 通信方式や設備等の 専門用語が出てくることがあります。
NG
専門用語を並べ、 お客様が理解できているか確認せず 説明を続ける。
GOOD
「方式に違いがあります。 今回は、 お客様の使い方に関係する部分だけ 分かりやすくご説明します」
この後
専門用語を分かりやすく伝える方法は、 SALES-10 で詳しく学びます。
キャンペーン料金と通常料金を混同しない
「今安い」ことと、 「継続して安い」ことは 同じとは限りません。
| 見る金額 | 確認すること |
|---|---|
| 通常料金 | 基本となる継続料金 |
| キャンペーン料金 | 適用期間・条件等 |
| 割引終了後 | その後の料金 |
| 初期・変更時費用 | 必要に応じて別に整理 |
比較する期間を揃える
料金を比較するときは、 片方だけ短期間の割引価格を使い、 もう片方を通常料金で比較すると、 違いを正しく理解しにくくなります。
NG|比較条件が違う
- 選択肢A:キャンペーン適用中の料金
- 選択肢B:割引なしの通常料金
GOOD|条件を揃える
同じ期間、 同じサービス条件、 同じ前提で比較できるようにします。
「同じ条件で比較する」とは?
| 比較項目 | 選択肢A | 選択肢B |
|---|---|---|
| 料金表記 | 税込で確認 | 税込で確認 |
| 比較期間 | 同じ期間 | 同じ期間 |
| 必要オプション | 必要分を含める | 必要分を含める |
| キャンペーン | 条件・期間を明示 | 条件・期間を明示 |
| 初期費用 | 必要なら含めて整理 | 必要なら含めて整理 |
| 未確認事項 | 明示 | 明示 |
比較表を使うときの6つの確認
- 同じ条件で比較しているか
- 同じ期間で比較しているか
- 税込/税抜等の表記条件が揃っているか
- 必要なオプション条件が揃っているか
- キャンペーン条件を明示しているか
- 未確認事項を明示しているか
「自社/他社」ではなく「選択肢A/選択肢B」で整理する
研修では、 特定企業の優劣を決めるのではなく、 汎用的に比較できるよう 「選択肢A/選択肢B」で考えます。
| 比較軸 | 選択肢A | 選択肢B |
|---|---|---|
| 料金 | 確認済み条件を記載 | 確認済み条件を記載 |
| サービス | 含まれる内容を整理 | 含まれる内容を整理 |
| 機器 | 必要機器等 | 必要機器等 |
| 工事 | 確認済み/要確認 | 確認済み/要確認 |
| サポート | 確認できる内容 | 確認できる内容 |
| 変更条件 | 確認済み/要確認 | 確認済み/要確認 |
POINT
会社名ではなく、 お客様が選ぶ「選択肢」として比較すると、 条件の違いに集中しやすくなります。
「比較できる事実/お客様の評価/未確認事項」を分ける
| 比較できる事実 | お客様の評価 | 未確認事項 |
|---|---|---|
| 正式な月額料金 | 高いと感じる | 割引終了後料金 |
| 提供されるサービス内容 | 使いやすそう | 一部オプション条件 |
| 問い合わせ方法 | 相談しやすそう | 具体的な対応範囲 |
| 工事の有無 | 工事を負担に感じる | 具体的な工事内容 |
他社サービスを正確に把握できていないなら、推測しない
お客様から、 他社のプラン名や料金について 曖昧な情報を聞く場合があります。
NG
「おそらくその会社のプランは ○○だと思います」
GOOD
「現在の正式なプラン条件が まだ確認できていないので、 そこを確認してから比較しましょう」
お客様が他社情報を誤解しているように見えても、すぐ否定しない
他社はずっとこの料金だと聞きました。
そのように ご案内を受けているんですね。
比較するうえで大切なので、 割引期間や適用条件も含めて 正式な内容を確認してみましょう。
GOOD
お客様を否定せず、 正式条件の確認へつなげています。
お客様が現在利用しているサービスを悪く言わない
お客様が現在利用しているサービスは、 過去に何らかの理由で選んだものです。
NG
- 「なぜそんな契約をしたんですか?」
- 「そのプランは良くないですよ」
- 「その会社を選んだのは失敗でしたね」
- 「もっと早く変えた方がよかったですね」
GOOD
「今のサービスで 満足されている部分も残しながら、 今回気になっている部分を比較してみましょう」
現在のサービスに満足している部分も比較に残す
比較では、 不満だけを見る必要はありません。
たとえば、 お客様が現在のサービスについて 次のように感じている場合があります。
- サポートには満足している
- テレビサービスは気に入っている
- 固定電話番号はそのまま残したい
- 料金だけ少し気になっている
