STB・録画・4K・動画配信の基本

専門知識

テレビサービスの営業では、 「STB」「録画」「4K」「動画配信」など、 テレビ周辺の機器や機能について 質問されることがあります。

すべての機種や機能を 暗記する必要はありません。

大切なのは、 それぞれの役割を理解し、 お客様が現在どの機器を使い、 何をしたいのかを確認してから案内すること です。

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TV-05|STB・録画・4K・動画配信の基本 動画時間:約3分

この研修の3行まとめ

  1. STBやテレビ内蔵チューナーは、テレビサービスを受信・視聴するための役割を持つ。
  2. 録画・4K・対応アプリなどの機能は、テレビ・STB・機器・契約によって異なる。
  3. 動画配信はテレビ放送とは異なり、インターネット環境を使って映像を見る仕組み。

このページで学ぶこと

  • STBとテレビ内蔵チューナーの違い
  • 録画と外付けHDDの基本
  • 4Kテレビ・4K放送の基本
  • HDMIなど接続機器の基本
  • テレビ放送と動画配信の違い
  • お客様宅で確認するポイント

STBとは

TECHNICAL

技術的にはこういう意味

STBは Set Top Box (セットトップボックス)の略です。

ケーブルテレビなどから届く 放送・映像サービスの信号を受信し、 テレビで視聴できるようにする機器として 利用されます。

放送視聴だけでなく、 録画、 動画配信、 各種アプリなどの機能を 搭載している機種もあります。

ただし、 搭載機能は機種やサービスによって異なります。

FOR CUSTOMER

お客様にはこう説明する

「ケーブルテレビなどの放送やサービスを テレビで見るために使う機器です」

「録画や動画配信などの機能が付いている機種もありますが、 実際の機能はお使いの機器によって異なります」

STBとテレビ内蔵チューナーは同じものではない

現在のテレビには、 地上波・BS・110度CSなどを受信するための チューナーが内蔵されている機種があります。

一方、 CATVの多チャンネルサービスなどでは、 契約内容に応じてSTBを利用する場合があります。

  • テレビ内蔵チューナー: テレビ本体で対応する放送を受信・選局する
  • STB: CATV等のサービスを受信し、 テレビへ映像・音声等を出力する機器として使われる
✓

POINT

「テレビにチューナーがあるから、 STBは絶対に不要」 とは限りません。

見たいサービス、 契約内容、 テレビの対応状況を確認します。

なぜCATVでSTBを使うことがある?

CATVでは、 地上波だけでなく、 BSや専門チャンネル、 その他の映像サービスなどを 提供している場合があります。

こうしたサービスを 契約内容に応じて受信・選局するために、 STBが利用されることがあります。

1 CATV網 放送・映像サービス
→
2 STB 受信・選局など
→
3 テレビ 映像・音声を表示
!

注意

CATVを利用するすべてのお客様に STBが必要とは限りません。

視聴する放送、 契約プラン、 CATV事業者の提供方式などによって異なります。

STBの機能は、機種によって違う

「STB」という名前だけでは、 利用できる機能までは判断できません。

機種やCATV事業者によっては、 次のような機能が提供される場合があります。

01

放送視聴

地上波・BS・専門チャンネル等の 視聴に利用。

02

録画

内蔵HDDや外付けHDD等を 利用できる機種もある。

03

4K視聴

4K放送等に 対応する機種もある。

04

動画配信・アプリ

対応する動画配信サービス等を 利用できる機種もある。

✓

POINT

STBという名前で機能を判断しない。

機種名・契約・事業者の 最新仕様を確認します。

録画は「どの機器で録るか」を確認する

「テレビ番組を録画したい」 という希望があった場合、 まず録画する機器を確認します。

方法 基本的な考え方 確認すること
テレビ側で録画 テレビの録画機能を使い、 対応するUSB HDD等へ録画する方法など テレビの対応機能・HDD・チューナー数など
STBで録画 録画機能を備えたSTBや 対応HDD等を利用する方法 STB機種・HDD・契約・対象チャンネルなど
レコーダーで録画 ブルーレイレコーダー等の 録画機器を利用する方法 接続方法・対応放送・機器連携など
!

