テレビが映らない時に営業が知っておくこと

専門知識

お客様から 「テレビが映らない」 「一部のチャンネルだけ見られない」 と相談を受けることがあります。

このとき営業担当者が 技術者のように故障原因を特定する必要はありません。

大切なのは、 症状を整理し、安全な範囲で必要な確認を行い、 自己判断せず適切な窓口・専門担当へ引き継ぐこと です。

VIDEO

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TV-06|テレビが映らない時の初期確認 動画時間:約3分

この研修の3行まとめ

  1. 「映らない」の一言だけで原因を決めず、何が・どの機器で・どの範囲で起きているかを整理する。
  2. 営業担当者が確認するのは、電源・入力・表示・配線など安全に確認できる範囲まで。
  3. 原因が分からない場合は推測せず、確認した内容を記録して正式なサポートへ引き継ぐ。

このページで学ぶこと

  • 「テレビが映らない」と言われたときの確認順
  • 地上波・BS・専門チャンネル・動画配信の切り分け
  • テレビ・STB・レコーダー等の確認ポイント
  • 営業担当者が確認してよい範囲
  • 専門担当へ引き継ぐタイミング
  • 引き継ぐ際に記録する情報

営業担当者の役割は「直すこと」ではない

TECHNICAL

技術的にはこういう意味

テレビが映らない原因には、 放送受信、 CATV設備、 宅内配線、 テレビ、 STB、 レコーダー、 インターネットなど、 複数の可能性があります。

症状だけを見て 原因を一つに特定することはできません。

FOR CUSTOMER

お客様にはこう説明する

「原因はいくつか考えられますので、 まず現在の状況を確認させてください」

「確認した内容をもとに、 必要であれば専門担当へおつなぎします」

✓

POINT

原因を当てることより、 正確に状況を整理することが重要です。

最初に「何が映らないのか」を確認する

「テレビが映らない」 だけでは、 まだ状況が分かりません。

まず、 どのサービス・チャンネルで 症状が出ているのか確認します。

  • 地上波がすべて映らない
  • BSだけ映らない
  • 専門チャンネルだけ映らない
  • 特定の1チャンネルだけ映らない
  • STBを通した映像だけ出ない
  • レコーダーを通した映像だけ出ない
  • 動画配信サービスだけ見られない
  • テレビ画面そのものが表示されない
✓

POINT

「全部映らない」のか 「一部だけ映らない」のかを 最初に分けます。

1台だけか、複数台とも同じかを確認する

ご家庭にテレビが複数台ある場合は、 他のテレビでも同じ症状が出ているかを確認します。

  • リビングのテレビだけ映らない
  • 家のテレビがすべて映らない
  • STBを接続したテレビだけ映らない
  • 他のテレビでは正常に映っている

この違いは、 症状の範囲を整理するための情報になります。

!

注意

「1台だけだからテレビの故障」 「全部だからCATV側の障害」 と原因まで断定しないでください。

あくまで 専門担当へ引き継ぐための情報として整理します。

「テレビが映らない」時の初期確認フロー

営業担当者は、 次の順番で状況を整理すると分かりやすくなります。

1 何が映らない? 地上波・BS・専門・動画等
→
2 どの範囲? 1台・複数台・一部チャンネル
→
3 基本状態を確認 電源・入力・表示・配線
→
4 情報確認・引継ぎ 障害情報・専門窓口
✓

POINT

「診断」ではなく 「状況整理」のフローです。

テレビ・STB・レコーダー等の電源を確認する

外部機器を使ってテレビを見ている場合は、 テレビだけでなく STBやレコーダー等の状態も確認します。

  • テレビの電源は入っているか
  • STBの電源は入っているか
  • レコーダー等を経由している場合、その機器は動いているか
  • 本体に通常と異なる表示が出ていないか
!

注意

電源プラグの抜き差しや再起動方法は、 機器ごとの正式な手順に従ってください。

営業担当者が独自の手順を作って お客様へ案内しないようにします。

入力切替を確認する

STBやレコーダー等を HDMIでテレビへ接続している場合、 テレビ側の入力が違っていると 映像が表示されないことがあります。

お客様

STBの電源は入っているのに、 テレビに何も映りません。

営業担当者

テレビの入力表示は 現在どこになっていますか?

STBを接続しているHDMI入力が 選ばれているか確認してみましょう。

✓

POINT

「テレビが故障した」と決める前に、 外部入力を使っているか確認します。

配線は「安全に見える範囲」で確認する

テレビ、 STB、 レコーダーなどの間にある ケーブルが明らかに外れていないか、 安全に確認できる範囲で見てもらうことがあります。

  • HDMIケーブルが外れていないか
  • アンテナ線・同軸ケーブル等が明らかに外れていないか
  • 電源ケーブルが外れていないか
!