「メリット/デメリット」より「合う条件/注意したい条件」で整理する
同じサービスでも、 お客様によって評価が変わります。
| 整理 | 考え方 |
|---|---|
| 合う条件 | どのような希望・使い方に合いやすいか |
| 注意したい条件 | どのような場合に確認・検討が必要か |
POINT
サービスそのものを 「良い/悪い」で決めるのではなく、 お客様との相性として考えます。
「合う条件/注意したい条件」の比較例
| 選択肢 | 合う条件 | 注意したい条件 |
|---|---|---|
| 選択肢A | 料金を優先したい場合等 | 必要サービス・条件を満たすか確認 |
| 選択肢B | サポート・利用環境を重視する場合等 | 料金・工事等の条件を確認 |
お客様の優先順位によって、評価は変わる
| 優先する条件 | 見方の例 |
|---|---|
| 料金重視 | 継続料金・割引・必要サービス等を見る |
| サポート重視 | 問い合わせ方法・対応範囲等を見る |
| 変更負担を抑えたい | 工事・機器・手続き等を見る |
| 業務安定性重視 | 設備・利用条件・サポート等を見る |
「こちらがおすすめです」には、お客様側の理由を付ける
NG|理由が営業側
- 「一番安いのでおすすめです」
- 「一番人気なのでおすすめです」
- 「よく売れているのでおすすめです」
- 「皆さん選んでいるのでおすすめです」
GOOD|お客様の条件につなげる
「サポートを重視されているため、 今伺った条件では こちらの選択肢が合いやすいと考えられます」
「公平な比較/避けたい比較」を整理する
| 公平な比較 | 避けたい比較 |
|---|---|
| 同じ条件で比較する | 自社だけ有利な条件を使う |
| 正式情報を使う | 記憶・噂で他社を説明する |
| 必要な比較軸へ絞る | 自社が勝つ項目だけを選ぶ |
| 注意点も伝える | 都合の悪い条件を隠す |
| 未確認事項を明示する | 未確認を確定扱いする |
| 現在サービスの良い点も残す | 現在契約を否定する |
家庭向け/店舗・事業所向けの比較軸
| 比較軸 | 家庭 | 店舗・事業所 |
|---|---|---|
| 料金 | 月額・割引・家族契約等 | 通信費・関連サービス費等 |
| 通信 | 動画・ゲーム・在宅勤務等 | 決済・予約・業務システム等 |
| 工事 | 家庭内利用への影響 | 営業時間・業務停止への影響 |
| 機器 | ルーター・STB等 | 通信機器・業務機器等 |
| サポート | 困った時の相談方法 | 業務影響時の対応・管理等 |
| 変更条件 | 番号・割引・設備等 | 事業設備・契約・決裁等 |
店舗では「通信が止まった時の影響」も比較軸になる
店舗・事業所では、 毎月の料金だけでなく 業務への影響も重要です。
必要に応じて、 次のような点も比較します。
- 通信断が業務へ与える影響
- サポート方法
- 工事・切替時間
- 電話・FAX等への影響
- POS・決済等への影響
- 予約・防犯等への影響
- 運用・管理方法
注意
営業担当者だけで 業務影響や設備条件を断定しません。
比較情報にも「確認済み/不明/要確認」を使う
確認済み
正式情報等から 比較できる。
不明
現時点では 分からない。
要確認
判断前に 正式確認が必要。
未確認情報を空欄のまま、都合よく判断しない
比較表の一部が分からない場合、 空欄のまま 自社が有利だと判断してはいけません。
GOOD
「こちらのサポート条件が まだ確認できていません。 この点は正式情報を確認してから 判断しましょう」
分からない比較情報は、止まって確認する
GOOD
「他社の現在のキャンペーン条件が 確認できていないため、 そこを確認してから 公平に比較します」
比較の目的を、START-02へ戻って確認する
POINT
SALES-08の比較も、 「お客様自身が判断できる状態」を つくるために行います。
GOOD|望ましいサービス比較
GOOD
- お客様のニーズ・優先順位から比較軸を選ぶ
- 同じ条件・同じ基準で比較する
- 現在確認できる正式情報を使う
- 料金だけでなく必要なサービス内容も見る
- キャンペーンと通常料金を分ける
- 同じ期間で比較する
- 必要なオプション条件を揃える
- 初期・変更時費用も必要に応じて整理する
- 最大速度だけで優劣を決めない
- 利用環境等も考慮する
- 専門用語をそのまま並べない
- 他社の最新条件が不明なら確認する
- 他社批判をしない
- 現在利用中のサービスを否定しない
- 現在サービスの満足点も残す
- 合う条件・注意したい条件として整理する
- 確認済み・不明・要確認を分ける
- お客様自身が判断しやすい形にする
NG|避けたいサービス比較