注意

「外付けHDDを付ければ、 どのテレビ・STBでも録画できる」 とは限りません。

対応機種、 HDDの条件、 録画可能な放送、 同時録画数などを確認します。

外付けHDDは「録画するための保存先」の一つ

HDDは Hard Disk Drive の略です。

対応するテレビやSTBなどに USB接続して、 録画番組の保存先として利用する場合があります。

✓

POINT

HDD自体がテレビ放送を受信しているわけではありません。

テレビやSTB等が受信した番組を、 対応するHDDへ保存します。

録画した番組を自由に移動できるとは限らない

録画できた番組を、 別のテレビや機器へ 自由にコピー・移動できるとは限りません。

番組や放送、 テレビ、 STB、 録画機器などによって、 コピー・ムーブ・持ち出し・リモート視聴等の 利用条件が異なる場合があります。

!

注意

「録画できる」 と 「別の機器でも自由に見られる」 は同じ意味ではありません。

お客様が 「別の部屋でも見たい」 「スマホへ持ち出したい」 などの希望を持っている場合は、 対応機能を確認してください。

4Kとは

TECHNICAL

技術的にはこういう意味

4Kは、 フルハイビジョンよりも 多くの画素を持つ高精細な映像規格です。

4K放送を見るためには、 4K映像を表示できるテレビだけでなく、 4K放送を受信できるチューナーやSTBなど、 視聴方法に応じた機器が必要になる場合があります。

FOR CUSTOMER

お客様にはこう説明する

「4Kは、より細かな映像を表示できる 高精細な映像方式です」

「ただし、 4Kテレビをお持ちでも、 すべての番組が4K映像になるわけではありません」

4Kテレビを持っているだけでは十分とは限らない

「4Kテレビを買ったから、 すべて4Kで見られる」 というわけではありません。

4K放送等を視聴するときは、 利用するサービスによって 次のような内容を確認します。

  • 見たい番組・サービス自体が4Kで提供されているか
  • テレビが4K映像表示に対応しているか
  • 必要な4Kチューナーが内蔵されているか
  • STB等を使う場合、その機器が4Kに対応しているか
  • アンテナ・宅内配線等の受信設備が対応しているか
  • 外部機器を接続する場合、接続方法が対応しているか
  • CATV等の場合、契約サービスが4K視聴に対応しているか
✓

POINT

「4Kテレビかどうか」だけで判断しない。

放送・機器・接続・契約を 組み合わせて確認します。

HDMIは、テレビと外部機器をつなぐときによく使う

STBやレコーダーなどの外部機器と テレビを接続するとき、 HDMIが使われることがあります。

HDMIでは、 デジタルの映像と音声を ケーブルで機器間へ伝送します。

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4K接続の注意

4K映像を外部機器からテレビへ送る場合、 機器の仕様に合ったHDMI端子・HDMIケーブルが 必要になることがあります。

「HDMIケーブルなら何でも同じ」 と判断せず、 機器の仕様を確認してください。

営業担当者が HDMIの細かな規格番号まで すべて暗記する必要はありません。

動画配信サービスとは

TECHNICAL

技術的にはこういう意味

動画配信サービスは、 インターネットなどの通信回線を通じて 映像コンテンツを提供するサービスです。

テレビ放送とは 映像を家庭へ届ける仕組みが異なります。

FOR CUSTOMER

お客様にはこう説明する

「テレビ放送の電波ではなく、 インターネット回線を使って 映画やドラマなどを見るサービスです」

テレビで動画配信を見る方法も一つではない

動画配信サービスは、 さまざまな対応機器を使って テレビ画面で視聴できる場合があります。

01

スマートテレビ

テレビ本体の対応アプリを使って 視聴する。

02

対応STB

動画配信アプリ等に対応した STBから視聴する。

03

ストリーミング端末

テレビへ接続した 対応端末から視聴する。

04

その他の対応機器

ゲーム機等、 動画配信アプリに対応する 機器から視聴する場合もある。

!