安全上の注意

無理に家具を動かす、 専門的な配線変更をする、 機器を分解するなどの作業は依頼しません。

ケーブルの抜き差しが必要な場合も、 自社・メーカー等の正式なサポート手順に従います。

エラー表示が出ている場合は、そのまま記録する

テレビやSTBの画面・本体に、 エラーコードやメッセージが 表示されている場合があります。

✓

POINT

表示されている文字・番号を できるだけそのまま確認します。

自分の記憶だけで エラー内容を判断しないようにします。

エラーコードの意味や対応方法は、 自社の正式資料、 機器の取扱説明書、 メーカー等の最新公式情報を確認します。

CATVでは障害・メンテナンス情報も確認する

CATVを利用しているお客様の場合、 CATV局側の設備や地域ネットワーク等で 障害・メンテナンスが発生している可能性もあります。

自社・取扱CATV事業者に 障害情報・メンテナンス情報を確認する仕組みがある場合は、 正式な方法で確認します。

✓

POINT

「お客様宅の機器が悪い」と判断する前に、 サービス側の情報も確認します。

集合住宅では、影響範囲の情報も参考にする

集合住宅では、 建物の共同受信設備やCATV設備などを 複数の住戸で利用している場合があります。

お客様がすでに把握している範囲で、 他の住戸でも同様の症状があるかなどの情報があれば、 引き継ぎ時の参考になります。

!

注意

お客様に他の住戸を訪問して 確認してもらう必要はありません。

必要な確認は、 管理会社・管理者・専門担当など 正式な窓口を通して行います。

アンテナ受信では、受信環境や天候も可能性の一つ

アンテナで放送を受信している場合は、 受信環境やアンテナ設備等が 影響している可能性もあります。

特に衛星放送では、 大雨などによって 一時的に受信状態へ影響が出る場合があります。

×

お客様へ依頼しないこと

  • 屋根へ上がってアンテナを確認する
  • 高所のアンテナを動かす
  • 雨で濡れたアンテナ・配線等を触る
  • アンテナ設備を分解する
✓

POINT

安全に確認できない設備は、 専門担当へ任せます。

動画配信だけ見られない場合は、インターネット側も考える

地上波やCATVの放送は正常に映っているのに、 動画配信サービスだけ見られない場合があります。

動画配信はインターネットを利用するため、 テレビ放送側だけでなく、 インターネット接続やWi-Fi、 対応アプリ等の状況も確認対象になります。

  • 他のインターネットサービスは使えるか
  • テレビ・STB等はネットへ接続されているか
  • 動画配信アプリにエラー表示があるか
  • 特定の動画配信サービスだけの症状か
✓

POINT

「テレビ画面で起きている問題」 = 「テレビ放送の問題」 とは限りません。

原因を推測で断定しない

お客様から詳しい症状を聞くと、 「おそらくこれが原因だろう」 と思うことがあります。

しかし、 確認できていない原因を 断定しないようにします。

×

こんな説明はしない

  • 「たぶんSTBの故障です」
  • 「アンテナが原因ですね」
  • 「テレビ本体が壊れています」
  • 「CATV側の障害ではありません」
  • 「配線を交換すれば直ります」
✓

POINT

分からないものは、 分からないまま正確に引き継ぐ。

推測を事実に変えないようにします。

営業担当者が確認する範囲と、専門担当へ引き継ぐ範囲

営業担当者が確認する 専門担当へ引き継ぐ
何が映らないか 原因の技術的な特定
1台か複数台か 受信設備・CATV設備等の詳しい診断
電源状態 機器の分解・修理
入力切替 専門的な配線変更
エラー表示 高所にあるアンテナ等の確認・調整
安全に見える範囲の配線状態 原因不明・改善しない症状の対応
障害・メンテナンス情報 自社手順で専門対応が必要とされるケース
✓

POINT

営業担当者は 「どこまで自分でやらないか」 を理解することも重要です。

引き継ぐときは、確認した情報を整理する

専門担当へ引き継ぐときは、 同じ質問を最初から繰り返さなくても済むように、 確認できた内容を整理します。

たとえば、次のような情報です。

  • いつ頃から症状が出ているか
  • 何が映らないか
  • 全チャンネルか、一部チャンネルか
  • 地上波・BS・専門チャンネル・動画配信のどれか
  • 1台だけか、複数台か
  • 使用しているテレビ・STB等
  • 表示されているエラーコード・メッセージ
  • 電源・入力・配線等で確認した内容
  • 障害・メンテナンス情報の確認結果
  • お客様から聞いたその他の状況
!