NG
- 自社に有利な項目だけ比較する
- 他社の悪いところだけを探す
- 月額料金だけで比較する
- キャンペーン価格と通常料金を比べる
- 片方だけ初期費用を除外する
- 最大速度だけで優劣を決める
- 条件が違うサービスを同じものとして比較する
- 他社情報を記憶だけで説明する
- 古い料金・キャンペーン情報を使う
- 未確認事項を無視する
- 都合の悪い条件を隠す
- 比較項目を増やしすぎる
- 他社スタッフ・会社を否定する
- お客様の現在契約を否定する
- 過去の契約判断を批判する
- 自社が勝つことを比較の目的にする
新人営業がやりがちな失敗
有利な項目だけ
自社が勝つ軸だけ 選ぶ。
他社の悪い点探し
比較ではなく 批判になる。
月額だけ
含まれる内容を 見ない。
期間が違う
キャンペーンと 通常料金を比べる。
最大速度だけ
数字だけで 優劣を決める。
条件差を無視
内容の違うサービスを 単純比較する。
記憶で他社説明
古い情報を 使ってしまう。
未確認を無視
不明な項目を 都合よく埋める。
比較しすぎる
項目を増やして 迷わせる。
現契約を否定
お客様の過去の判断まで 否定する。
現場で使える基本フレーズ
- 「何を重視して比較するかを先に整理しましょう」
- 「料金だけでなく、含まれているサービスも合わせて見てみましょう」
- 「こちらは条件が違うため、単純な月額だけでは比較できません」
- 「この項目は現在確認できています」
- 「こちらはまだ確認できていないので、正式情報を確認します」
- 「料金を重視する場合はこちらが合いやすいです」
- 「サポートを重視する場合は見方が変わります」
- 「どちらが良いかではなく、どちらがお客様の条件に合うかを見てみましょう」
注意
8つ全部を順番に話す台本ではありません。
お客様が何を比較したいのかに合わせて 必要な言葉を使います。
会話例|「他社より安いですか?」
結局、 他社より安いんですか?
料金は比較できますが、 月額だけだと サービス内容や割引条件が違う場合があります。
まず同じ条件に揃えて、 通常料金・必要なオプション等を含めて 比較してみましょう。
GOOD
「自社の方が安い」と即答せず、 比較条件を揃えています。
会話例|「どっちが速いですか?」
こちらと他社なら、 どっちが速いですか?
最大速度の数字は比較できますが、 その数字だけで 実際の使い心地までは決められません。
先ほど、 2階でWi-Fiを使う時の安定性を 改善したいと伺っているので、 回線だけでなく Wi-Fi環境等も含めて考えましょう。
注意
最大速度だけで 「こちらが速い」と断定していません。
会話例|「他社は評判が悪いって聞いた」
あの会社、 評判が悪いって聞きましたよ。
そのようなお話を 聞かれているんですね。
評判だけで判断するのではなく、 今回大切にされている 料金・サポート等の正式な条件を 比較してみましょう。
GOOD
他社批判へ同調せず、 比較できる条件へ戻しています。
会話例|「今の会社より、そちらの方がいいですか?」
今使っている会社より、 そちらの方がいいんですか?
どちらが一律に良いというより、 お客様が何を重視するかで 合う選択肢が変わります。
今のサービスでは サポートには満足されていて、 料金を少し見直したいとのことでした。
その2点を残して 違いを整理してみましょう。
会話例|「結局どっちがお得?」
結局、 どっちがお得なんですか?
料金だけを見ると 違いがありますが、 お客様はサポートも重視されていました。
料金を最優先する場合と、 サポートまで含めて考える場合で 見方が変わります。
まずその2つを並べて 判断できるようにしましょう。
GOOD
「お得」の意味を 営業担当者が勝手に料金だけへ限定していません。
会話例|「他社ではこの料金と言われた」
他社では、 月3,000円台になると言われました。
月3,000円台という ご案内を受けているんですね。
公平に比較するために、 その金額が通常料金なのか、 キャンペーン期間中なのか、 必要なオプションが含まれているかを 確認してみましょう。
GOOD
お客様の情報を否定せず、 比較条件を確認しています。
会話例|店舗で「止まらない方がいい」
店なので、 とにかく止まらない方がいいです。
通信の安定性を 一番重視されているんですね。
今のお話では、 決済端末と予約システムへの影響が 特に重要です。
月額だけではなく、 工事・設備・サポート・業務影響等も 比較軸に入れて整理しましょう。
値段だけでは決められないですね。
そうですね。 今回は業務への影響を優先して、 判断しやすい条件に絞って比較しましょう。
GOOD
店舗のニーズに合わせて 比較軸を変えています。
営業担当者は、どこまで覚えればよい?