注意

すべてのテレビ・STBで すべての動画配信サービスを 利用できるとは限りません。

対応アプリ、 OS、 機種、 サービス提供条件等を確認します。

テレビ放送と動画配信を分けて考える

比較項目 テレビ放送 インターネット動画配信
基本的な届け方 地上波・衛星・CATV等の 放送サービス インターネット等の 通信回線
視聴機器 テレビ・チューナー・STB等 スマートテレビ・対応STB・ ストリーミング端末等
インターネット 放送視聴そのものでは 必須でない方式もある 基本的に必要
視聴条件 放送・設備・契約等を確認 対応機器・アプリ・契約・ 通信環境等を確認
✓

POINT

テレビの画面で見るからといって、 すべて「テレビ放送」ではありません。

動画配信にはインターネット環境を確認する

動画配信サービスをテレビで見る場合、 対応機器をインターネットへ 接続する必要があります。

接続方法には、 Wi-Fiによる無線接続や LANケーブルによる有線接続などがあります。

1 インターネット 光回線・CATV回線など
→
2 ルーター Wi-Fi・有線LAN
→
3 対応機器 TV・STB・配信端末など
→
4 動画配信 対応アプリで視聴
!

注意

通信回線の状態、 Wi-Fiの電波状況、 ルーターとの距離、 混雑状況などによって、 動画の読み込みや画質等に 影響が出る場合があります。

「光回線だから絶対に動画が止まらない」 などと断定しないようにします。

テレビ周辺の仕組みを整理する

放送と動画配信では、 テレビまで映像が届く経路が異なります。

放送・CATVを見る場合

1 放送・CATV テレビ信号
→
2 チューナー・STB 受信・選局
→
3 テレビ 映像を表示
→
4 HDD等 対応時は録画

インターネット動画を見る場合

1 インターネット 通信回線
→
2 Wi-Fi・LAN 宅内ネットワーク
→
3 対応機器 TV・STB・配信端末
→
4 テレビ画面 動画を視聴
✓

POINT

同じテレビ画面でも、 「どこから映像が来ているのか」は 同じとは限りません。

お客様には「何をしたいか」から聞く

機器名からヒアリングを始めるより、 お客様がテレビで何をしたいのかを 先に確認します。

1 何を見たい? 放送・専門チャンネル・動画
→
2 録画したい? 番組・同時録画・保存等
→
3 4Kは必要? TV・放送・機器を確認
→
4 現在の機器・回線 TV・STB・HDD・ネット

会話例|「録画できますか?」と聞かれた場合

お客様

このSTBがあれば、 番組は全部録画できますか?

営業担当者

録画機能は、 STBの機種や接続するHDD、 対象となる放送などによって 条件が異なります。

お使いになる機種と 録画したい番組を確認して ご案内します。

✓

POINT

「STBがある=何でも録画できる」 ではありません。

会話例|「4Kテレビだから全部4K?」と聞かれた場合

お客様

うちは4Kテレビなので、 テレビ番組は全部4Kで見られますよね?

営業担当者

4Kテレビでも、 すべての番組が4Kで放送・配信されているわけではありません。

4Kで見る場合は、 見たい放送やサービス、 テレビのチューナー、 STB等の対応状況も確認します。

会話例|動画配信も見たい場合

お客様

テレビで動画配信サービスも 見たいんですが。

営業担当者

承知しました。 今お使いのテレビは 動画配信アプリに対応していますか?