個人情報にも注意

引き継ぎに必要な情報だけを、 会社が定めた正式な方法で記録・共有します。

不要な個人情報を独自に記録したり、 私物端末等へ保存したりしないようにします。

会話例|「テレビが映らない」と相談された場合

お客様

急にテレビが映らなくなったんです。

営業担当者

ご不便をおかけしています。 状況を確認させてください。

地上波・BS・専門チャンネルなど、 すべて映らない状態でしょうか? それとも一部だけでしょうか?

お客様

STBを通して見るチャンネルだけ 映らないみたいです。

営業担当者

ありがとうございます。 STBの電源状態と、 画面や本体にエラー表示が出ていないか 確認させてください。

原因はこちらで決めつけず、 必要な内容を確認したうえで 専門担当へ引き継ぎます。

よくある勘違い・避けたい対応

×

こんな対応はしない

  • 「映らない=STB故障」とすぐ判断する
  • 「全部映らない=CATV側の障害」と決める
  • エラーコードを記憶だけで判断する
  • お客様に機器を分解してもらう
  • お客様に専門的な配線変更を依頼する
  • お客様に屋根・高所へ上がってもらう
  • 濡れたアンテナ・配線等を触ってもらう
  • 正式手順を確認せず電源プラグの抜き差しを案内する
  • 原因が分からないのに「大丈夫です」と言い切る

営業担当者は、どこまで覚えればよい?

TV-06では、 次の7点を理解できれば十分です。

  1. まず「何が映らないか」を確認する
  2. 1台だけか複数台かを確認する
  3. 電源・入力・表示・配線を安全な範囲で確認する
  4. エラー表示はそのまま記録する
  5. CATVでは障害・メンテナンス情報も確認する
  6. 原因を推測で断定しない
  7. 確認内容を整理して専門担当へ引き継ぐ
STEP2|専門知識の学び方

仕組みを理解する。
お客様には分かりやすく伝える。

分からないことを 推測で埋めないようにします。

まとめ

  • 「映らない」と言われたら、最初に何が見られないのか確認する
  • 全チャンネルか一部だけかを確認する
  • 1台だけか複数台かを確認する
  • テレビ・STB・レコーダー等の電源状態を確認する
  • 外部機器利用時は入力切替を確認する
  • 配線は安全に見える範囲で確認する
  • エラー表示はそのまま記録する
  • CATVでは障害・メンテナンス情報も確認する
  • 動画配信だけの問題ならインターネット側も確認する
  • アンテナ・機器・配線等の原因を推測で断定しない
  • 高所作業・機器分解・専門的配線変更は依頼しない
  • 分からない場合は情報を整理して専門担当へ引き継ぐ
CHECK

理解度チェック

内容を理解できたか確認してみましょう。 回答はクリックすると表示されます。

Q1 お客様宅のテレビが1台だけ映らない場合、 「テレビ本体の故障」と判断してよい。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

1台だけという情報は、 症状の範囲を整理するために重要ですが、 それだけで故障原因は特定できません。

電源・入力・表示等を確認し、 必要に応じて専門担当へ引き継ぎます。

Q2 お客様から 「BSアンテナを確認してみます」 と言われました。 屋根に上がって確認してもらってよいでしょうか?

回答を見る
答え:依頼しません

高所作業には危険があります。

安全に確認できないアンテナ設備等は、 専門担当・電器店・設備担当など 正式な窓口へ引き継ぎます。

Q3 地上波やCATVの専門チャンネルは映っていますが、 動画配信サービスだけ見られません。 何を確認しますか?

回答を見る
答え: インターネット接続側も確認します

動画配信はインターネットを利用します。

対応機器のネット接続、 Wi-Fi・有線LAN、 アプリのエラー表示等を確認し、 必要に応じてインターネット側の担当へ引き継ぎます。

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✓ テレビ編 完了

STEP2のテレビ基礎研修6記事を修了しました。

  • TV-01|テレビ放送の基本
  • TV-02|専門チャンネル・多チャンネル放送
  • TV-03|テレビサービス比較
  • TV-04|CATVとアンテナ受信
  • TV-05|STB・録画・4K・動画配信
  • TV-06|テレビが映らない時の初期確認
NEXT
STEP2|次の分野 インターネット編

次は、 インターネットがどのような仕組みで 家庭へつながっているのか、 営業担当者に必要な基礎から学びます。

CHECK

理解度チェック

全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。

ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。

Q1テレビサービスを比較するときの考え方として、最も適切なのはどれですか?
Q2お客様から「どのテレビサービスがおすすめですか?」と聞かれました。最も適切な対応はどれですか?
Q3他社のテレビサービスと比較説明するとき、最も適切なのはどれですか?
目次