SALES-08では、 次の8点を理解できれば十分です。
- 比較は勝ち負けではなく、お客様が違いを理解するために行う
- 比較軸は、お客様のニーズ・優先順位から選ぶ
- 同じ条件・同じ期間で比較する
- 月額・最大速度等、一つの数字だけで優劣を決めない
- 他社情報を推測・記憶だけで説明しない
- 現在利用中のサービスや過去の判断を否定しない
- 確認済み・不明・要確認を分ける
- お客様自身が自分の条件に合う方を判断できる状態をつくる
まとめ
- SALES-07で選択肢をつくったら、次に違いを比較する
- 比較の目的は勝ち負けではなく、お客様が違いを理解すること
- 自社を良く見せるためだけの比較をしない
- 他社を必要以上に悪く言わない
- 他社批判・揶揄・根拠のない断定をしない
- 曖昧な情報を事実として使わない
- 比較には確認できる正式情報を使う
- 料金・サービス・機器・工事・サポート・変更条件等を必要に応じて比較する
- 比較軸はお客様のニーズ・優先順位から選ぶ
- 料金を重視していないお客様に料金だけで比較しない
- 全部の項目を比較する必要はない
- 比較軸を増やしすぎて迷わせない
- 条件が違うサービスを単純比較しない
- 月額だけでなく何が含まれるかを見る
- 同じNET・TV・TEL・MOBでも条件が異なる場合がある
- 最大速度等と実際の利用環境を同じものとして扱わない
- 最大速度の数字だけで優劣を決めない
- 専門用語だけで比較説明を終わらせない
- キャンペーン料金と通常料金を混同しない
- 「今だけ」と「その後」を分ける
- 同じ期間・同じ条件で比較する
- 税込/税抜等の条件を揃える
- 必要オプション条件を揃える
- 片方だけ初期・変更時費用を除外しない
- 自社に有利な項目だけを抜き出さない
- 都合の悪い条件を隠さない
- 他社の最新条件が不明なら推測しない
- 他社情報は必要に応じて正式確認する
- お客様が誤解していてもすぐ否定しない
- 他社スタッフ・会社を否定しない
- 現在利用中のサービスを悪く言わない
- 過去の契約判断を否定しない
- 現在サービスで満足している部分も比較に残す
- サービスを単純なメリット/デメリットだけで決めない
- 合う条件/注意したい条件として整理する
- 一つのサービスが全員に優れているとは限らない
- お客様の優先順位によって評価が変わる
- おすすめ理由はお客様の条件に結び付ける
- 「人気だから」だけを理由にしない
- 比較表では未確認事項を明示する
- 比較情報にも確認済み/不明/要確認を使う
- 店舗では料金以外に通信断・工事・業務影響等も見る
- 法人では運用・管理・サポート・事業影響等も必要に応じて見る
- 分からない場合は、止まる・確認する・相談する
- 比較の最終目的は、お客様自身が納得して判断できる状態をつくること
理解度チェック
SALES-08の内容を理解できたか確認しましょう。 回答はクリックすると表示されます。
Q1 自社の月額料金が他社より安ければ、 「自社の方がお得です」と そのまま説明してよい。 ○か×か?
回答を見る
月額料金だけでなく、 含まれるサービス・割引条件・必要オプション等が 同じ条件になっているか確認します。
また、 お客様が何を「お得」と考えるかも 優先順位によって異なります。
Q2 選択肢Aが最大1Gbps、 選択肢Bが最大10Gbpsの場合、 「BはAより必ず10倍速い」と説明してよい。 ○か×か?
回答を見る
最大速度等の数値だけで、 実際の利用時の速度・体感を 単純に断定しません。
利用端末、 Wi-Fi環境、 接続方法、 混雑状況等も関係する場合があります。
Q3 他社の現在のキャンペーン条件が 分からないまま比較を求められました。 どう対応しますか?
回答を見る
過去の記憶や推測で 「他社は○○です」 と説明しません。
公平な比較に必要な情報であれば、 「要確認」として正式条件を確認します。
関連する研修
理解度チェック
全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。
ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。