あわせて、 インターネット回線や Wi-Fiの利用状況も確認させてください。

✓

POINT

動画配信の相談では、 テレビだけでなくインターネット環境も確認します。

よくある勘違い

×

こんな考え方はしない

  • 「STBがあれば何でも録画できる」
  • 「外付けHDDならどのテレビ・STBでも使える」
  • 「録画できれば、自由に別の機器へコピーできる」
  • 「4Kテレビなら、すべての番組が4Kになる」
  • 「HDMIケーブルなら全部同じ」
  • 「スマートテレビならすべての動画アプリが使える」
  • 「テレビで見る映像は全部テレビ放送」
  • 「光回線なら動画が絶対に止まらない」

機種・サービス・契約・通信環境によって 条件は異なります。

機器・録画・4K・アプリは、必ず最新仕様を確認する

テレビやSTBは、 機種によって対応機能が大きく異なります。

また、 動画配信アプリの対応状況や CATV事業者の提供機器なども 変更されることがあります。

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注意

この研修ページだけで、 個別機種の対応可否を判断しないでください。

実際の案内時には、 自社資料、 機器の取扱説明書、 メーカー・サービス提供元の 最新公式情報を確認します。

営業担当者は、どこまで覚えればよい?

TV-05では、 次の7点を説明できれば十分です。

  1. STBは放送・サービスをテレビで視聴するために使われる機器
  2. STBとテレビ内蔵チューナーは同じものではない
  3. 録画方法はテレビ・STB・HDD等によって異なる
  4. 録画番組のコピー・移動等には制限がある場合がある
  5. 4Kテレビだけで、すべてが4Kになるわけではない
  6. 動画配信はインターネットを利用する
  7. 最後は必ず個別機種・契約の最新仕様を確認する

次のTV-06では、 「テレビが映らない」 と言われたときに、 営業担当者がどこまで確認し、 どこから専門担当へ引き継ぐかを学びます。

STEP2|専門知識の学び方

仕組みを理解する。
お客様には分かりやすく伝える。

専門用語を覚えること自体を ゴールにしないようにします。

まとめ

  • STBはCATV等の放送・サービスをテレビで視聴するために利用される機器
  • STBの機能は機種・CATV事業者・契約によって異なる
  • テレビ内蔵チューナーとSTBは同じものではない
  • 録画方法にはテレビ側・STB・レコーダー等がある
  • 外付けHDDは対応する機器で録画番組を保存するために利用される
  • 録画番組のコピー・移動・持ち出し等には条件がある場合がある
  • 4Kテレビだけで、すべての番組が4Kになるわけではない
  • 4K視聴では放送・チューナー・STB・接続・契約等を確認する
  • 動画配信はテレビ放送とは異なりインターネットを利用する
  • 動画配信では対応機器とインターネット環境を確認する
  • 個別機種の対応可否は最新公式情報で確認する
CHECK

理解度チェック

内容を理解できたか確認してみましょう。 回答はクリックすると表示されます。

Q1 STBがあれば、 どの放送でも必ず録画できる。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

STBの録画機能、 HDDへの対応、 対象チャンネル、 契約条件等は 機種やサービスによって異なります。

個別の機種・サービス仕様を確認します。

Q2 お客様が4Kテレビを持っていれば、 すべてのテレビ番組を4K映像で視聴できる。 ○か×か?

回答を見る
答え:×

見たい番組・サービス自体が 4Kで提供されているか、 4KチューナーやSTB、 受信設備、 接続等が対応しているかを確認します。

Q3 お客様から 「テレビで動画配信サービスも見たい」 と言われました。 何を確認しますか?

回答を見る
答え: 対応機器とインターネット環境を確認します

テレビやSTB等が 希望する動画配信サービスに対応しているかを確認します。

あわせて、 インターネット回線、 Wi-Fi・有線LAN等の 接続環境も確認します。

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CHECK

理解度チェック

全3問中2問以上正解で、この研修は完了です。

ログインしていないため、テスト結果と進捗は保存されません。

Q1STB(セットトップボックス)の役割として、最も適切なのはどれですか?
Q2お客様から「4K番組を録画したい」と相談されました。最も適切な対応はどれですか?
Q3テレビ放送と動画配信サービスをお客様へ説明するとき、最も適切なのはどれですか?
目次